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世界初のAIを搭載したバーチャル警備員が誕生!5Gを視野に入れ2020年に商品化へ

セコム株式会社、AGC株式会社、株式会社ディー・エヌ・エー、株式会社NTTドコモの4社は、世界初となるAIを活用した警戒監視などの警備や受付業務が提供可能な「バーチャル警備システム」の試作機を開発したことを発表しました。


5Gの活用を目指す「バーチャル警備システム」とは?

「バーチャル警備システム」は、世界初のAIを搭載したバーチャルキャラクター「バーチャル警備員」が常駐警備を担うセキュリティシステムです。

等身大の「バーチャル警備員」の3Dキャラクターを高反射率のミラーディスプレイに表示することでヒト(常駐警備員)が行っていた警戒監視、受付などの業務をバーチャルで提供します。

「バーチャル警備員」が捉えた周辺状況はリアルタイムで施設内の監視卓(防災センター)に送信され、必要に応じて常駐警備員が対応します。

「バーチャル警備員」と分業することで、効率的な人員配置が可能になり、運用コストが低減することで、これまで以上に幅広い業種や施設で常駐警備サービスを利用することが可能となります。

本システムは、施設の内部エントランスの入り口等に配置する「バーチャル警備員」として活用することが想定されています。

現在開発されている「バーチャル警備員」は、男性「衛(まもる)」と女性「愛(あい)」の2キャラクターがあり、その施設や用途によって選択することが可能です。

将来的には5Gを活用し、施設外にあるセコム社の遠隔監視センターで複数の施設の監視を行うことも予定されています。

2019年4月10日には、5Gを活用したサービスの実現に向け「ドコモ5Gオープンラボ® Yotsuya」において5G環境での接続試験が実施されました。

「バーチャル警備システム」の特長

AIで来訪者への応対が可能

1 バーチャル警備員の存在感と立体感

まるで鏡のように周囲が写りこむ高反射率のミラーディスプレイにより場所を選ばず設置可能で違和感なくその場に溶け込むことができます。

さらに、奥行きのある鏡像のなかに、存在感と立体感あるバーチャルキャラクターが「バーチャル警備員」としてリアルな存在として警備業務を行います。

2 本物さながらの立哨警備を担う

「バーチャル警備員」として存在させるだけでなく、本物の警備員と同じように目配せするなどして周囲の警戒監視を行い、犯罪抑止効果を発揮することができます。

ディスプレイに内部には、カメラや各種センサーが搭載されていて、訪問者の顔がヘルメットなどで見えない場合はAIが認識し、キャラクターが外すように注意します。

また、「バーチャル警備員」からの映像は監視卓で常駐警備員が確認することもできます。

3 AI技術で警備だけでなく受付業務も可能に

来訪者がバーチャル警備員に話しかけると、音声を認識と同時に顔や持ち物なども画像で認識し、AIが瞬時に判断し、キャラクターに合わせ自然な合成音声により自動で応答、受付対応が可能です。

必要な場合は、監視卓の常駐警備員と遠隔で通話することで応対もできます。

また、子供や車椅子に乗車している人と応対する場合は「バーチャル警備員」がかがんで目線を相手に合わせて応対します。

4 緊急時には常駐警備員と連携

急病人が発生するなどトラブルが生じた場合は、「バーチャル警備員」が映像や音声で認識し、自動的に施設内の監視卓に通報し、常駐警備員が駆け付けて速やかに対応することができます。

また、災害発生時には緊急地震速報や災害情報などをディスプレイに表示可能となっています。



4社の役割


4社の役割分担としては、警備保障会社のセコム社が核となり、統合開発やサービスの運営を行い、残りの3社はそれぞれの得意分野である技術や製品をセコム社に提供する形となっています。

セコム

日本初の警備保障会社であるセコム社は、これまでに培ってきた常駐警備サービスの幅広い実績やノウハウを活用してサービスの運営を担っていきます。

日本全国にコントロールセンターがあり、遠隔監視センターとしての機能が提供可能です。

2017年に策定した「セコムグループ2030年ビジョン」では、「あんしんプラットフォーム」構想の実現に向けて、社会の課題解決に貢献する画期的なサービス・商品を開発提供することで「安全・安心・快適・便利」な社会の実現に向けて取り組んでいます。

AGC

ガラス業界トップメーカーであるAGC社は、これまでに培ってきた材料技術、光学設計技術を用いて、独自に開発した高反射率ミラーディスプレイを提供するほか、ミラーディスプレイと一体化したバーチャルロボット技術を提供します。

DeNA

DeNA社は、ゲームなどのエンターテインメント事業での豊富な実績から「バーチャル警備員」の男性と女性キャラクターそれぞれのデザイン原案を担当しています。

さらに、来訪者へ応答する時に自然に聞こえる音声合成技術も提供しています。

NTTドコモ

NTTドコモ社は、5Gに関する情報や検証環境の提供、及び来訪者の声を聞き取る音声認識サービスを担当しています。

2019年9月に予定されている5Gプレサービスが開始されると「バーチャル警備システム」とセコムの遠隔監視センターを5Gで接続する試験が行われる予定となっています。

「バーチャル警備システム」開発の背景

現在、日本社会はさまざまな業種で深刻な人手不足に直面していますが、警備業では、今年頭には有効求人倍率が約9倍に達しており、高いセキュリティへの強い要望と、それを担う人材の量的な不均衡が生じています。

さらには、常駐警備員に頼った警備を維持・拡大していくことで、人件費が膨らむことがサービス価格に影響を与えることとなり、「安全・安心」を普及させていくには新たな発想での解決策が必要となっていました。

今回開発された「バーチャル警備システム」では、常駐警備員が行ってきた業務のうち、警戒監視、受付などを、ミラーディスプレイ上に3Dモデルとして表示した「バーチャル警備員」が担い、緊急対応などは、熟練した常駐警備員と連携することで、新たな技術で「安全・安心」を実現します。

4社は、「バーチャル警備システム」の2020年の発売開始に向け、今後も連携を強化し「安全・安心・快適・便利」な社会の実現に向けて取り組んでいくとしています。

まとめ

デモの様子を映像で見ましたが、バーチャルなのにとても存在感のある警備員さんで驚きました。

本物の警備員さんと同じように目力で警戒監視を行う様子は「後ろに人が入っているんじゃないか」と思わせるほどです。

また企業などの受付業務としては、予め社員の顔を登録しておくことで、顔認証システムにより、文字通り「顔パス」で入場することができ、部外者との識別が可能なことで高いセキュリティを提供してくれそうですね。

ソース:バーチャル警備システムに関するプレスリリース[株式会社NTTドコモ]









VRInside編集部


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