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Apple MAPにAR実装か?AppleがAR関連の人材を幅広く募集

2018/10/11 10:25

iPhone/iPadで高性能なARを実現するARKitをいち早くリリースするなど、アップルはモバイルAR市場のけん引役になろうとしています。

アップルは今後もARを主力事業として開発を進める姿勢を見せており、ARに関連する人材を幅広く募集していることからも明らかです。


AppleがAR関連の人材を募集!その目的とは?

先日、アップルは高性能なARレンズ技術を開発するスタートアップ企業、Akonia Holographicsを買収したことで話題になりました。

これまでにもアップルは複数のVR/AR企業の買収を行っていますが、同時にAR技術に精通したエンジニアの募集も幅広く行っています。

アップルが先日公開した募集職種リストの多くはARに関連するもので、今後より一層ARに注力する姿勢が伺えます。

ARに精通したエンジニアを多数募集

8月11日(土)にアップルは複数の募集職種リストを公開しましたが、それらの多くがARに関連するものでした。また、数週間後に追加された募集職種も、そのうちの5つがARに関するものとなっています。

マップにAR機能を実装するため?

アップルは開発中のデバイスやアプリに関して情報を公開しないため、今回のAR関連の人材募集の目的は明らかではありません。

ですが、投資関連メディアのThinknumでは、アップルのマップ機能であるApple MapsにARを実装することが目的なのでは、と予測しています。

アップルの募集職種リストのうち、製品開発に関する募集ページでは以下のようにあります。

デジタルマップは、私たちの日常生活において欠かせないものです。しかし、これだけ普及しているのにも関わらず、マップはまだ開発途上です。外での使用から家の中に至るまで、またLIDAR技術やAR技術など、テクノロジーの進化はデジタルマップのすべての領域において大きな変化をもたらします。もしマップ機能に興味があり、その可能性に対して情熱があるならば、わが社はうってつけです。

アップルはマップ技術だけでなく、自動運転技術の開発も行っています。

自動運転では走行中の風景を正確にマッピングするためのLIDAR技術が重要になります。

また、フロントガラスや窓ガラスに走行中のデータをAR表示、といった具合に、ARも自動運転において重要な技術です。

また、iPhoneやiPadで使用するマップにおいても、ARは大きな役割を果たします。たとえば、行先をマップでタップするだけで、そこに至るまでの進行方向を示す矢印がカメラを通して現実世界にAR表示される、といった具合です。

ARアプリ開発者を幅広く募集

また、6月に公開した募集リストではiOS、macOSに関するエンジニアを募集していますが、AR技術に精通していることを条件としています。

募集リストのスキル要件では、「マップ機能とCore Location APIに精通していること」と「ARに関するAPIに精通していること」を挙げています。

Core Locationとはアップルが開発したフレームワークで、デバイスの現在位置を把握してその情報をアプリ内で使用できるようにします。ゲームを始め、どんなジャンルのARアプリ開発においても重要となる技術です。



ARを主力事業にするアップル、今後の展開は?

ARKitをいち早くリリースするなど、モバイルAR市場においてはアップルが大きな存在感を示しています。ですが、アップルはモバイルARだけでなく、装着型のデバイス開発や、VRも視野に入れています。

2017年には独自のXRデバイスを開発するVrvanaを買収しており、同社はVR/AR両方の機能に対応したXRデバイスを開発しています。この技術はアップルが開発中のデバイスに採用されると考えられます。

また、先日はARレンズ技術を開発するスタートアップ企業、Akonia Holographicsを買収しています。同社は高いパフォーマンスを発揮するARや、広視野角のAR表示を可能にする技術を開発しています。

2020年ごろに独自のXRデバイスを発表?

こうした一連の動きから、アップルが独自のXRデバイスを開発中であることが伺われます。同社は2020年ごろに独自のXRデバイスをリリースする予定で、VRとAR両方に対応したデバイスが発表されるという噂もあります。

アップルによるXRデバイスがどのようなものになるのか現在は不明ですが、より高画質な映像を表示可能で、軽量薄型で長時間使用しても疲れないものになり、かつエンドユーザーでも手が届く価格帯になると予想されます。

現在はモバイルARを中心に市場での存在感を示すアップルですが、今後VR/AR業界に大きな風穴をもたらすかもしれません。今後に注目ですね。

まとめ

iOSデバイスは世界的に普及しているので、iPhoneやiPadが高性能なARのプラットフォームになることによって、アップルがモバイルAR市場の牽引役になるかもしれません。こういった理由から、同社は今後もAR開発に注力するようです。

ですが、片手(もしくは両手)でデバイスを手に持つ必要があり、かつ画面も小さいモバイルARはARのポテンシャルを真に引き出すものではなく、やはりマイクロソフトHoloLensのような装着型のデバイスが必要となります。

アップルはVRとAR両方に対応したXRデバイスを開発中とのことで、2020年ごろに発表予定とされています。楽しみに待ちたいですね。

【関連リンク】
Thinknum










フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

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