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高解像度の映像を表示!Windows MRヘッドセット「ConceptD OJO」をAcerが発表!

Oculus RiftやHTC Viveのアップグレード版が登場して話題になっていますが、Windows Mixed Reality(WinMR)ヘッドセットも新型モデルが複数発表されています。

Acerが新たに発表したWinMRヘッドセット「ConceptD OJO」は、数あるWinMRデバイスの中でも最高解像度を有しており、よりエンタープライズ分野向けのデバイスとして登場しました。


Acer、新たなWinMRヘッドセット「ConceptD OJO」を発表

2019年4月11日より、Acerはニューヨークにて年次イベント「Next@Acer」を開催していますが、同イベントの新製品発表会で、新たな製品ブランド「ConceptD」を発表しました。

ConceptDとは、おもにプロのクリエイター向けに展開される製品ラインナップで、ノートPCやモニター、デスクトップPC筐体が含まれますが、「OJO」ヘッドセットも同ブランドの一環に含まれています。

ちなみに、AcerはすでにWinMRヘッドセットを2機種発売しており、ConceptD OJOは3機種目になります。1機種目は2017年11月に日本でも発売、また2018年8月には「OJO 500」を発表、こちらは米国とヨーロッパで発売されています。

高画質の映像を表示可能

ConceptD OJOの特徴として、極めて高解像度の映像を表示できることが挙げられます。

ディスプレイ解像度は、片目2,160 x 2,160で、先日発表されたHTC Vive Pro Eyeの1,440 x 1,660よりも高いスペックです。

これは、HPの新型WinMRヘッドセット「Reverb」と同じ解像度で、現時点でこの2機種が、現行のVRヘッドセットの中で最も高い解像度を有しています。

IPD(瞳孔間距離)調節は手動

また、ConceptD OJOでは、ユーザーの両目の間の距離に応じてディスプレイの位置を調節する「IPD調節」を、手動で行うことが出来ます。

現行のHTC ViveやOculus Riftでは、デバイス下にあるツマミを操作してIPDを手動操作しますが、先日発表された「Oculus Rift S」や、HP ReverbではIPD調節を自動で行い、これが現在のVRハードウェアのトレンドになっています。

ですが、自動によるIPD調節が必ずしもベターであるとは言えず、ユーザーの顔のサイズによっては調節に不具合が生じることもあり、IPD調節が不適切だと、VR体験中に目が疲れたり、VR酔いの原因にもなります。

このため、手動によるIPD調節のほうが、より幅広いユーザーに適切なVR体験を提供しやすい、というメリットがあります。

ヘッドフォンは交換可能?

また、ConceptD OJOには、Oculus Riftのような付け外し可能なヘッドフォンが付属します。

ですが、ヘッドフォンを取り外しても、Oculus Goのようにストラップ部分に内蔵したスピーカーから音が出るので、デバイスの取り回しが軽快になります。

ただし、ヘッドフォン無しでのVR体験は没入感が損なわれてしまう為、より高音質な外部のヘッドフォンを接続することも可能なようです。

ディスプレイ部分を取り外せる

デバイスの外観は、白黒を基調にした、角ばった形状がスタイリッシュですが、ディスプレイ部分とレンズ部分を取り外すことが出来ます。

これは、おもにアーケード施設でデバイスを使用する際を考慮したもので、複数のユーザーが同じVRヘッドセットを立て続けに使用すると、レンズが汗などで汚れやすくなります。

このため、ディスプレイ部分を脱着できれば、汚れやすい部分を素早く、簡単に掃除することが出来ます。

また、頭部への装着には、Oculus Goのようなストラップを使用していることから、デバイスの固定よりも、脱着の手軽さを重視していることが伺えます。
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WinMRのスペックを踏襲

その他、ConceptD OJOのスペックは、既存のWinMRデバイスのものを採用しています。

トラッキングは、デバイス前面に内蔵したカメラ2つで、外界をスキャンするインサイド・アウト方式を採用しているので、外部にトラッキングセンサーを設置する必要がありません。

また、コントローラーに関しては現時点で公表していませんが、おそらくWinMR専用のコントローラーを使用するものと思われます。

価格は不明、6万~10万円前後?

気になるのは、ConceptD OJOの価格と発売日ですが、現時点ではAcerより公式な発表は行われていません。

ですが、同デバイスとスペック的に共通点の多いHP Reverbの価格が、一般ユーザー向けだと600ドル(約6万6,000円)であるため、ConceptD OJOの価格もおそらく同程度か、10万円前後ではないかと予想されます。

まだデバイスが発表されたばかりの段階なので公式な情報が少ないため、今後のAcerの動向に注目されます。

まとめ

Acerより、新型WinMRデバイス「ConceptD OJO」が発表されました。

現時点では最も高い解像度を有しているVRヘッドセットになり、おもにプロ向けやエンターテイメント施設での使用を念頭に置いているようです。

この他、ConceptD OJOとほぼ共通したスペックを持つWinMRデバイス「Reverb」なども登場しており、今後のVRヘッドセット市場において、WinMRも徐々にシェアを拡大していきそうです。

【関連リンク】
Road to VR
VRScout









Daisuke


フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

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