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高齢者のリハビリ手段としてVRの活用進む!高齢化社会では重要なツールに。

VRはヘッドセットを被るだけで、仮想空間内で様々な刺激を得られます。こうした特性はゲームだけでなく医療でも活用が進み、最近では高齢者のリハビリでもVRが使用されています。

様々なコンテンツにゲーム感覚で気軽に取り組めるので、歩行者の認知機能や歩行機能を訓練するツールとして、日本でも実用化が進みつつあります。


高齢者のリハビリに活用されるVR、日本でも実用化が進む

VR老人

日本では少子高齢化と人口減少が問題視されており、2025年には団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になります。

それに伴って介護費用などの医療負担が増大する一方、人口減少により医療や介護に従事する若年層が減少傾向にあります。

これらの要因によって、今後はより少ない人出で介護やリハビリなどを効率的に行う必要が出てきますが、こうした状況の解決策としてVRが有望視されています。

VRは高齢者に最もメリットをもたらす?

高齢化や様々な病気によって身体機能が低下した高齢者は、VRヘッドセットを着けることで、外出しなくても手軽に身体を動かしたり、もしくはVR体験を通して五感を刺激できます。

運動などのアクティビティは認知症患者のケアや予防には特に重要になり、また五感を刺激することで精神面での低下の予防にもつながります。

高齢者もゲームで遊ぶ時代に

団塊の世代は、一般的には1947~1949年頃に生まれた人を指しますが、こうした世代にとっては既にテレビゲームは身近なコンテンツであり、1983年に登場したファミコン世代の端緒でもあります。

このような、コンピューターに慣れ親しんでいる人が多い世代ゆえに、スマートフォンやVRなどの最新技術やデバイスを受け入れられる人は比較的多く、こうした人々の間ではVRは浸透しやすいかもしれません。



リハビリ目的のVRソリューションの開発進む

VR高齢者

ゲーム感覚で手軽に使えるVRは、現在は医学生の教育治療手段として活用されていますが、今後は高齢者のリハビリにも役立ちそうです。

現在、日本では高齢者のリハビリ用のVRソリューションが複数開発されており、今後は様々な医療機関や介護施設での普及が見込まれます。

VRで旅行気分を味わいながらリハビリできる「RehaVR」

その一例が、東京医療保健大学医療情報学科 今泉一哉教授と、VR/ARソリューション開発を手掛けるsilvereye株式会社が共同開発している「RehaVR」です。

これは一体型VRヘッドセットのOculus Goと小型のフィットネスバイクを使って、VR内に投影される映像とバイクのペダルが連動して、気軽にトレーニングが行えます。

RehaVRでは、外の散歩をVR内で仮想的に体験したり、様々な観光地への旅行気分を味わうことが出来るので、従来のリハビリをより晴れやかな気分で行えると共に、身体的だけでなく精神的な刺激にもなります。

また、一体型VRヘッドセットを使うため導入が容易で、デバイスを着けてコントローラーをペダルに装着するだけでトレーニングが出来るので、ユーザーは抵抗感なく気軽に使用できます。

トレーニングの進捗は専用アプリにユーザー登録することで可視化されるので、よりゲーム感覚で達成感を味わいやすく、モチベーションの向上にもなりそうです。

VR内の映像には墨田川や東京スカイツリーなどの散歩ルートを体験できる「東京」をはじめ、5つのコースから好きな場所を選ぶことが可能とのこと。

RehaVRは現在特許申請中とのことで、今後は実証実験を経たうえで、病院やリハビリ施設での本格導入を見込んでいます。

身体のバランスをゲーム感覚で鍛える「mediVR」

脳梗塞やパーキンソン病などの症状では歩行機能に障害が出やすく、また高齢による身体の衰えによっても歩行に困難が生じがちです。

このような高齢者を対象としているのが「mediVR」というソリューションで、現役の医師が代表を務める株式会社mediVRによって開発が進められています。

mediVRでは上半身の体幹バランスを鍛えると共に、認知機能の訓練も併せて行うことが可能で、これらを定量的に測定・評価しながらユーザーに適したリハビリを行うことが出来ます。

同ソリューションは経済産業省が主催する「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2018」でグランプリを受賞しており、今後は医療機関や介護ホーム向けに展開していくとのことです。

また、患者個人を対象にしたBtoCでの提供も行う予定で、より多様な環境やニーズに応えるソリューションとして、幅広く活用が進んでいきそうです。

まとめ

VRは高齢者のリハビリ用のツールとしても活用されており、例えば高齢者の運動や身体能力の訓練などの様々な目的での使用が見込まれています。

また、VR内の体験によって精神的な刺激を得ることも可能で、ストレスフルなリハビリをより軽やかな気持ちで臨むことも出来ます。

様々な分野で活用が進むVRですが、特に高齢化社会を迎える日本では重要な活用方法として、今後より大きな注目を集めていきそうです。

【関連リンク】
PRTimes









Daisuke


フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

 

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