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VR動画用クラウドプラットフォームを提供するPixvana、計2000万ドルを資金調達

Pixvanaのロゴ
VR動画制作・配信のためのプラットフォーム開発を手がける企業、Pixvanaは、Vulcan Capitalなどから、1400万ドルの資金調達に成功したと発表した。

Pixvanaは、クラウドベースの動画制作・配信環境を提供するサービス「SPIN Studio」を開発・販売しており、2015年度にも600万ドルの資金調達に成功した実績がある。

今回の資金調達額と合計すると、総額2000万ドルを調達したことになる。

Pixvanaとは?


Pixvanaはシアトルに拠点を構えるソフトウェア開発のスタートアップ企業。AR・VR・MRの動画制作と、制作した動画をエンドユーザー間で流通させるサービスなどを提供している。

これらのサービスを提供することで、クリエイターがXRテクノロジーのもつポテンシャルをより深く理解するよう手助けする、というビジョンを掲げている。

Pixvanaの主力サービス「SPIN STUDIO」を紹介

XR動画環境をバックアップする「DELIVER」と「CREATE」

Pixvanaの主力サービスはSPIN STUDIOだ。クラウドベースの動画制作・流通用プラットフォームで、高解像度のVR動画を製作することができる。

プラットフォームは「DELIVER」と「CREATE」の2つの構成要素から成り立っているが、現在利用可能となっているのはDELIVERだけだ。

ユーザーは、DELIVERを使うことで、VR動画の安全かつ簡単なアップロードを可能にする「Publish」と、視聴環境ごとに最適化された再生解像度で動画をエンコードする「Play」の、2種類の機能を利用できる。

これにより、ユーザーは、VR動画のサイズや配信コストを容易に管理できるうえ、FacebookなどSNSへの投稿も容易に済ませることが可能となる。

独自開発の「FOVAS」で8K配信が可能に

SPIN Studioのイメージ
動画エンコードには、Pixvanaが独自開発して特許取得もおこなったFOVASというテクノロジーが用いられている。

FOVASによって、Oculus Riftのほか、HTC Vive、Gear VR、DaydreamにWindows MRなどのVRプラットフォームに対応するように、最大8Kまでの高解像度で、ステレオコンテンツをエンコードすることが可能になる。

CREATEの実装は2017年下半期を予定

なお、CREATEには、カメラのデータを3クリックで簡単にVR動画クリップへ変換できる「Stitch」、また、ストーリーボーディングツールを活用した動画編集を可能にする「Story」の、2つの機能が実装される予定。

DELIVERと合わせることで、シームレスな動画制作ワークフローを実現することが可能となる。

公式サイトでは、CREATEのリリースは2017年後半と予定されているが、詳細は明らかではない。

XR動画制作を支援するアプリ、ツールを紹介!

SPIN Studioのように、XRコンテンツ制作者をバックアップし、動画制作のワークフローを効率化するプロダクト、サービスは、多数登場している。

以下ではその一部を紹介していこう。

VR動画制作を効率化!「Jaunt Publishing」

Janutのツール、イメージ画像
クリエイティブなストーリーテリング技術のパイオニアであるJauntVRが開発したプロ向けの動画プラットフォーム。

自作の動画作品を提出し、評価システムによる審査を受けると、Jauntクラウドサービスの利用が開始できる。

プラットフォーム上では、ファイルフォーマットごとにコードを組む必要がなく、省力化が可能。また、動画ソースファイルをクラウドにアップロードすると、その段階でファイルのコード変換がなされる仕組みだ。

Jaunt Publishingは現在、iOS、Android、Gear VR、Oculus Rift、HTC Vive、PSVRに対応中。

YouTube主催の360°動画クリエイター養成プログラム

VR Creator Labのロゴ
Youtubeが運営する「YouTube Space LA」で開催されていた、VRコンテンツクリエイターを対象とした学習プログラム。

プログラム名は「VR Creator Lab」。プログラムの参加者は、現在第一線で活躍するプロクリエイターから指導や教育を受けることができる。

さらに、プログラムに参加することで、自身の立案した動画制作プロジェクトに対して、最大4万ドルまでの制作資金を受け取れる点も魅力的だ。

また、参加者は自身のVR動画制作スキルを向上させつつ、スキルを活かしたビジネス可能性を考案したり、また、ほかの参加者と交流することも可能だ。

「自身のYouTubeチャンネルにおいて1万人以上の登録者がいること」や「チャンネル内で既に最低2つの360°動画を制作・公開していること」などの参加条件が設けられているが、意欲のある動画製作者にとっては、実力を高める良い機会となるだろう。

来年度の開催予定は、まだアナウンスされていない。

参考URL:
Pixvana, UPLOADVR

池谷 翼


大学では社会学を専攻してました。先端情報技術と社会の関わり合いに興味があり、個人的に調べています。

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