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Oculus StoreでTouchの発売1周年を記念したVRコンテンツのフラッシュセールが開催中

Oculus Touchの発売1周年を記念したセール

セール期間は12月7日の16時59分まで

2016年の12月6日まで、PCベースのハイエンドVRにおける王者はHTC Viveだった。既にOculus Riftは発売されていたものの、Riftに対応するハンドトラッキングコントローラーがまだ存在しなかったのだ。発売時からワンドコントローラーを備えるViveに対して、Riftは追いつくことができずにいた。

そこにOculus Touchが登場した。当時非常に注目度が高かったハードウェアであり、VRInsideでも発売までに度々取り上げている。

昨日は、そんなTouchの発売から1年となる記念日だった。Oculusはこの記念日に合わせ、VRコンテンツのセールを開催している。

A Year of Touchセール

Oculus Rift単品とTouch + Riftのセットが発売された

発売時は別売のオプションだったOculus Touch

Oculus StoreではOculus Touchの発売1年を記念してVRコンテンツのフラッシュセールが開催されている。残念ながらTouchを含むVRハードウェアの価格はいつもと変わらないが、既にRiftやTouchを所有するユーザはお得にVRコンテンツを購入できる。

対象となっているタイトルの数は多いが、期間は日本時間で12月7日の16時59分まで(太平洋時間で12月6日の23時59分まで)と短い。

中には通常価格から75%引きとなるタイトルも存在し、対象タイトルと価格はOculus Storeのセール特集ページから確認可能だ。『Lone Echo』『Superhot VR』『Tilt Brush』など多くの賞を受賞した有名・人気VRコンテンツも割引の対象となっている。

Oculus Touchとゲームパッド

Oculus Rift発売時にはXboxゲームパッドが同梱された

Oculus Rift発売時にはXboxゲームパッドが同梱された

発売から1年が経った今でこそ、Oculus TouchはOculus Riftの標準的なコントローラーとなっている(今年の夏以降のRift購入者はTouchとのセットを購入することになる)が、Riftの発売時にはXboxゲームパッドがコントローラーとして同梱されていた。

さらに、Touchの発売前後にもOculusはゲームパッドとTouchが共存していくと語っていたのだ。

Oculus Touchの普及

しかし、実際にOculus Touchが発売されてみると多くのVRゲームがTouch専用に設計されるか、少なくともTouchでの操作に対応するようになった。今年5月には、OculusのPaul Jastrzebskiがほとんど100%のRift購入者がTouchも購入していると語っている。

Oculus Touch専用・対応VRゲームの増加に加えて、この発表の前に行われた値下げによってTouchを手に取りやすくなったことが理由のようだ。今では、Oculus Riftのコントローラーと言えばTouchである。逆に、ゲームパッドはRift本体のパッケージから外されてしまった。

次世代のコントローラー開発

Oculusが開発する手袋型コントローラー

Oculusが開発する手袋型コントローラー

Oculus TouchやHTC Viveのワンドコントローラー、あるいはPS Moveはハンドトラッキングコントローラーだ。これらのコントローラーを使えば、ユーザの手の位置をトラッキングしてVR空間に反映することができる。

VRコンテンツの操作方法は、ハンドトラッキングコントローラーによって従来のゲームパッドやタッチパネルを使うゲームとは大きく異るものになった。ハンドトラッキングを使う方法からも、さらに異なる操作体験を作ることになりそうなのがフィンガートラッキング技術だ。

Oculusを含む複数の企業が、ユーザの手だけでなく指の動きまでトラッキングできるコントローラーやセンサーの開発を目指している。これが実現すれば、VR空間でのコミュニケーションに複雑なハンドサインを使ったり、バーチャルキーボードで的確にタイピングしたりといったことが可能になるだろう。

フィンガートラッキングはまだ難しいようだが、VRやそれ以外のコンテンツを操作する新しい方法を提供してくれるかもしれない。

コントローラーという存在

Oculus Touchの登場によって、Rift向けに開発されるVRコンテンツの操作方法は大きく変わった。Touchの発売直後にはOculusが考えていたようにゲームパッド操作のVRゲームも多かったが、この1年に発売されたタイトルの多くがTouchを必須とする専用タイトルだ。

現在開発が進められているフィンガートラッキングコントローラーが発売されれば、また新しい操作に対応するVRゲームが作られることになるだろう。

ゲームの幅が広がるのは良いことだが、懸念もある。TouchによってOculus Riftでもハンドトラッキングが可能となり、HTC Vive/Oculus Rift両対応というマルチプラットフォームなVRゲームが増えた。もしどちらか一方のプラットフォームだけでフィンガートラッキングが可能になれば、VRゲーム独占の時代に逆戻りとなってしまうことも考えられるのだ。

開発されるコンテンツを変えてしまうコントローラーは、VRの発展を左右する重要な存在だ。2018年、あるいは2019年にはまた新しいVRコントローラーが登場するのだろうか?

 

参照元サイト:Oculus Store
参照元サイト:Road To VR

ohiwa


ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。

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