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VR体験中の興味関心を可視化!脳活動と視線情報を取得する一体型VRデバイス開発

国立大学法人東北大学と株式会社日立ハイテクノロジーズのジョイントベンチャーである株式会社NeUと株式会社FOVEの2社は10月15日に、FOVE社の持つ視線追跡型VRヘッドマウントディスプレイにNeU社のNIRS脳活動計測センサーをビルトインしたVR視聴時の視線情報および脳活動の同時取得が可能な一体型デバイスを共同開発したことを発表しました。


視線情報・脳活動の同時取得が可能な一体型VRデバイスの仕組み

VR体験中の

・脳血流

・心拍

・視線のトラッキング・占有率

・瞬目

・瞳孔径

といった複数生体指標を分析することで、仮想空間内の興味関心や集中・注意を可視化・数値化することが可能になります。

視線情報・脳活動の同時取得が可能な一体型デバイスの開発背景

VRの活用はコンシューマ向けのエンターテインメント分野のみならず、ものづくりでの設計シミュレーションや遠隔コミュニケーションなどさまざまな分野で広がりを示しており、仮想空間における人々の行動や興味関心に対するマーケティングニーズも今後ますます高まっていくと思われます。

しかし現実の世界とは異なるVR体験中の生体情報の把握には制約も多く、心拍などの簡便な単一指標のみの計測に留まるか、特別に仕立てた複雑な機器を用いた特殊な実験環境の構築が必要とされていました。

そこで、NeU社は世界初の視線追跡型家庭用VRヘッドマウントディスプレイを開発したFOVE社と協業し、脳活動と視線情報の同時計測を可能とした一体型デバイスを開発。PCとヘッドマウントディスプレイだけのシンプルなシステム構成で、高精度な視線情報および脳活動の一括計測が実現しました。




「NeU-VR」とは

「NeU-VR」とは、一体型デバイスを活用した新たなニューロマーケティングサービスです。

NeU社は脳血流計測を軸としたニューロマーケティングサービスを展開していて、既に50社以上の受注・検証実績をもっています。

同社はヒトの共感や作業記憶を司る前頭前野の脳血流を計測することで広告や商品などへの興味関心や記憶の定着を評価するノウハウを強みとしており、その経験と実績を活かして今回のNeU-VRが開発されました。

NeU-VRは、視線追跡型VR再生装置と、脳の前頭前野をカバーするNIRS脳活動計測センサーが一体型となった専用ヘッドマウントディスプレイにPC上の専用アプリケーションで構成されています。

VR体験中の脳活動、心拍、各種視線情報(視点座標・瞬目・瞳孔径)の同時計測が可能で、視線や瞳孔径などの生体指標から被験者の好みや集中度などが類推でき、また複数の生体指標を組み合わせることで、VR視聴中の興味関心や没頭度を精度高く可視化、客観化することができるようになります。

10月16日(木)~19(金)に開催されている「CEATEC JAPAN 2018」NeUブース(小間番号:B010)で展示・公開され、11月より企業ユーザーを対象にサービスの開始が予定されています。

「NeU-VR」の対象

企業のデザイン設計の範囲での活用が対象となっており

  • ・施設や住宅のデザイン
  • ・各種ショールーム
  • ・クルマのデザイン

など、従来のモックアップモデルや試作などでのデザイン確認が、容易さと製作時間の短縮を目的に幅広くVR化されています。

昨今エンターテインメントはもちろんのこと、ものづくりでの確認や作業環境の再現などVRによるシミュレーション体験は多様さを増しており、これらVRコンテンツ体験者の脳活動および視線情報を分析し、興味関心や集中・注意を明らかにすることを目標に「NeU-VR」は開発されています。

「NeU-VR」のサービス内容

サービス名 NeU-VR
サービス開始時期 2018年11月初旬予定
価格 案件に応じた個別見積

「CEATEC JAPAN 2018」概要

開催期間 2018年10月16日(火)~ 19日(金)午前10時~午後5時
会場 幕張メッセ
千葉市美浜区中瀬2-1
入場 全来場者登録入場制
≪当日登録≫一般 1,000 円・学生 500 円(学生20名以上の団体および小学生以下は入場無料)
≪Web 事前登録者・招待券持参による当日登録者≫入場無料
公式サイト CEATEC JAPAN 2018公式サイト

まとめ

脳活動と視線情報の同時計測を可能としたVRヘッドマウントディスプレイが世界で初めて開発されました。

VR体験中の脳血流・心拍・視線・瞬目・瞳孔径などの複数生体指標を分析することで、興味関心や集中・注意の可視化・数値化が可能になり、そのデータを元にその後の改善に有用な情報得ることが目標とされています。

まずは企業のデザイン設計での活用が見込まれているとのことですが、今後この技術は、一般消費者の動向心理を探るためのマーケティングツールなど多岐に渡る分野で活用されるようになることでしょう。

ソース:「脳活動と視線情報を同時取得する一体型VR」プレスリリース[@Press]










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