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Oculus Connect 4(OC4)で新しいデベロッパー向けツールとプラットフォームの新機能を発表

2017/10/12 11:04

Oculusのプラットフォーム向けにコンテンツを開発するデベロッパーのために、Oculusは複数のSDKやコンテンツのPRツールを発表している。これらのツールを活用すれば、デベロッパーはアプリ開発のコスト削減や売上の向上が望めるかもしれない。

カスタマイズが強化されたアバター

2018年の早い時期にアバターのカスタマイズ機能が強化される

Oculus Connect 4では一般のRiftユーザにとっても楽しみなRift Core 2.0アップデートや、Riftの購入を迷っている消費者を後押しする価格引き下げの発表があった。発表された内容にはそうした消費者向けのものだけでなく、Oculus RiftやGear VR用のVRコンテンツを開発するデベロッパーのためのツールも含まれている。

その中核となるのが、Avatar SDKだ。VRアプリにおける一大ジャンルとなりつつあるソーシャルVRでは、ユーザの分身として活躍するVRアバターが重要な役割を果たす。2018年にはアバター機能の強化が行われる他にも、ソーシャルVRアプリの開発と運営を助けるツールが提供されるという。

Oculus Storeと並んでユーザにコンテンツを知ってもらう場となる「Explore」機能の追加や、ゲームのPR映像制作に利用できるMixed Reality Capture機能の強化も行われる。

Avatar SDKとVRにおけるアバター

Facebook Spacesのアバター

リアルとは言い難い『Facebook Spaces』のアバター

アバターとリアルさのジレンマ

VRゲームやソーシャルVRアプリでプレイヤーの分身として活動する「アバター」は重要な要素の一つだ。

アバターがあまりにも人間離れしたキャラクターだと感情を他のユーザと共有しにくいが、下手にリアルすぎると不気味だと感じてしまうユーザもいる。最近のゲームやCG映画に使われる人物のグラフィックは非常に美しく緻密に描かれているが、高精細さがそのまま評価の高さに繋がるわけではない。

そこで、Facebookが採用したのがコミカルなデザインのアバターを使う方法だ。Facebookが開発したOculus Rift専用のコミュニケーションアプリ『Spaces』には、VR空間で友人とコミュニケーションするための機能が豊富に用意されている。しかし、そのアバターはリアルさよりも親しみやすさを重視したものだ。

ユーザに似ている、しかしユーザそのものではないデザインにすることで気味が悪いと感じにくく、親しみやすいものになる。

Avatar SKDの強化

Oculusプラットフォームでコミュニケーションアプリを作るデベロッパーのためにOculusが用意しているのが、Avatar SDKだ。キャラクタークリエイトシステムを1から作らずとも、このSDKを利用すればアバターを使うアプリを開発することができる。

まずは2018年の早い時期に、このSDKがパワーアップする。再構築が行われ、ユーザがアバターの肌、髪、その他の要素をより自由にカスタマイズできるようになるという。

Avatar SDKはオープンなシステムであり、もともと用意されたパーツだけでなくデベロッパーが服やアクセサリを追加することも可能だ。アプリに合った装飾(中世が舞台の作品と近未来が舞台の作品では服装も違うはずだ)を追加したり、有料のパーツを追加したりとデベロッパーがカスタマイズできる。

生き生きとしたアバター

アバターを不気味だと感じてしまう理由の一つに、「外見は人間に似ているのに人間らしい動きをしないから」というものがある。Facebookが開発を進める技術によってAIが人間の表情を学べば、この原因を緩和することができるかもしれない。

2018年の末には、アバターにリップシンク(発言に合わせて口と唇が動く)と目の動き(移動するユーザを見つめるなど目が動く)が追加され、アバターによる表現がより豊かになるという。一年先の計画ではあるが、これらの技術も無料でデベロッパーが利用可能になる予定だ。

コンテンツとの出会いを演出する

VRコンテンツを探すExplore

VRコンテンツを探すExplore

Explore

どんなに優れたVRコンテンツを作ったとしても、ユーザに気づいてもらわなければ利用者が増えず、売上にも繋がらない。Oculus StoreやSteamとは異なる広告チャネルとして登場するのが、「Explore」だ。

Gear VRユーザがHome画面から利用できる機能であり、ユーザごとに異なるおすすめのゲームやアプリを表示するパーソナルページである。デベロッパーはExplore APIを通してアプリのリリースを発表したり、ゲーム内でのイベントを広告したりすることが可能だ。

Exploreは現在のところGear VRでのみ利用可能だが、来年にはRiftでも利用可能になる。

MR映像によるマーケティング

VRコンテンツを消費者にアピールするための道具として使われるのが、MR動画だ。ゲーム画面だけを映した映像よりも、プレイするユーザがその世界に入り込んでいるかのような合成映像を使うことでより強く作品を印象づけることができる。

Mixed Reality Captureツールを使えば、現実の映像とゲーム内の映像を合成することができる。最近のアップデートでダイナミックライティングのサポートや深度カメラが追加されており、デベロッパーがより魅力的なPR映像を作成するためのツールとして進化を続けている。

Oculusチームはデベロッパーからの声に対応しているので、今後もコンテンツの開発やPRに利用できるツールが追加されていくだろう。

 

参照元サイト:Oculus Blog

ohiwa


ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。

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