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軽量・薄型のARグラス「nreal Light」登場!2019年後半より発売開始!

2019/06/02 22:00

    「HoloLens 2」「Magic Leap One」などのARヘッドセットが相次いで発表されていますが、これらのデバイスは主に産業用途向けで、サイズが大きく重量もあるため、一般ユーザー向けとは言えません。

    ですが、より一般ユーザーが手軽に使えるARグラスも登場しており、「nreal Light」という軽量のメガネ型デバイスが、2019年内に発売されます。


    軽量でオシャレ!メガネ型ARグラス「nreal Light」年内に発売

    nrealは北京に拠点を置くスタートアップ企業で、同社が開発するARグラスは、2019年1月に開催された家電見本市CES 2019にて披露されています。

    そして、先日新たに公表された情報によると、nreal Lightは2019年後半に発売されるとのことで、価格は一般ユーザー向けモデルであれば499ドル(約5万4,000円)です。

    軽量さと使いやすさを追求したデバイス

    nreal Lightは、一般ユーザーの使用を想定しているだけあって、重量が85グラムという軽さです。

    これは通常のサングラスよりも少し重い程度で、HoloLens(第一世代)の重量が579グラムであることを考えると、かなり軽量です。

    また、先日発表されたグーグルグラスの新型モデルのように、現在発表されているARグラスの多くが2D表示のみに対応しているのに対して、nreal Lightでは3DのAR表示が可能です。

    ディスプレイの視野角も52度と、ARグラスにしてはかなり広く(Magic Leap Oneの視野角は水平40度程度と言われています)、解像度1080pでの映像出力に対応しています。

    デバイスのデモでは、テーブル上にAR表示されたコンサートを鑑賞したり、空中に浮かぶスクリーンに映像を投影したり、AR表示したカレンダーでスケジュールを確認出来たり等、より日常の様々なシーンでの活用を想定しているのが特徴です。

    使用時にはスマートフォンに接続

    ですが、nreal LightはHoloLensのような独立型のデバイスではなく、使用時には対応したスマートフォンに接続する必要があります。

    対応スマートフォンはクアルコムのSnapdragon 855以上のプロセッサが必要で、接続はUSB-Cポートを介して行います。

    デバイスの動作を外部機器に依存することで、ARグラス本体の軽量化や低価格化を実現できる訳ですが、デバイスのデモを体験したUploadVRの記者によると、接続用のケーブルはイヤホン用のケーブルのような感覚で、装着時に不便さは感じなかったとのことです。

    また、USB-Cを介してPCとも接続可能とのことで、映像などのコンテンツをnreal Lightのディスプレイ上に出力できます。



    ARグラスは一般ユーザー層に普及するか

    医療などのエンタープライズ分野では、HoloLensなどのARヘッドセットを導入する企業や団体が数多くありますが、nreal Lightのような一般ユーザー向けのARグラスは、未だ殆ど実例がないのが現状です。

    こうした一般ユーザー向けのARグラスは、今後のAR市場の大きなシェアを占める重要な分野だと予想されており、Facebookは一般向けARグラス市場の主要プレイヤーになるべく、独自のARグラスを開発中であることが明らかになっています。

    この点、nreal Lightは同市場に参入する先駆的な存在と言えますが、果たしてどの程度消費者にアピールするでしょうか。クアルコムのXR部門を統括するHugo Swart氏は、

    nreal LightのXRビューワーは軽量で、ユーザーは5Gを含む広帯域通信を利用して、低遅延で場所を選ばずに没入体験ができます。(中略)我々はnrealと協業して、Snapdragon搭載のスマートフォンとの互換性、エコシステムへの統合を行い、それによって人々のコミュニケーションや、エンターテイメントの新しい在り方を提示します。

    と述べており、一般ユーザー向けのARグラスが、スマートフォンに取って代わる新しいスタンダードになり得る可能性について言及しています。

    2019年後半に発売、開発者用モデルも

    一般ユーザー向けのnreal Lightは、2019年後半からの発売を予定しており、価格は499ドル(約5万4,000円)を予定しています。

    日本での発売予定は未定ですが、当初は数量を限定しての発売を行うとのことで、2020年頃からデバイスの大量生産を開始するとのことです。

    また、開発者向けのモデルも併せて発売するとのことで、価格は1,199ドル(約13万円)と割高です。同デバイスに対応したSDK(ソフトウェア開発者キット)も付属するとのことで、こちらは2019年8月に公開する予定とのことです。

    まとめ

    一般ユーザー向けのARグラス「nreal Light」が、2019年後半に発売される予定です。

    nreal Lightは軽量薄型のデバイスで、スマートフォンにケーブル接続して使用しますが、映像の再生やミニゲーム、スケジュールの確認など様々な用途で役に立つとのことです。

    現在登場しているARヘッドセットの大半がエンタープライズ向けですが、今後は一般ユーザーが手軽に使えるARグラスが、AR市場の大きなシェアを占めると予測されています。

    参考サイト:UploadVR









    Daisuke


    フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

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