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OculusがMRキャプチャやUIの刷新を含むRiftの新バージョン1.16の提供を開始

2017/06/19 11:53

OculusがRiftのソフトウェアをバージョン1.16にアップデートした。このバージョンではMRキャプチャの追加やUIの更新が行われている。前回と同じく、バグの修正はほとんどない。

Oculusロゴ

Oculus Riftの発売直後には頻繁に行われていたRiftソフトウェアのアップデート。発売から時間が経った現在でもOculusは精力的にRiftのアップデートを提供しているが、その頻度は落ち着いている。

最近のOculusは月に一回のペースでソフトウェアアップデートを配信しており、6月分のアップデートに当たるバージョン1.16が既に用意されている。

アップデートの内容には、Mixed Realityキャプチャと呼ばれる機能のサポート、問題を報告しやすいように更新された新しいユーザインターフェイス、Oculus Homeのデザイン変更、多言語サポートなどが含まれている。

追加機能

Oculus Touchとセンサー

今回のRift1.16へのアップデートはさほど大きなものではないが、いくつかの新機能が追加される。

Mixed Realityキャプチャ

Mixed Reality(MR)は日本語だと複合現実感と訳されることが多いが、VRやARと比べるとあまり耳にすることのない言葉だ。現状MRデバイスとして知名度が高いものはマイクロソフトのHoloLensくらいだろう。

現実にMRオブジェクトを重ねることのできるHoloLensは知名度こそ高いが、消費者向けの製品ではなく価格も30万円以上と高いため、気軽に個人が試せるようなデバイスではない。

今回のアップデート以降、Oculus RiftでもMRアプリの開発がサポートされるようになる。デベロッパーは、RiftとTouchを使用しているユーザの映像をリアルタイムに取り込み、アプリの中で使用することができるようになる。

この機能に対応するためにはデベロッパーによるアプリのアップデートが必要なので、すぐにRiftでMRが利用できるようになるわけではない。しかし、いずれはMRを使ったRift用アプリも登場することが期待できる。

Oculusアプリとソフトウェアのアップデート

ユーザに各アップデートに関するより多くの情報を提供するため、アップデートのプロセスやインターフェイスが改善された。

リリースノートを参照すれば、各アップデートで追加された機能や更新された内容の詳細を確認できる。また、インターフェイスがより使いやすく、分かりやすく変更された。

バグレポート機能

ソフトウェアを安定させるに当たって、ユーザからのフィードバックはとても大切だ。使用環境はユーザによって異なるため、どのような環境でどういった問題が発生するのかをデベロッパーがあらかじめ把握するのは難しい。

今回のアップデートで、Oculusソフトウェアから直接問題を報告できるようになった。ユーザからの報告が増えれば、ソフトウェアのアップデートに役立てられるだろう。

継続的な問題の場合には、問題を報告する機能を使用するだけでなく従来通りサポートに問い合わせることもできる。

Oculus Homeの外観機能

Oculus Homeの外観を変更するenvironment機能が追加された。更新後は、Oculus Homeの外観が都市をイメージしたものとなる。外観の種類は、今後のアップデートでさらに追加が予定されている。

新しい外観が気に入らない場合には、これまで使われていたOculus Homeに戻すことも可能だ。

フレンドへの通知

OculusやFacebookでフレンド登録しているユーザがRiftやGear VRを使っているかどうかを知ることができるようになった。マルチプレイ対応のコンテンツに招待するときに利用できるかもしれない。

この機能は、通知する相手を選ぶこともできる。多くのユーザとフレンド登録をしているなら、一度プライバシーの設定を確認しておいた方が良いだろう。

言語サポート

RiftとTouchの初回セットアップ時に、言語を選べるようになった。

使い始めるときだけのことではあるが、よりユーザフレンドリーになったと言える。

Oculus Storeの360度トラッキング専用アプリ対応

Oculus Storeのアプリ・ゲームを利用する要件として、「360度トラッキング専用」という設定が可能になった。これにより、1つまたは2つのセンサーを使ったトラッキングに対応していないコンテンツをOculus Storeで販売できるようになる。

同時に、360度トラッキング環境が確認できていないユーザが360度専用アプリを購入しようとすると警告が表示されるようになる。

Oculus Riftでの360度トラッキングには追加のセンサーが必要となるが、高い没入感を得られる。今後は360度トラッキングを前提にしたアプリも出てくるだろう。

警告により、追加のセンサーを持たないユーザが利用できないアプリを購入してしまうことが避けられるはずだ。

バグの修正

バグを探すエンジニア

バージョン1.16へのアップデートで修正が発表されているバグはほとんどない。唯一、PC用のOculusソフトウェアに関する修正が報告されている。

画面上でウィンドウのサイズ変更をするときの問題が修正されたようだ。

 

リリースノートに掲載された過去のアップデート内容と比べると、最近のアップデートでは修正されるバグの数が少なくなってきている。機能の追加がアップデートのメインとなっているのは、それだけアプリケーションが安定してきたということだろう。

今回追加された問題を報告する機能によって、細かなバグへの対策も進むと思われる。

 

参照元サイト名:Oculus
URL:https://product-guides.oculus.com/en-us/documentation/rift/latest/concepts/rug-5-ssrn-rift-system-release/#rug-ssrn-release-notes

参照元サイト名:Road To VR
URL:http://www.roadtovr.com/new-oculus-update-embraces-360-room-scale-adds-mixed-reality-capture/

ohiwa


ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。

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