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日立が昇降機保全技術者向けのVR教育システムの運用開始!

株式会社日立製作所と、株式会社日立ビルシステムは、昇降機の保全に関わる技術者向けに、VR技術を活用した体感型の教育システムを開発し、国内で正式運用を開始したことを発表しました。


国内向けVR安全体感教育メニューを開発

日立製作所は、2018年1月より、中華人民共和国(中国)で、VR教育システムの運用を開始していましたが、新たに日本国内向けのシステムを開発し、2019年4月より正式に運用を開始しました。

今回開発されたのは、エレベーターの保全作業の基本の一つである「かご上への乗降方法」、最も重要な作業の一つ「ブレーキ分解整備作業」を実機のない環境で作業手順を学習できるコンテンツ、昇降路内への転落などの労働災害疑似体験を可能にしたコンテンツなどの教育メニューです。

www.hitachi.co.jpより(左:安全体感教育、右:作業教育)

VR教育システム開発の背景

日立製作所と日立ビルシステム社は、昇降機やビル設備の施工・保全などに携わる技術者の教育拠点として、東京・足立区にある亀有総合センター、中国内4カ所のトレーニングセンターを保有しており、2017年には、アジアトレーニングセンターをタイ王国に開設しています。

各センターでは、昇降機に関する作業教育や、安全意識の向上を図るため、現場で起こる可能性のある危険を実際に体験する安全体感教育など、さまざまな教育が行われています。

しかしながら、グローバルな事業拡大で、受講者の増加と教育メニュー拡充によるセンターの対応能力に限界が生じ、さらには技術者をセンターへ集めて教育しなければならない非効率性などが課題となっていました。

また、安全体感教育では、実体験が難しい労働災害を体感できる教育メニューが必要となっています。

これらのことから、実習に大掛かりな設備が必要なく、またセンターへ移動することなく均質な教育メニューが受講可能なVR教育システムが開発されました。



今後について

両社は、グローバル展開を順次実施していくことと、さらなる教育メニューの拡充と昇降機事業全体でのデジタル技術の活用を推進しています。

また昇降機業界をリードするとともに、VR・ARやIoT、AIなどの最先端技術を製品・サービスの開発や人材育成などに幅広く活用し、安全・安心・快適な昇降機や、都市空間における様々な課題解決に貢献するサービスを提供し、持続可能な社会の実現に貢献していくとしています。

まとめ

現場で起こりうる危険を実際に体験させることは、安全意識を向上させるには最も効果的ですが、労災を実習で体験させるには、限界があります。

VRなら小さな「ヒヤリ、ハッと事案」から重大な「労働災害」まで、疑似体験が可能です。

身近で安全が前提のビルの保全作業で、このようなVR教育システムが採用されることで利用者としての安心が高まりますね。

ソース:VR教育システムに関するプレスリリース[日立グループニュースリリース]









VRInside編集部


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