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ARデバイス「Magic Leap One」を開発者向けに発売開始。現時点では米国内での販売

2018/08/09 23:00

    謎のベールに包まれた企業、Magic Leapによる初のARデバイス「Magic Leap One」が開発者向けに発売を開始しました。

    価格は約25万円で、現在のところ米国内のみでの発売となっています。

    Magic Leapによるとデバイスの販売地域を今後拡大していくとのことですが、日本を含め海外向けの発売予定については今のところ不明となっています。


    Magic Leap初のARデバイス「Magic Leap One」

    Magic Leapはこれまでに多額の資金を集めていることでも知られており、同社が調達した資金は20億ドル(2,216億円)を超えると言われています。

    ですが、開発中のデバイスに関してはめったに情報を公にすることがなく、多額の資金を調達していることも相まって、大きな注目の的となっていました。

    そんなMagic Leapですが、2017年12月にデバイスの外観を公開、「Magic Leap One」という名称で2018年夏に開発者向けへの販売予定を発表していました。

    「Magic Leap One Creator Edition」発売開始!

    Magic Leap社は8月8日(水)、公式サイトにてデバイスの発売開始をアナウンス。

    「Magic Leap One Creator Edition」はMagic Leap公式サイトにて予約を受け付けています。

    Magic Leapは、デバイスを「直接手渡しする」ことを重視しており、このため販売過程には同社のスタッフが大勢参加するものと考えられます。

    そのため、現在は米国内の限られた地域のみで販売を行っており、居住地域が米国内であり、かつ「Magic Leap One」の取り扱い地域のみで購入が可能です。

    お住まいの地域が取り扱い地域に該当するかどうかは、Magic Leap公式サイトにて郵便番号を入力して確かめることができます。

    日本を含む海外での発売は未定

    Magic Leapは、デバイスの販売地域を今後「急速に拡大する」とアナウンスしており、また先日は米通信大手AT&Tが「Magic Leap One」の独占販売ルートを確保しています。

    これによって、米国内では時を経ずしてほぼ全ての地域でデバイスが購入可能になりそうですが、日本を含む海外への販売に関しては現在のところ不明です。

    そのため、日本国内で「Magic Leap One」を入手するには輸入品か、もしくは現地在住の方に代行して購入してもらうしかなさそうです。

    価格は約25万円

    「Magic Leap One」は3つのパーツによって構成されており、ARヘッドセットの「Lightwear」、ポータブル型のコンピューティングユニットの「Lightpack」、そしてコントローラーが付属します。

    価格は2,300ドル(約25万5,000円)で、個人の購入は最大3台まで。配送予定は「最大120日以内」とのことです。

    また、充電用の接続デバイス、アフターサービスなどを含むプロ向けのキットはデバイス価格に495ドル(約5万5,000円)が上乗せされます。

    この他、視力の悪い方向けの対策としてヘッドセットに差し込んで使用する矯正レンズも存在しますが、こちらは今後発売予定とのことです。



    「Magic Leap One」とは?

    Magic Leap社が長い間秘密のベールに包んでいた「Magic Leap One」は、頭部に装着して使用するARヘッドセットです。

    3Dオブジェクトを現実世界に存在するかのように表示することが可能で、マイクロソフトのMRデバイス「HoloLens」のライバル機種として注目されています。

    ARヘッドセット「Lightwear」に専用のPCユニット「Lightpack」をケーブル接続して使用しますが、写真を見る限りLightpackはポケットに入れて使うにはサイズが大きく、ポケットからぶら下げて使う形になりそうです。

    コントローラーはハプティック(振動)機能を搭載しており、6DoF(前後左右上下、回転)のトラッキングに対応。バッテリー駆動時間は最大で7.5時間とのことです。

    デバイスのスペックも明らかに

    今回公表された情報では「Magic Leap One」に搭載するプロセッサはNVIDIAのシステムオンチップ「Tegra X2」を採用しており、RAMは8GB。

    内蔵ストレージは128GBですが、ユーザーが使用できる領域は95GBとなります。また接続はWi-Fiに対応している他、Bluetooth 4.2、USB-Cポートを備えています。

    ヘッドセットのバッテリーは最大で3時間持続しますが、専用の充電器を接続してバッテリーを消費せずに使用することも可能です。

    デバイスの解像度や視野角も気になるところですが、この2つに関しては現時点では公表していないため、デバイスのハンズオンレビューを待ちたいところです。

    まとめ

    長い間秘密のベールに包まれていた「Magic Leap One」がついに発売開始となりました。

    価格は25万円とHoloLens並みに高価格(HoloLensの価格は30万円以上)ですが、性能面においてはどちらに軍配が上がるか実機レビューが楽しみです。

    (HoloLensはヘッドセットのみで動作し、音声認識やジェスチャー操作に対応している点でMagic Leap Oneに先行しているように考えられます)

    現時点では開発者向けのデバイスとして出荷されますが、今後コンシューマー向けにアップグレードされた製品が発売される可能性もあるので、Magic Leapの動向には引き続き注目していきたいですね。

    参考サイト:Road to VR
     












    フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

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