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構造の違う建物の揺れをVR体験!仮想地震心理評価システム「地震体験 VR」発表へ

建築VRを展開する株式会社ジオクリエイツは11月20日(火)、株式会社日建設計と共同でVRを使用した仮想地震心理評価システム「地震体験 VR」を開発し、11月5日(月)から開催中の日建設計エンジニアリング部門構造設計グループ企画展示「STRACTS」の特別展示として11月26日(月)より公開することを発表しました。


「地震体験 VR」とは

「地震体験 VR」は、建物の耐震性能を建築主と設計者で共有することを目指した最先端のサービスで、心理評価を確認することができるツールです。

「地震体験 VR」では、耐震・制振・免震といった建物の構造形式や地震の種類によって異なる揺れを体感することができ、さらに、揺れを体感体験者の心理状況を評価することもできます。

「地震体験 VR」の5つの機能

地震体験VRは

室内移動

・建物の高さ変更

・複数視点表示

・地震のグラフ表示

・体験者の感情センサー

の5つの機能があります。

室内移動

窓際や書棚の付近など、室内の任意の場所に移動して、その場所の地震時の状況をVR内で体験・確認することができます。

建物の高さ変更

最上階や低層階など建物の高さによって変わる揺れを体験・確認することができます。

俯瞰視点表示

体験者の視点に加えて、周囲の鑑賞者は、俯瞰的な視点でも地震の状況を確認することができます。

地震のグラフ表示

地震時の加速度と変位を揺れの状況と合わせてグラフで表示することができます。

体験者の感情センサー

これまで感覚的にしか分からなかった体験者の感情の動きを定量化できる機能で、センサーを装着した体験者がストレスや不快感などを感じたときに、計測している数値が跳ね上がる仕組みです。




「地震体験 VR」連携ツール

「地震体験 VR」は、ジオクリエイツ社、日建設計の2社だけでなく、複数の企業が開発した機器と連携させた仮想地震心理評価システムです。

上記の5つの機能の他に、次の4つの機器で構成されています。

設計用入力地震動NS Wave <株式会社日建設計>

「設計用入力地震動」とは、震源地や伝播経路、地盤特性など、建築予定地や敷地の特性を考慮した地震動(揺れを表す数値)で、超高層ビルや免震建築物の設計時に必要なものです。

「地震体験 VR」の開発には『設計用入力地震動NS Wave』が用いられ、リアルなVRが作成されています。

NS Wave(Nikken Sekkei's Simulated Seismic Wave)は日建設計社が開発し、将来起こるかもしれない様々な地震の揺れをその敷地ごとに考慮することができ、これまでに国内外300件以上の超高層建物の安全性の確認に使用されたシュミレーションに適した数値となっています。

地震ザブトン <白山工業株式会社>

今回の「地震体験 VR」では、映像だけでなく地震の揺れを実際に再現しています。

『地震ザブトン』は地震の揺れを再現するイス型の装置です。

体験者はVRゴーグルを装着して『地震ザブトン』に座り、VR映像と揺れを連動させることで臨場感や没入感の高い地震を体験できます。

発汗計 <株式会社スキノス>

『発汗計』は体験者の手掌部に装着し、発汗量を検出する計測装置です。

従来の評価方法では計ることが難しかった地震時の不安感を『発汗計』で定量的に評価します。

ToPolog <株式会社ジオクリエイツ>

『ToPolog』は、「地震体験 VR」体験者の感情センサーや発汗計の測定データや体験中の動画をクラウド上でデータベース化できるSaaS型のツールです。

「地震体験 VR」では体験者の「視線や脳波等の実測や推定で、体験した地震発生時の空間の不安感を定量的に評価します。

こちらは現在未実装ですが、実装予定がされています。

今後の展開について

ジオクリエイツ社では、今後、設計事務所等や建築主企業向けに「地震体験 VR」のデモや展示会出展、販売を予定しています。

直近の展示として、日建設計エンジニアリング部門構造設計グループ企画展示「STRACTS」の特別展示として初公開され、来場者の体験が可能です。

「STRACTS」全体会期:2018年11月5日(月)~2018年12月21日(金)※土日祝日休館

地震体験 VR特別展示期間: 2018年11月26日(月)~2018年12月7日(金) 10:00-16:00

場所:日建設計東京ビル1階ギャラリー(東京都千代田区飯田橋2-18-3)

詳細: 日建設計エンジニアリング部門構造設計グループ企画展示

まとめ

「地震体験 VR」は、地震の再現にも設計時に用いられる「設計用入力地震動」を使い、その建物固有の揺れを本物の地震発生時に近い形で再現されています。

防災訓練を目的とした地震体験ができるVRは既にリリースされていますが、「地震体験 VR」は建物の耐震性能を安心感という尺度で確認することができるとてもユニークなシステムですね。

ソース:「地震体験 VR」プレスリリース[PR TIMES]









VRInside編集部


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