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HTC Viveよりも高精細な映像表示!Vive Cosmosのスペックが公表!

2019/06/27 22:00

「Oculus Quest」「HP Reverb」などの新型VRヘッドセットが続々と登場していますが、2019年始めにはHTCより「Vive Cosmos」が発表されています。

Vive Cosmosは長らくスペックなどに関する詳細が未公表でしたが、先日同デバイスの解像度や価格、リリース時期などが発表されました。


HTC Viveよりも高解像度、Vive Cosmosのスペックが公表

Vive Cosmosは、2019年1月に開催されたCES 2019にてお披露目されたVRヘッドセットです。

基本的にはPC接続して使用するタイプですが、HTC Viveのようにトラッキングセンサーを外部配置する必要がありません。

スペック的に類似している「Oculus Rift S」のライバル機種としても注目されています。

解像度が大幅に向上

HTCによると、Vive Cosmosの解像度は片目1,440 x 1,700で、これはHTC Vive(解像度1,080 x 1,200)と比べて、表示できるピクセル数が88%向上したとのことです。

ディスプレイパネルにはLCDを採用しており、「リアルRGB」に対応しています。リアルRGBとは、1つのピクセル内に赤・青・緑の3原色をストライプ状に並べる技術で、OLEDパネル搭載のViveよりも表示できる映像が精彩になります。

また、新型パネルの採用によって、VR体験中にスクリーンに網目模様が見えて没入感が削がれる「スクリーンドア効果」を低減したとのこと。

リフレッシュレートは90Hzで、これはViveシリーズやOculus Riftと同じ数値です。その他、Vive Cosmosでは「レンズの明瞭さを40%改善」したと述べており、従来のViveシリーズと比べても高品質な映像表示を追求したデバイスのようです。

ベースステーションは不要

従来のViveシリーズでは、使用の際にベースステーション(トラッキングセンサー)を外部設置する必要があり、また設置用のスタンドが必要になったり等、設置が大掛かりになるという難点があります。

ですが、Vive Cosmosではデバイス内蔵の6つのカメラを通してユーザーの動きや位置を追跡する、通称「インサイド・アウト」のトラッキングに対応しています。

このため、設置に大掛かりな手間を要せず、箱から取り出してすぐに使用できる手軽さがウリで、また様々な場所に持ち運んで使用できる、取り回しの軽さもメリットです。

インサイド・アウトのトラッキングはOculus Rift Sも採用しており、センサーを外部設置するという現在のトレンドをやがて取って代わるのかもしれません。

内蔵カメラで前方を視認、MRにも対応か?

Vive Cosmosの内蔵カメラはトラッキング以外にも、部屋の壁や障害物を検知する機能も備えており、VR体験中に壁や椅子に体をぶつける危険性を低減します。

また、カメラの映像をVR内に映し出すことも可能で、このためVR体験中にトイレへ行く時など、いちいちデバイスを着脱しなくても済みます。

この他、ディスプレイ部分を上部に跳ね上げる「フリップアップ」にも対応しているので、VR使用時にありがちなデバイスの脱着の手間を減らします。

内蔵カメラを通して得た空間情報に、デジタルの3Dデータを重ね合わせるMR(複合現実)も技術的に可能かもしれず、更なる詳細が今後追って発表されるかもしれません。



2019年末に発売、価格は約10万円か

Vive Cosmosの発売時期は長らく未公表でしたが、HTCの発表によると2019年第三四半期(10~12月)頃の発売を予定しているとのことです。

価格は900ドル(約9万7,000円)以下とのことですが、これはライバル機種であるOculus Rift Sの約2倍になります。(Oculus Rift Sは49,800円)

Rift Sと比べた際、主に価格面がネックになりそうなVive Cosmosですが、Steamアプリとの連携や、噂になっているスマートフォンとの接続機能など、Rift Sとの差をつける独自機能に関して、今後もHTCの動向に要注目です。

まとめ

長らく秘密のベールに包まれていた「Vive Cosmos」の詳細が、徐々に明らかになってきました。

新たに公表された情報では、Vive Cosmosは高い映像表示能力を備えるデバイスで、表示可能なピクセル数が従来のViveに比べて88%もアップするとのことです。

また、解像度もViveよりも向上したため、Vive Cosmosは映像表示能力に主眼を置いたデバイスと位置付けることが出来そうです。

この他、フリップアップ機能の搭載や、スマートフォンとの接続など、他のVive機種にはないオリジナルな機能を備えており、2019年末の発売が楽しみなデバイスの一つです。

【関連リンク】
Road to VR
 









Daisuke


フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

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