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VRフォトを使った「バーチャル避難訓練」登場!災害弱者の避難訓練の活用に期待!

VRフォトを使ったバーチャル避難訓練

一般社団法人VR革新機構(VRIO)は、防災と福祉の連携を推進するためVRフォトを活用した「バーチャル避難訓練」を2019年4月より開始することを発表しました。

「バーチャル避難訓練」の運用に際しては、全国の

・警察

・消防

・自主防災組織

・民生委員

・地域の自治会や町内会

などの関係者とともにVRIOがプロジェクトのまとめ役になっていくことになります。


「バーチャル避難訓練」とは?

VRフォトを活用したバーチャル避難訓練で避難ルートを確認

「バーチャル避難訓練」とは、都心や郊外、観光地など避難準備・高齢者等避難開始対策として、

・車椅子の高齢者

・障がい者

・幼児の避難車(お散歩カー)

といった避難行動に支援が必要な人たち(避難行動要支援者)の避難経路が確認できるようにVRを利用したプロジェクトです。

「バーチャル避難訓練」利用手順

バーチャル避難訓練_避難所

バーチャル避難訓練は起きく分けて、3ステップで簡単に利用することができます。

STEP1

平常時に避難行動に支援が必要な人(避難行動要支援者)ごとにQRコードを発行し、自宅の壁に貼ったり、カードケースに入れてスマホのカメラで読み取ります。

STEP2

QRコードにはストリートビューで利用するVRフォト(上下左右全方位360°写真)で避難行動要支援者別に避難経路の情報を登録されていて、援助する人が誰でも個別のQRコードから避難所へVRフォトによって経路を確認できるのです。

STEP3

援助を担当する人と一緒にスマホやゴーグルで避難訓練を行うことができるようになります。実際の避難訓練が難しい方としてもVRで避難所までの経路を確認できるので、訓練を安全に行うことができます。

さらにVRフォトの更新は、要望に応じて各種情報(トイレ・障害物・夜間撮影・注意事項など)も自主更新が可能になるようサポートされる予定です。



「バーチャル避難訓練」の制作について

「バーチャル避難訓練」は自宅内からの避難所までのコースや、施設から避難所、避難所から福祉避難所など、要望に応じた制作を行なっています。

パノラマビュー制作

避難行動要支援者:視力が落ちている場面も想定し、自宅内から避難所までの移動経路を必要最小限の情報だけを記載

援助者:車椅子を押す役割に応じて各種情報を掲載

支援者や家族:遠距離から避難行動要支援者や援助の方が見ているVRフォトを同時に確認できる

以上の3者が同時に確認し経路や情報を追加や変更できるようになっています。

専用サイト制作

spacely:VRフォトツアー制作やリモート対応が可能なクラウドサービス

BINDup や WordPress(予定):組織団体にて管理できるホームページ制作

Workplace by facebook:安否確認から個人情報までをグループ内で管理する無料のコンテンツ

desknet's:安否確認はもちろん高度な機能を搭載した有料クラウドサービス

上記の他、避難準備・高齢者等避難開始時に近くの善意者を探し助けてもうSNSを活用したサービスやアプリ開発も可能です。

防災や福祉でのVRの利用例

バーチャル避難訓練車椅子

VRIOは、2018年4月に120sv(ワントゥエンティストリートビュー)を開始し車椅子の目線で歩道からストリートビュー撮影を行ってきました。

さらに、2019年1月にも「車椅子目線で世界へ」プロジェクト準備委員会を発足させ、東京2020参画プログラムに最初のアクションとして「車椅子目線で世界へ2020」を登録しています。

110センチ~120センチの高さで歩道や施設内の経路をVRフォトで撮影し車椅子目線、140センチ~150センチの高さで介助者や援助者の視線として対応したVRを体験できるものです。

同時にストリートビューに登録し、同じ写真データに各種情報を記載しパノラマビューとして制作しクラウド環境へ登録。クラウド環境に接続すればだれでも見ることができるようになっています。

「バーチャル避難訓練」は車椅子目線のストリートビュー撮影を、避難行動に支援が必要な人の防災に応用した取り組みです。

まとめ

「バーチャル避難訓練」ではVR技術を利用して、高齢や障害などの理由で避難訓練に参加するのがなかなか難しい人たちが災害時の避難ルートの確認や避難訓練をすることができます。

これまでもVR技術は防災訓練に使われてきました。しかし、防災目的のVR利用というと、VR空間の中で災害を疑似体験することを想像してしまいがちでした。

しかし、いわゆる「災害弱者」「避難弱者」の状況に合わせた避難訓練ができる、今回の「バーチャル避難訓練」もVRならではの防災利用といえるでしょう。

今後、大きな地震の発生も予想されており、防災分野でのVR技術の発展には期待したいところですね。

ソース:「バーチャル避難訓練」プレスリリース[PR Times]









XRマッチョ


筋トレとVRを愛するライター。VRでマッスルを実現できないか現在思案中。

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