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マイクロソフト、Windows MRヘッドセットの新しい動作要件とPCチェックツールを公開

2017/09/15 11:05

マイクロソフトのPCチェックツール
マイクロソフトのPCチェックツール

PCがWindows MRに対応するかを確認できるチェックツール

マイクロソフトが技術を提供し、複数のメーカーによって製品が開発されているWindows Mixed Realityに対応したMRヘッドセット。メーカーによっては既に開発キットを発売しており、今後発売を予定しているメーカーもある。ホリデーシーズンにかけて、さらにWindows MRに対応したヘッドセットの数が増える見込みだ。

Acerは開発キットを販売している(発売直後から品切れとなっているが)だけでなく、来月には改良を加えた消費者向けのデバイスを発売するという。現状Windows MRヘッドセットが対象としているのはアプリ開発を行うデベロッパーだが、近く消費者をターゲットとする製品も増えてくるだろう。

それを見越してか、マイクロソフトはWindows MRヘッドセットを動作させるPCの要件を発表した。Windows MRヘッドセットの購入を考えているならこの仕様を満たすパソコンを用意するか、同社のチェックツールを使って手元のパソコンがWindows MRに対応していることを確認すると良いだろう。

Windows MRヘッドセットの動作要件

ヘッドストラップが改善されたMRヘッドセット

装着感を改善して消費者向けに発売予定のMRヘッドセット

VRヘッドセットの場合

マイクロソフトのWindows MRヘッドセットは、HTC ViveやOculus RiftといったPCベースのVRヘッドセットに比べるとパソコン側に求める要件が低いという特徴がある。特にパソコンの映像処理能力を決めるグラフィックカードの差が大きい。

ViveやRiftはCPUと統合されたグラフィクス機能(Intel HD Graphicsなど)ではなく専用のグラフィックカードを要求する。しかも、古いものや低価格なものではなくある程度新しくて高性能なものを選ばないと力不足だ。そのため、性能を追求しない一体型パソコンやゲーム用ではないほとんどのノートパソコンはVRの利用に適さない。

ハイスペックなゲーミングPCを所有するゲーマーやマシンスペックにこだわりのあるユーザでなければ、PCベースのVRヘッドセットを使うために新しくVR Readyと銘打たれたゲーミングPCを購入するか、用途に見合ったパーツを選んでマシンを組み上げることになるだろう。

VR対応PCの購入にかかるコストやパーツ選定・セットアップの複雑さも、PCベースVRの普及を阻む障壁の一つとなっている。

Windows MRヘッドセットの場合

Windows MRに対応するヘッドセットもPCにある程度の性能を求めるが、要求するハードルはViveやRiftに比べるとかなり低い。特に二つ用意された基準のうち下の方(「Mixed Reality」の基準)は、最近のパソコンであれば特別高性能なモデルでなくても満たしている可能性が高いほどだ。

専用のグラフィックカードがなくても、CPUに統合されたグラフィクス機能のみでヘッドセットに表示する映像をレンダリングできる。

ワンランク上の「Mixed Reality Ultra」基準でも、ちょっと高性能なデスクトップパソコンであればゲーミングモデルでなくても満たしているかもしれない。こちらの基準に適合するパソコンならば、より高いリフレッシュレートと解像度でヘッドセットを動作させることができる。

主な動作要件

公開された要件の全ては、変更される可能性もあることに注意が必要だ。

9月15日時点で、主な要件は以下のようになっている。

項目 Mixed Reality Ultra Mixed Reality
CPU Intel Core i5 4590(第四世代)クアッドコアまたはAMD Ryzen 5 1400 3.4Ghz(デスクトップ用)クアッドコア以上 Intel Core i5 7200U(モバイル用第七世代)デュアルコア(ハイパースレッディング技術搭載)以上
メモリ(RAM) 8GB DDR3 8GB DDR3デュアルチャンネル
グラフィックカード NVIDIA GTX 960/965M/1050またはAMD RX 460以上 Intel HD Graphics 620以上

この他に、双方に共通する条件としてハードディスクに10GB以上の空き領域があることやHDMIポートの空き、Bluetoothへの対応(コントローラーを使う場合)などがある。

ここで示されたスペックはあくまでも動作に必要な要件なので、より快適に動作させたいユーザやアプリの開発も考える場合には余裕を持てるマシンを用意すべきだろう。だが、この条件であれば対応PCの所有者は多いはずだ。この違いによって、VRヘッドセット以上に普及が進むかもしれない。

Windows MR対応チェックアプリ

Windows MRへの対応チェック

Windows MRへの対応チェック結果

1台のパソコンは多くのパーツから構成されているため、マシンAに比べてマシンBが全ての面で優れているとは限らない。高解像度なVR映像のレンダリングが得意なマシンもあれば、多くのアプリを同時に動作させても応答が早いマシンもある。

動作要件を見ても手元のマシンがWindows MRに対応しているか分からないなら、マイクロソフトが提供するチェック用アプリを使うと良い。各種条件を満たすかどうかを一括してチェックしてくれるツールだ。

8月の末から一時的にダウンロードできなくなっていたが、現在は新しい基準に対応して再び公開されている。

ただし、Windows MRヘッドセットを利用するにはWindows 10に今年の秋提供されるアップデートを適用する必要がある。現状ではこの項目について非対応の判定になってしまうので、それ以外の部分を確認するために利用しよう。

 

ViveやRiftといったPCベースのVRヘッドセットに比べると、性能が低めのパソコンでも利用できるWindows MRヘッドセット。特にMixed Realityの基準を満たすのは最近のパソコンならば難しくないため、ヘッドセットの導入を諦める前に一度確認してみる価値はありそうだ。

PCのスペックについて詳しくないならば、チェックツールを活用するのが確実な方法となる。

 

参照元サイト名:Road To VR
URL:https://www.roadtovr.com/windows-mixed-reality-minimum-requirements-spec-check-pc-app/

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