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PSVRにアイトラッキング機能を追加?専用のメガネ型デバイスの特許が公開

先日、新型PlayStationコンソールにPlayStation VR(PSVR)が対応することが明らかになりましたが、PSVRの次期モデルに関しても以前として話題になっています。

現時点で、PSVRの次期モデルに関する情報は公表されていませんが、開発元のソニーはVR技術の開発を水面下で進めており、新たにアイトラッキング用のメガネという、ユニークな技術特許が公開されました。


PSVRの追加キット?アイトラッキング用のメガネ型デバイスの特許

この特許は2019年4月4日に米国特許商標庁から公開されたもので、ソニーは2017年12月に特許申請を行っています。

特許書類には、VRヘッドセット用のメガネ型デバイスに関して記載されており、このデバイスによって既存のVRヘッドセットにアイトラッキング(視線追跡)機能を追加します。

VRヘッドセットの内側に装着

このメガネ型デバイスは、VRヘッドセットの内側に装着するというユニークなもので、PSVRもしくは新型PSVR用の技術であると推測されます。

現在、アイトラッキング機能を搭載したVRヘッドセットが複数登場しており、先日発表された「HTC Vive Pro Eye」や、視野角が200度を超える「StarVR One」などが挙げられます。

特許に記載しているメガネ型デバイスは、アイトラッキング機能を搭載していない既存のVRヘッドセット(PSVR)にもアイトラッキング機能を追加するもので、特許文書には、

ユーザーの視線情報によって、ヘッドマウントディスプレイ内に生成されるコンテンツの質を改善する。

との記載があることから、おそらくVR映像技術の「フォービエイテッド・レンダリング(Foveated Rendering)」を実装するためと考えられます。

フォービエイテッド・レンダリングとは?

フォービエイテッド・レンダリングとは、VRで表示できる映像の質を向上させる画期的な技術として注目されており、同技術はGoogleFacebookも開発を進めています。

これは、アイトラッキング機能を搭載したVRヘッドセット用の技術で、デバイスがユーザーの視線の位置を検知して、視線が当たっている箇所だけに高解像度の映像を表示します。

Facebookが開発する「DeepFocus」

そして、視線が当たっていない部分の映像はぼかして表示することで、人間の視野と同じ見え方を再現します。人間の眼は、視線が当たっている部分だけがハッキリ見えて、それ以外の箇所はぼやけて見えますよね。

フォービエイテッド・レンダリングの長所はこれ以外にもあり、例えば鮮明な映像を表示する箇所を限定できるので、PCVR機器ほどスペックが高くない一体型VRヘッドセットでも実装することが出来ます。

どうしてメガネ型に?

ですが、VRヘッドセットの内側に装着するメガネ、という発想は従来にないユニークなものですが、この技術はどのように活用できるのでしょうか。

様々なケースが考えられますが、例えば現行のPSVR(アイトラッキング機能は未搭載)の追加キットとして発売できそうです。PSVRにアイトラッキング機能が追加されれば、既に発売されたPSVRタイトルを、よりリアリティのある映像で楽しめます。

もしくは、PSVRの次期モデルにアイトラッキング機能が内蔵されており、旧モデル(現行)のPSVRとのVR体験の差を埋めるために考案された、とも考えられ、様々な憶測が出来ます。

現時点では特許申請の段階なので、この技術が将来的に製品化されるかは定かではありませんが、画期的なアイデアであるだけに実現が望まれます。



次期モデルの発売はいつ?PlayStation・PSVR最新情報

Oculus RiftやHTC Viveなどに比べると、アップデートが乏しいPS・PSVRハードウェア界隈ですが、現在までに様々な新情報が継続的に出ており、以前としてPSVRユーザーにとって関心の対象になっています。

新型PSコンソールはPSVRに対応

先日公開された米ワイアードの記事には、PSVR開発担当者とのインタビューが掲載されていますが、同記事では現在開発中の新型PSコンソールに関する新情報を公表しています。

曰く、次期PS(PlayStation 5?)では、現行のPS4よりもグラフィック描画・処理速度ともに大幅に向上し、搭載するGPU・CPUともに刷新しています。

また、新型コンソールはPSVRにも対応しており、既に発売中のPSVRタイトルも、基本的には新型コンソールでプレイ可能になるとのことです。

新型PSの発売時期に関しては、2019年中ではないことが明らかになっており、おそらく2020年以降の発売となる見通しです。

VRに関連する各種特許を申請

また、ソニーはVR技術の独自開発も続けており、これまでに公開された複数のVR関連の特許を見ても明らかです。

同社によるVR技術には様々なものがあり、例えばPSVRをワイヤレス化する技術や、VR酔いを抑えるための技術、もしくはグローブ型のコントローラーなどが含まれます。

これらの技術が実用化されるかは定かではありませんが、こうした背景を察するにつけ、PSVRの次期モデルもおそらく水面下で開発が進められているのではないでしょうか。

こうした、ユニークな技術を見ているだけでも、次世代のPSVRの姿がどんなものになるのか、想像を膨らませてくれますね。

まとめ

ソニーが、PSVR用と思われるメガネ型デバイスの特許を申請したことが明らかになりました。

このデバイスはVRヘッドセットの内側に装着するというユニークなもので、既存のPSVRにアイトラッキング機能を追加することが出来ます。

アイトラッキング機能によって、VR映像のリアリティを向上するフォービエイテッド・レンダリングなどの画期的な技術が実装可能になり、従来のPSVRタイトルに、より豊富な臨場感を加えることが出来ます。

現時点では特許段階なので、製品化されるかは定かではありませんが、ソニーが新型PSコンソールに加えてVR技術の開発も進めている様子が伺えます。

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Daisuke


フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

 

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