VR Inside

VR/AR/MRの未来を創るビジネスニュースメディア

レノボがVRによる療養中児童の苦痛軽減をスターライト・チルドレン財団との共同研究で実証

レノボ・ジャパン株式会社は、2019年12月10日、ヘルスケア分野にテクノロジーが貢献しているという調査結果を発表しました。


社会的課題の解決手段としてテクノロジーに期待

レノボ社は、同社が実施した国際調査において、VRなどの最新技術に対して、ヘルスケア分野における課題を解決する手段としての期待が調査対象者の84%から寄せられているという結果を発表しました。

アメリカのStarlight Virtual Realityの事例では、治療中の痛みを緩和する全身麻酔に代わる方法としてVR技術が患児に使われ始めており、テクノロジーによるヘルスケア分野の課題解決は、すでに始まっていることも報告されました。

VRが麻酔の代わりに痛みを軽減

アメリカでは、患児が感じる軽度から中程度の痛みを伴う治療への不安を軽減するために、VRテクノロジーを組み込んだヘッドセットが利用できるようになりました。

このツールは、コロラド小児病院をはじめアメリカ国内に数百あるスターライト・チルドレン財団提携医療施設で利用することができます。

VRによって患児は不安な気持ちが和らぎ、意識がある状態でも痛みを伴う治療を受けることが可能になりました。

それによって、麻酔のリスク回避や回復までの時間短縮と減薬ができるようになりました。

レノボ社は同財団と協力して、VRヘッドセットを活用したStarlight Virtual Realityプログラムを展開し、技術開発を行っています。

また、レノボ社はStarlight Virtual Realityによる画期的な技術を紹介する映像「THIS IS LIFE」を作成し、デンバー映画祭(2019年11月開催)で上映しています。

▼「THIS IS LIFE」

取り組みへの医師のコメント

Children’s Hospital Colorado MD Medical Director at Child Life
Joe Albietz氏のコメント

穿刺針による髄液の採取と投薬を行う腰椎穿刺のような治療は、通常全身麻酔下で施されます。

全身麻酔の代わりにVRを使用することで、患者は痛みに耐えることができるようになり、入院中の子供たちのQOL(生活の質)が大幅に向上しました。

全身麻酔が必要だった子供たちが、最小限の投薬で、意識のあるまま治療を受けられるのです。

引用元:プレスリリース

ヘルスケアはテクノロジーによる課題解決が最も期待されている

レノボ社は、インテリジェントテクノロジーやスマートデバイスがもたらすさまざまな影響や社会的課題の解決に関して、日本、米国、メキシコ、ブラジル、中国、インド、イギリス、ドイツ、フランス、イタリアの10か国で計15,000人以上を対象にグローバル調査を行いました。

テクノロジーはヘルスケア分野を変革する力があるか

調査結果から、テクノロジーはヘルスケア分野を変革する力を持っていると世界中で考えられていることがわかり、回答者の47%がヘルスケアを変革するうえでテクノロジーが重要だと考えています。

日本では43%が重要だと回答し、ヘルスケアはテクノロジーによる課題解決が最も期待されている分野であることがわかりました【グラフ①】。

グラフ①

さらに、回答者全体の84%が、テクノロジーがヘルスケアのような世界共通の大きな問題に立ち向かい解決するのに役立つと考えていることがわかりました。

また25%は、テクノロジー企業は社会と世界が直面する大きな問題に対処する責任があるとも答えています。

レノボ社は、この結果に対し、

Smarter Technology for All - VRからAIまで、よりスマートなテクノロジーで人々の生活を改善する社会的責任を果たします

というミッションを掲げています。

テクノロジーやスマートデバイスが健康な生活を送る上で役立っているか

調査回答者の大半は、テクノロジーが医療問題など世界的な課題の解決に貢献できると感じていると同時に、その目標はまだ十分には達成されていないと回答しています。

さらに全体の67%は、テクノロジーやスマートデバイスが健康な生活を送る上で役立っていると回答しています。

ただしこの比率はドイツ、フランスなど先進国で相対的に低く、中国、インドなど新興国で高い数値となっています。

日本でも役立っていると回答したのは56%となっています【グラフ②】。

グラフ②

今回の調査から、テクノロジーが健康に与えるインパクトを世界中の人々が認識していると結論付けることができますが、特に個人の健康に関しては、まだテクノロジーによる革新の余地があることもわかりました。

これは、レノボ社をはじめとするテクノロジー企業が、ヘルスケアを含む多くの社会分野において、イノベーションと大きな成長の機会を有していると言えます。



スターライト・チルドレン財団について

スターライト・チルドレン財団は米国501(c)3団体に当たる非営利法人で、重い病気を持つ子供とその家族に幸せを運ぶことを使命とし、1982年以来、入院中の子どもたちの笑顔のためにより早期の回復を図るスターライトプログラムを展開している団体です。

財団では、

『みなさんの助けをいただければ、子供たちと家族に幸せを運ぶスターライトバーチャルリアリティ、スターライトホスピタルウェア、スターライトゲーミングなどのスターライトプログラムを、より多くの病院や医療施設で利用することができるようになります。

幸せを運ぶために、スターライトへの支援をどうぞお願いします。』

と、公式サイトからの支援を呼びかけています。

なお、スターライトのバーチャルリアリティプログラムは、レノボ社、スターライト財団、およびモバイルおよびIoTデバイス管理ソリューションのプロバイダーであるSOTI社とのコラボレーションを通じて開発されています。

調査について

レノボ社は以下を対象にした国際調査を実施しました。

調査目的:テクノロジーが日常生活と社会に与えるインパクトについて、現在、および将来について回答者がどのように考えているか

調査対象国:世界10か国(質問票の言語は8言語)

日本、米国、メキシコ、ブラジル、中国、インド、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア

対象者数:15,226人

調査サンプル抽出:各国の18歳以上のネット人口の分布に沿って抽出

調査実施期間:2019年3月31日~4月27日

全10か国の調査対象全体に関する統計数値は95%有意水準で+/- 1%ポイントの誤差の範囲内、各国別の調査対象に関する統計数値は95%有意水準で+/- 3%ポイントの誤差の範囲内。

▼関連プレスリリース

レノボ、テクノロジーが日常生活と社会に与えるインパクトについて国際的な意識調査を実施

まとめ

レノボ社から興味深い国際調査結果が報告されましたね。

国によって、VRなどの最新技術が与える影響についての感じ方が異なっているのも面白いです。

また、アメリカでは、既に全身麻酔の代わりとしてVRが利用されていることから、さらに多くの人がテクノロジーの恩恵を受けられるようになると良いですね。

ソース:VRによる療養中児童の苦痛軽減[PR TIMES]








VRInside編集部


VR・AR・MRからVTuberまでXRに関連して最新情報を配信します。

最新ニュースを読む