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Pimaxが8K/5Kの高解像度VRヘッドセットのクラウドファンディングを予告

2017/09/12 10:55

Pimaxの8KVRヘッドセット

クラウドファンディングキャンペーンが予告されたPimaxの8KVRヘッドセット

2016年の10月、中国のメーカーPimaxが開発した世界初となる4K解像度のVRヘッドセットPimax 4K VRが発売された。

HTC ViveやOculus RiftのようなPCベースのVRヘッドセットであり、3860×2160という高解像度が最大の特徴だ。ViveやRiftの解像度は2160×1200なので、スペックを比較するとその解像度の高さがよく分かる。

また、これだけの高解像度でありながら350ドル(3.8万円)と他のPC用VRヘッドセットと比べて安価なこともポイントだ。

このVRヘッドセットを開発したPimaxが、新たに8Kおよび5Kのより高解像度なVRヘッドセットのクラウドファンディングを実施するという。

新VRヘッドセット

高い解像度

PimaxはKickstarterに作成されたプレビューページで8Kと5KのVRヘッドセットと表現しているが、新しいVRヘッドセットは文字通り8Kまたは5Kの解像度を持つわけではないようだ。

実際にはそれぞれ、3840×2160のデュアルLCDパネルと2560×1440のデュアルOLEDパネルが搭載されるという。宣伝通りではないにしても、既存の家庭用VRヘッドセットに比べてはるかに高い解像度を持っていることは間違いない。

Pimaxによれば、Pimax 8K VRでは他のVRヘッドセットで気になるスクリーンドア効果を高い解像度によって無くすことに成功したという。5Kモデルは8Kに比べると解像度が低くなるが、それでも注意深くピクセルの境目を探さない限りは十分スクリーンドア効果を低減させることができたとされている。

Kickstarterページには、他社のVRヘッドセットとPimax 4K VRのディスプレイを比較した画像も公開されている。HTC ViveやOculus Rift(CV1およびDK2)と比べてもピクセルが目立つことはない。Pimax 8Kや5Kでは単純に4Kよりも解像度が向上しているので、よりスクリーンドア効果を感じにくくなっているだろう。

8K解像度に対応していないVRコンテンツをPimax 8K VRで実行する場合、ヘッドセットが8K解像度へのアップスケーリングを行い、8K解像度で視聴可能だという。

広い視野角

また、視野角が広いことも新しいVRヘッドセットの特徴となっている。Pimax 4K VRは視野角110度と他のVRヘッドセットと変わらないスペックだったが、新しいVRヘッドセットでは200度まで拡大した。

個人差はあるが、一般的な人間の視野は220度程度とされる。新デバイスの視野角は人間の視野角に近いので、かなり自然に感じられるのではないだろうか。

ブレインワープ技術の採用

左右の目で見る映像を常に描画するのではなく、まず左目、次に右目と繰り返して描画を行うブレインワープ技術が採用されている。ブレインワープの採用により、リフレッシュレートの向上、レイテンシの低減、GPU負荷の軽減が実現するという。

Pimax 8K VRの場合毎秒180回または150回の書き換えを行い、それぞれのフレームではどちらか一方の目に向けて4Kの映像を表示する。書き換えが非常に高速で行われるため、ユーザは両目で150または180fpsの8K映像を見ていると認識する。

SteamVRへの対応

Pimax 8K VRはSteamVRやOculus Homeに対応し、1,700を超えるVRゲームや映像コンテンツを利用できる。

Pimax独自のPiHomeも利用可能だ。

複数のトラッキングモード

Pimaxチームが開発したオリジナルのトラッキングモードだけでなく、SteamVRと互換性のあるトラッキングモードとインサイドアウトのトラッキングモードに対応する。

SteamVR互換モードでは、1台のベースステーションを使って360度のトラッキングが可能だという。

モジュールを取り付けることで、インサイドアウトのトラッキングが可能になるようだ。

高性能VRヘッドセット

Pimax 8K VRのスペック

スペックや紹介された機能を見る限りでは、かなり高性能なデバイスとなりそうなPimax 8K VR。解像度の高いVR映像をレンダリングするために高性能なグラフィックカードを要求されるが、スクリーンドア効果を抑えたVR映像は体験の質を高めてくれるだろう。

SteamVRに対応しているので多くのVRコンテンツを利用できることもポイントだ。

残念ながら価格はまだ発表されていないが、4K VRを低価格で発売したPimaxの製品なので極端に高くはならないのではないだろうか。12月には支援者への発送を開始することが計画されているため、近く価格が発表されるはずだ。

なお、5Kモデルは解像度と価格が下がったことを除いて8Kと同じ機能を持つとされている。

 

参照元サイト名:Kickstarter
URL:https://www.kickstarter.com/projects/pimax8kvr/1001502333?ref=329384&token=cc143a74

参照元サイト名:Road To VR
URL:https://www.roadtovr.com/pimax-8k-vr-headset-coming-kickstarter-later-month/

ohiwa


ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。

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