VR Inside

VR/AR/MRの未来を創るビジネスニュースメディア

VR動画の中を動ける?Facebookがプロ向け360度カメラ「Manifold」を発表!

9月26日より開催中のOculus Connect 5(OC5)にて、一体型VRデバイスの「Oculus Quest」が発表され、大きな話題になっています。

同時に、Oculusの親会社であるFacebookはプロ向け360度カメラ「Manifold」を発表しました。

8K画質を撮影できるカメラを16機搭載しており、360度映像の中を「動く」ことも可能になります。


Facebook、OC5でプロ向け360度カメラ「Manifold」を発表

5月に開催されたFacebookの開発者会議F8にて、Facebook社はプロ向けのカメラメーカーであるREDとの提携を発表、新たな360度カメラを開発する計画を明らかにしていました。

これはFacebookのプロ用360度カメラ「Surround360」をベースにしたものであり、OC5では「Manifold」という名称で公表されました。

VRヘッドセットを着けて、動画の中を動ける?

Facebook 360によると、「Manifold」は8K画質を撮影可能なカメラを16機搭載しており、複数のカメラアングルから映像を撮影できるとのことです。

Facebook社が開発した深度測定技術を用いることで被写体の深度情報を取得、シーン内にいるキャラクターや物体、背景などから3D情報を取得します。

それによってVRヘッドセットを着けて鑑賞する動画が、より没入感の高いものになります。

「Manifold」で撮影した動画は6DoF(前後左右上下、および位置)に対応しているので、動画の中で「動く」ことが可能になります。

従来の360度動画では不可能だったこと、たとえば動画内の物体の向こう側や、テーブルの下などを直接見ることができます。

プロ向けの製品として発表

「Manifold」はデバイスの高機能さやサイズの大きさからして、プロ向けの製品として開発されたようです。

発売日や価格については未公表ですが、Facebook 360は「『Manifold』は全天球映像をフルに撮影可能で、シーン全体を再構築できる。

この、カメラと最初から利用できる様々な機能の組み合わせは、プロの映画撮影者にとって理想的な撮影ツールになる」と述べています。




「Manifold」スペック詳細

現在公表されているデバイスのスペックは以下の通りです。

センサー

  • ・16台のHelium 8Kセンサーによる、6DoFに対応した360度動画が撮影可能。
  • ・8K画質、フレームレート60fpsの動画を16台のカメラで同時に記録。

光学

  • ・シュナイダー社製のカスタム魚眼レンズ(8ミリ、F4,0、180度)を搭載

入出力

  • ・SMPTE 304Mケーブル(電源、コントロール、パワー用)
  • ・コントロールユニット、ストレージはカメラ本体から最大100メートル以内で使用可能
  • ・SDI出力によるモニタリング、サードパーティによるスティッチ処理が可能。
  • ・複数のサードパーティ製ストレージによる、1時間以上の撮影時間。

アクセサリー

  • ・フロントレンズ用のNDフィルター。
  • ・操作とセットアップ用のクイックリリースハンドル。

UI/UX

  • ・Webアプリをベースにしたコントロール用インターフェイス。
  • ・ポストプロセッシング用のSDK。

まとめ

360度カメラはライトユーザー、プロ向けともに様々な機種が発売されていますが、基本的に映像内の物体や人は一方向から観れるのみでした。

ですが、「Manifold」では映像内を動いたり、物体を様々な方向から見ることができるようです。

こうした機能を映画撮影などで使用すれば、従来の映画ではあり得なかったまったく新しい映像体験を作り出せそうです。

また、「Manifold」ではユーザーが使いやすいためのアクセサリーやユーザーインターフェイスを採用しています。Facebookが述べている通り、多くの映像制作者にとって理想的なツールになりそうです。

また、8Kという高画質で撮影できるのも魅力的です。360度カメラによってこれまでの映画、ドラマが大きく変わる可能性がありますね。

【参考サイト】
Facebook 360
Road to VR
VRFocus










フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

最新ニュースを読む