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ソニーの次世代PSVRらしき特許が公開!VR酔い対策も!

ソニーの、次世代PSVRと思われるVRデバイスの特許が公開されました。

特許にはVR酔い対策用の技術が含まれており、デバイス内蔵のセンサーがユーザーの状態を把握して、VR酔いが起きそうになったらユーザーに警告を発して知らせる、という仕組みです。


次世代のPSVRと思われる特許が公開!VR酔い対策も

この特許が申請されたのは2017年で、PSVRが発売されてからおよそ半年後になります。

特許には次世代のPSVRと思われるVRデバイスの記述がされていますが、特徴的なのは複数のセンサーが内蔵されており、おもにVR酔い対策を目的としている点です。

デバイスには様々なセンサーが搭載されており、温度計やアイトラッキング用のカメラ、湿度計や外部方位センサーなどが含まれています。

VR酔いが起きそうになると、プレイヤーに警告を発する

特許では、これらのセンサーを使うことによって「健康のしきい値」を設定するとあります。それぞれのセンサーがユーザーの健康状態を計測し、プレイ中のコンテンツが刺激的過ぎると判断した場合、ユーザーに警告を表示します。

警告メッセージをディスプレイに表示したり、音声でユーザーに伝えることもできます。もしくはヘッドセットの一部機能を停止するか、デバイスから警告音を発して周辺にいる人に知らせる、とった機能が記述されています。

また、デバイスにはマイクも内蔵しており、ユーザーがプレイ中に発するネガティブな言葉やノイズを聞き分けます。これによってユーザーの不快指数を計測し、VR酔いで気分が悪くなる前にプレイヤーにメッセージを伝えます。

VR酔いに対するソニーのアプローチ

VR空間で動き回ったり、下りたり登ったりなどの激しい動きをすると、視界上では動いているのに身体の感覚はそのまま、という状態に脳がついていけず、気分が悪くなったり吐き気を起こしてしまいます。

このVR酔いをいかにして解決するかが、現在のVRハード・ソフト両面がクリアすべき課題として焦点が当たっています。

この点、ソニーの取り組みは異なっており、ユーザーの状態を計測してVR酔いが起きる前に知らせる、という考え方です。VR酔いをなくすのではなく、VR酔いは起こるものとして捉えています。

酔いの原因となるVRコンテンツを変えるのではなく、プレイヤー側の環境を変えようとするアプローチが特徴的です。


次世代PSVRはどう進化するか

特許に記載されているアイトラッキング用のカメラは、VR酔い対策の他にも使い道があります。アイトラッキング技術は次世代のVRを大きく変えるものとして注目されています。

たとえば、ディスプレイの中からユーザーの焦点が当たっている箇所だけをクッキリと表示して、周辺の部分をぼかして表示する「中心窩適応レンダリング(Foveated Rendering)」が可能になります。

これは人間の立体認識とマッチする表示方法で、人間の視野は焦点が当たっている部分だけがハッキリと見え、それ以外の部分はぼかして見えます。この仕組みをVRに取り入れることで、より立体感のある映像表示を可能にします。また、レンダリングに必要なパワーを削減できるメリットもあります。

バッテリーを搭載!ワイヤレスになるか?

また、特許にはデバイス付属のバッテリーに関する記述もあり、次世代のPSVRがワイヤレスになる可能性を示しています。

現行のPSVRは複数のケーブルをPS4に差し込む必要があり、また動ける範囲もPlayStation Cameraのトラッキング範囲内に限られます。しかし、ワイヤレスになれば動ける範囲が制約されず、また足がケーブルに絡みついて没入感が阻害されることもありません。

おそらく、ワイヤレスのPSVRをWi-Fi接続でPS4に接続して使うのでしょうか。今回公開されたのはあくまで特許ですが、PSVRの今後の進化の可能性を示すものですね。

まとめ

ソニーが2017年に取得したVRデバイスの特許が公開されました。次世代PSVRと思われる本デバイスにはVR酔い対策となる機能が盛り込まれており、おもに音声や映像によって、VR酔いが起こる前にユーザーに警告を発するというものです。

VRゲームは深い没入感を伴い、自身の健康状態を忘れて夢中になってのめり込んでしまいます。そのため、気が付いたら気分が悪くなっていた、という経験がある方もいらっしゃると思います。

特にVR初心者がVR酔いを経験すると、それがVRに対するネガティブな印象につながってしまうので、VR酔いは今後も解決すべき課題として様々な取り組みが登場しそうです。

【参考リンク】
VRFocus
UploadVR










フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

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