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医療業界で普及進むVR!コスト削減や効率化などの様々なメリット

VRは医療業界でも普及が進んでおり、患者の治療リハビリ用のツールとしてなど、様々な目的で活用されています。

また、医学生のトレーニングでもVRが使用されており、世界中の医療機関や企業が導入を進めています。


世界中の医療機関で活用進むVR、医師のトレーニング向け

従来、手術などのトレーニングを行う際には多大なコストが発生し、高いスキルの習得が求められる一方で、トレーニング環境の提供を行うのが難しいという課題がありました。

ですが、VRヘッドセットを装着すれば、実際の手術現場とほぼ同じ環境でのシミュレーションが可能になり、手術用トレーニングツールの「Osso VR」は、既に世界中の1,000人以上の医師、医学生らによって活用されています。

手術のトレーニングで有効なVR

医療のトレーニングにVRを活用するメリットとして、VRでは没入感のある環境で学べる他、様々なシチュエーションをコストをかけずに、何度でも体験できる、といった点が挙げられます。

この点、Osso VRはこうしたメリットをもたらす教育ツールとして非常に有効で、既に11ヵ国、20以上の施設が導入しています。

最新の医療技術にVRで馴染む

Osso VRでは、トレーニングにかかるコストやリスクを低減するだけでなく、ユーザーの動作を分析・評価したり、最新の医療機器の使い方をVRで効率的に学ぶことが出来ます。

医療機器は一度に使用できる人数が限られるため、実際に機器を操作しながら使い方を習得するのが難しく、また習得のために遠隔のカンファレンスやトレーニング施設などに出向く必要があります。

この点、VR内に実物大の医療機器を再現すれば、ヘッドセットの数に応じて一度に何人でもトレーニング可能であるため、コストパフォーマンスの向上が見込まれます。

技術の進化に応じて変わる医療現場

医療技術は日々進化しており、最近ではARで手術患者の様子を可視化する機器なども開発されています。

このため、医療現場では求められる知識やスキルも常にアップデートが求められ、継続的に学習を行う際にVRは極めて役に立つと、Osso VRのCEOであるJustin Barad氏は述べています。

今日、患者は最も高価値の治療を受けることを望んでおり、これには往々にして革新的な医療技術が含まれます。医師もまた、充実した治療を患者に提供したいと望んでいますが、最新技術を用いたツールを欠いていることがよくあります。Osso VRでは、こうした最新の医療技術に習熟し、客観的な自信を得ることによって医師(のスキル習得環境)を拡張します。こうした高価値の機器を利用することは、患者に対する価値提供にもなります。

最新の医療技術の普及をVRで加速

VRトレーニングは、テキストを用いた座学に比べて直感的な学習が可能で、こうした性質を活かして、同社は最新の医療技術の普及を加速させることが目標とのことです。

Osso VRは既に数多くの医療機関、大学が導入を進めており、ブラウン大学、ヴァンダービルト大学、Hospital for Special Surgery、マーシャル大学、Newcastle Simulation Centre、ハワイ大学、UCLA、ワシントン大学、ウェイク・フォレスト・バプティスト・ヘルス、ケンタッキー大学、オタワ大学、ニューヨーク大学などで使用されています。



日本でも普及が進むVR医療トレーニング

Osso VRはおもに海外で普及が進むソリューションですが、国内でも様々な医療用VR教育ツールが開発されており、実証実験も進んでいます。

多視点のVR同時配信システム

例えば、ジョリーグッド社が開発した「GuruVR Multi-View」というシステムでは、5Gの高速回線を使用して、医療研修の内容をリアルタイムで複数の拠点へ配信します。

同一のVR空間でのコミュニケーションが可能であるため、講師となる医師がVR内で示した注釈や、様々な指示などを遠隔地の受講者と共有することが可能です。

医療技術の進歩に伴って、こうした講習や実地研修の機会は今後より増えることが予測されるだけに、時間やコスト削減を行えるVRのニーズは高まりそうです。

熟練した医師のスキルを直接体験

また、同じくジョリーグッド社が開発する医療用VR研修ソリューションでは、実際の治療を行う医師と同じ視点をVRで体験することが可能です。

従来、手術室を利用した講習は、スペースの都合から一度に見学できる人数に限度がありましたが、こうした環境をVR化することで、遠隔の医療機関からでも実際の手術室にいるかのような感覚で、熟練した名医の手ほどきを受けることが出来ます。

これにより、医師のスキル習得の効率化だけでなく、一度に教育できる医師の数を増えせるなど、様々なメリットが見込まれています。

まとめ

VRは医療現場でも活用されており、特に医師・医学生の教育には大きな効果があると言われています。

従来、医師の教育には物理的な施設やツールが必要であったため、高い教育コストが発生するという課題がありました。

ですが、VRではこうしたプロセスを仮想環境に構築するため、教育コストや時間の短縮などの様々なメリットがあります。

現在ではOsso VRなどの数多くの教育用ツールが開発されており、今後も医療業界へのVR普及は加速していきそうです。

参考サイト:Road to VR









Daisuke


フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

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