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ハシラスのVRデバイス「キックウェイ」が「Innovative Technologies 2019」に採択

株式会社ハシラスは、同社が開発したパーソナルモビリティ型VRライドデバイス「キックウェイ」が、一般財団法人デジタルコンテンツ協会が主催する「Innovative Technologies 2019」に採択されたことを発表しました。


「キックウェイ」とは

「キックウェイ」は、パーソナルモビリティライクな立ち乗り型のVRコンテンツ向けのライドデバイスです。

コンパクトなボディに必要十分な体感発生機能を備えており、狭い場所でも設置可能です。

VR空間内を移動するVRジェットコースターなどの走行系コンテンツにおいてこれまでより臨場感を高め、VR酔いを軽減することを目的に開発されました。

現在、国際特許出願(PCT出願)中です。

キックウェイ

「VR酔い」を解決した「キックウェイ」のイノベーション

VR体験で酔ってしまう「VR酔い」の原因の多くは、VR空間内で体験する動きと現実世界での体感が一致しないこととされています。

ハシラス社ではこの問題を解決するため「VRコンテンツと体感型ハードウェアの自主開発」を続けており、現時点での集大成的な成果がこの「キックウェイ」です。

リアルでの「加速度の体感」を発生させることがVR酔いに対する効果的な解決方法であることが、ハシラス社の長年の研究開発によって明らかになっていました。

そこで「キックウェイ」には、前後加速度及び、左右旋回加速度の発生機構が搭載されています。

この機構を立ち乗り型の省スペースなライドデバイスに搭載したことが、「キックウェイ」における大きなイノベーションとして認められました。

コンパクトなのに多彩な体感を表現

一般的なVR向けライドハードウェアは「ヨー/ピッチ/ロール」の3軸の動きが中心となっていますが、「キックウェイ」は前後加速度及び、左右旋回加速度という2軸で体感を発生しています。

走行における発進時や加減速時、コーナリング時に適切な加速度を与えるだけでVRの体感が大きく改善し、VR酔いを低減することができます。

また、送風装置を組み合わせることで、さらに酔いが低減されます。

搭乗部底面には振動ユニットが搭載されており、地面の凸凹などの感覚を足に伝えることが可能で、リアルな走行感を実現しています。

『立ち乗り型』のメリット

『立ち乗り型』の「キックウェイ」のメリットとして、乗り降りが簡便なため、施設等での運用に際してアテンドコストが抑制できます。

また、座席に座るタイプのVRライドでは、VRヘッドセットを装着したままの乗降は困難ですが、「キックウェイ」であればVRヘッドセットを装着したまま、すなわちVR空間内に滞在したままの乗り降りもできます。

さらに、立位で搭乗する「キックウェイ」では、これまでにない浮遊感やスリリングな体験が可能です。

可動はストロークが短く、しかも水平方向のみで傾く動きがないため、転落の恐れが少なく安全性にも優れています。

活用の可能性

「キックウェイ」は、エンターテインメントやビジネス、観光など多彩な分野での活用が想定されています。

ゴーグル型のVRと組み合わせることで、VR空間内の移動が中心となるVRコンテンツ全般への活用が可能です。

また、VR空間内でのシームレスな乗降ができるため、VR空間内を自由に歩き回れるフリーロームVRと組み合わせることも容易です。

また、頭部の位置変化が大きい「ヨー/ピッチ/ロール」3軸方式のライド型と異なり、頭部の位置ががほぼ同じとなるため、一般的な360度映像など3DoFのVRコンテンツも違和感なく楽しむことができます。

ゴーグル型のVR以外にも、大型の液晶ディスプレイやドーム型プロジェクターなどと組み合わせて活用することもできます。

さらに、次期バージョンに向け、より洗練されたデザイン・機構が開発されています。

キックウェイの次期コンセプト案

キックウェイ次期バージョンのプロトタイプ





Innovative Technologies 2019とは

「Innovative Technologies 2019」は一般財団法人デジタルコンテンツ協会が主催するプロジェクトです。

イノベーションによってコンテンツ産業の発展に大きく貢献することが期待される技術が公募され、「独創性」、「先進性」、「表現としての新規性」、「市場創出の可能性」を評価基準として選定され、選定技術は「デジタルコンテンツEXPO 2019」にて表彰・展示が行われます。

本年度は「キックウェイ」の他、株式会社スクウェア・エニックスの「ライブウィンドウ:VR空間内における複数の3D空間の同時表現技術」など合計8件が採択されました。

詳細:Innovative Technologies 2019採択技術発表

デジタルコンテンツEXPO 2019 イベント概要

デジタルコンテンツEXPO(DCEXPO)は、新しい市場を創出したばかりのコンテンツ技術やその可能性を秘めた先端技術、最新コンテンツの展示を行い、第一線で活躍する専門家、研究者、クリエイターによる講演などを通して、新たなビジネスの可能性が生まれる場所となっています。

開催日:2019年11月13日(水)~15日(金) 10:00-17:30(最終日は17:00で終了)

会場 :幕張メッセホール(Inter BEE 2019 と同時開催)

主催 :一般財団法人デジタルコンテンツ協会

まとめ

ユニークなVRデバイスが誕生しましたね。

「VR酔い」が低減する上に、『浮遊感』などこれまでになかったVR体験が可能な「キックウェイ」。

実際に活用されるのは、もう少し先になるでしょうが、「キックウェイ」が活用されたVRコンテンツをいち早く体験したいものです。

ソース:「キックウェイ」に関するプレスリリース[PR TIMES]









VRInside編集部


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