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Pico、スタンドアロン型VRヘッドセット「Goblin」の予約受付開始

2017/06/14 14:26

中国メーカーのPicoがスタンドアロン型VRヘッドセット「Goblin」の予約受付を開始した。予約した場合$249とスペックに比して安価に購入できる。同VRヘッドセットを含めた「スタンドアロン型VRヘッドセット市場」は、2017年内に誕生するだろう。

海外メディアVRFocusは、中国メーカーPicoがスタンドアロン型VRヘッドセット「Goblin」の予約受付を開始したと報じた。

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スタンドアロン型VRヘッドセット「Goblin」とは

同メーカーが開発したVRヘッドセット「Goblin」は、VR Ready PCもスマホも、さらにはトラッキング・センサーも不要なスタンドアロン型VRヘッドセットだ。

同VRヘッドセットに関しては、すでに本メディアでも報じているのだが、注目に値するハイスペックを実現している。

具体的には、搭載するプロセッサはクアルコムのSnapdragon 820で2.5K相当の画質を実現している。

容量に関しては、3GBのRAMと16GBのストレージを備えているが、外付けのマイクロSDカードによって128GBまで増設することができる。またバッテリー駆動時間は、コンテンツ再生やゲームをノンストップで行った状態で約3時間持続する。

Bluetooth 4.2もサポートしており、ヘッドフォンやオーディオ接続の際に使用する。

トラッキングに関しては、前後左右上下のトラッキングが可能な3自由度方向トラッキングが実装されており、対応コントローラーが付属する。

予約した場合ディスカウント価格で購入可能

以上のような「Goblon」を公式ページより予約した場合、本来の価格より$20ドル安い$249(約¥27,000)で購入できる。この価格は、Intelが開発中のスタンドアロン型VRヘッドセット「Alloy」の価格が$599〜$899(約¥66,000〜¥99,000)と予定されていることを考えると非常に安いと言える。

「Goblin」の価格に関して、Pico社のビジネス部門ヴァイス・プレジデントPaul Viglienzoneは以下のように述べている。

VRヘッドセットに興味を持っている消費者にとってもっとも大きい痛手となっているのは、高い初期投資です。

PicoのGoblinは、カジュアル・ゲーマー、ファミリー層、そのほかの多くのテクノロジー好きが支払う高いVRヘッドセット導入コストを解決することでしょう。そして、スタンドアロン型というデザイン、リリース当初から用意された多くのゲーム、そしてその持ち運び易さから、この夏VR市場を一新することを目指しているのです。

同氏のコメントにある通り、同VRヘッドセットは予約受付後6~8週間後に出荷されるとのことなので、予約者の手元に届くのは今年の夏ごろとなる。また、リリース当初から50タイトル以上のコンテンツが楽しめるようだ。

急速に勃興するスタンドアロン型VRヘッドセット市場

Goblinをはじめとするスタンドアロン型VRヘッドセット市場は、2017年になって多数のリリース情報が報じられるようになったVRヘッドセット市場のなかでも後発のものだ。VRヘッドセット市場は、同市場を含めると4つのセグメントから構成されている。その4つのセグメントを強み・弱みともとにまとめると、以下の表のようになる。

セグメント名 代表的なVRヘッドセット 強み 弱み
モバイル型VRヘッドセット Google Cardboard 非常に安価に購入できる コンテンツ品質は高くない
ミドルクラスVRヘッドセット Gear VR、Daydream View スマホを使いながらもコンテンツが高品質 専用スマホが必要
スタンドアロン型VRヘッドセット Alloy コンテンツが高品質な割に低コスト グラフィック性能はハイエンド型VRヘッドセットに劣る
ハイエンド型VRヘッドセット Oculus Rift、VIVE 非常に高品質なコンテンツが楽しめる 初期投資が高い

なお、スタンドアロン型VRヘッドセット市場は、厳密に言えばリリース情報が報じられているだけで市場として現実に勃興しているわけではない。同市場を構成することになるVRヘッドセットは、すでに言及したIntelの「Alloy」、Qualcommが開発中のVRヘッドセット、さらにHTCが開発を表明しているDaydream対応のVRヘッドセット、そしてPicoの「Goblin」と「Neo CV」だ。

以上のようなスタンドアロン型VRヘッドセットは、いずれも2017年内に発売が予定されている。

VRヘッドセット市場に多数のセグメントが形成されることは、消費者に多くの選択肢を提供できるという観点から見た場合、非常に健全なことである。だがしかし、若干の懸念もある。VRヘッドセット市場がセグメント化されることで、消費者が分散してセグメントごとの成長が鈍化する、という見方もできるからだ。

とはいうものも、セグメントを合計したVR市場全体ははっきりと成長傾向を示しており、スタンドアロン型VRヘッドセット市場の誕生もこの成長傾向を助長すると見て間違いないだろう。

なお、Goblinの予約ページは本記事下部に示しておく。

スタンドアロン型VRヘッドセット「Goblin」予約ページ
https://www.pico-interactive.com/goblin

中国メーカーPicoがスタンドアロン型VRヘッドセット「Goblin」の予約受付を開始したと報じたVRFocusの記事
https://www.vrfocus.com/2017/06/pre-orders-for-pico-goblin-all-in-one-headset-go-live/

吉本幸記


千葉県在住のフリーライター。ITエンジニアとしてスマホアプリの開発等に携わった後、 フリーライターとして独立。VRをはじめとした最新テクノロジーがもつ社会変革の可能 性に注目している。 http://resume21century.blog.fc2.com

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