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VRコンテンツアワード「NEWVIEW AWARDS2019」受賞作品発表!グランプリは「たっくんミュージアム」!

株式会社Psychic VR Lab、株式会社ロフトワーク、株式会社パルコによる共同プロジェクト「NEWVIEW」は2019年12月16日(月)、VRコンテンツアワード「NEWVIEW AWARDS 2019」の受賞作品を発表しました。


NEWVIEW AWARDS 2019 受賞作品

誰もが3次元空間の表現を手にする近未来を見据え、VRの新たな表現と体験の世界を牽引し得る次世代クリエイターを発掘し、次なるステップへと進むきっかけをもたらすべく立ち上げられたNEWVIEW AWARDS。

第2弾となるNEWVIEW AWARDS 2019では、2019年7月1日から9月30日までの期間に、8ヶ国から合計145作品の応募がありました。

9名の審査員による最終審査会を経て、グランプリをはじめとする各種受賞作が決定しました。

GOLD Prize

■ 「たっくんミュージアム」

作品名:「たっくんミュージアム」

作者:たっくん(園児|日本)

生まれながらのアーティストである子どもの創作物をVR空間に。

xRにおける新たな思い出の記録方法。

【受賞コメント】

この度はこのような素晴らしい賞をいただきありがとうございます。

本作は息子の可愛らしい姿や思い出の品々を、VRでいつでも見返せるようにしたいと思い制作いたしました。

夏休みに息子と一緒に楽しみながら作ることができて、とても良い家族の思い出になりました。

息子が大きくなったら家族みんなで再びこの空間を訪れて、4歳の息子に「おかえりなさい」してもらいたいと思います。

引用元:NEWVIEW AWARDS 2019プレスリリース[PR Times]

たっくん(園児|日本)

【審査員コメント】

未来の家族写真の共有はこうなっていくのかもしれない。

xR世界を与えられたコンテンツを体験するだけでなく個人がアレンジして作って楽しめる、という一歩先のフォトアルバムサー

ビスの発想にも繋がって「私もやってみたい!」と思ったという点では唯一無二。

娘の嫁入り前にこれを見返してゴーグルの中で泣くのが恒例になるのが見えるような、そんな日常に溶け込んでいく可能性を思

わせてくれる作品。

――夢眠ねむ(夢眠書店店主)

本作は、作者自身の子どもの成長記録になっている作品です。

そこにはこれまで「たっくん」が生み出してきた絵や工作などの制作物が子どもならではの独自の世界観に基づいて配置されています。

また、それだけでなく、自宅の部屋が子どもの成長に応じて変化する様子が3D空間で体験できる形で再現されています。

それは、写真や映像のように意識的に記録されるメディアからはこぼれ落ちてしまう、何気ない日常の変化を捉えようとするものです。

子どもの成長はそうした何気ないわずかな変化の積み重ねと、その周囲の環境との相互関係から生まれてくるものなのだと思えてきます。

あっというまに過ぎ去っていってしまう子どもの成長を丁寧に記録に残そうとする姿勢に心を動かされました。

――谷口暁彦(アーティスト)

たっくんミュージアムは、小さな子供の想像力と思い出から作られた世界です。

シンプルでありながら非常に力強い作品だと感じました。

このプロジェクトは意欲的でもあります。

360°動画および2Dビデオ、アニメーションキャラクター、振り付けパフォーマンス、タイポグラフィ、フォトグラメトリー、部屋の3Dモデル、空間オーディオを組み合わせています。

これらのほとんどすべてがたっくん自身が生み出しているため、非常に多くの異なるものを組み合わせているにもかかわらず、世界はとてもまとまりがあります。

作品の流れと一連のイベントにも多くの注意が払われており、進むペースも良く、ユーザーの体験に注意を払っていると感じました。

可愛くて、愛に満ちていて、技術的に完成されているだけでなく、なんといってもパーソナルで具体的であるため、ゴールドに値すると思いました。

――Keiichi Matsuda(デザイナー・映像作家)

すべてのアーティストは子供になりたいと思っていますが、子供からしてみればおそらく我々のクリエイションは目にも留まりません。

そんな子供の視点や想像を捉えたいというクリエイターの意図をこの作品を通じて強く理解することができました。

子供の想像力は限界を知らず、どこまでも冒険に満ちているものです。さらに重要なのは、共鳴についてです。

私たちはかつて子供だったためか、作品を通じて表現される感情のゆらぎが私の中でも強く共鳴しました。

その点で、この作品は洗練されていたり、「最も美しい作品」ではなかったかもしれませんが、感情を伝えることにおいて間違いなく一番でした。

――Keng-Ming Liu(Bito創業者兼クリエイティブディレクター)

引用元:NEWVIEW AWARDS 2019プレスリリース[PR Times]

SILVER Prize(3作品)

■ VR MANGA WORLD for STYLY

作品名:VR MANGA WORLD for STYLY

作者:小江華あき(バーチャルYouTuber/VR漫画家 |日本)

VR空間における漫画的な表現を試みた作品。

xRの時代にどのように漫画は調和していけるのか。

【審査員コメント】

漫画という表現の進化。その一方向を提示した作品。

漫画を読むものではなく体験できるものに。

その試みにおいて、ともすればアニメ的なものになりそうなところを、あくまでも漫画として昇華させているところがいい。

――倉本美津留(放送作家)

正直なところ、私個人の見解ではこの作品が1番だと感じました。

私自身が独立したクリエイターということもあり、細部の完成度は作品の元となるクリエイティビティと同じくらい重要だと思います。

その点でこの作品は完成度が高く、視覚効果にプロの技術が用いられていることに非常に感銘を受けました。

私は、この作品にかけた献身と努力に対して、このクリエイターを心の底から称賛したいと思います。

一人のクリエイターとして、作品に真剣な努力をしたクリエイターへのサポートをここに示したいと思います。

――Lu Yang(アーティスト)

引用元:NEWVIEW AWARDS 2019プレスリリース[PR Times]

■ Piece of String

作品名:Piece of String

作者:Wyatt Roy(クリエイティブ・ディレクター |United States)

フォトグラメトリーで描かれる住人がいなくなり残像だけが残った家。

糸を手繰り寄せるように徘徊すると次第に、身体感覚に変化が起きる。

【審査員コメント】

私は、この作品をとても気に入りました。

私自身もトロントのスタジオで同様のフォトグラメトリーを使って自分をスキャンした経験がありますが、この作品は非常にユニークな見せ方をしていた点が印象的でした。

私はスケールを使用して空間を探索するのが大好きだったので、単一のアセットを使ってより大きな作品を作るこの作品の見せ方は非常に賢い方法だと思いました。

このコンセプトでキャラクターを使ってゲームを作った暁にはさらに世界が広がり、よりクールな作品になると多くのポテンシャルを感じました。

SILVER受賞、おめでとうございます。

――Nick DenBoer(映像作家)

ごくありふれた部屋が、コードを辿るという何気ない行為の結果、空間的な位置関係やスケール、部屋という環境の存在そのもの、ひいては自己の存在そのものまでをもあらためて問い直すような領域に独特の私的で詩的な空間でいつのまにか導いていくという点で、アーティスティックな可能性として特に優れていると感じました。

現実感が虚構性を演出し、虚構性が現実の意味を再構成して問い直す、そうした意味の抽出と編集という行為に、VRというメディアは向いているのだなと改めて感じさせてくれた作品です。

――豊田啓介(建築家・noiz )

引用元:「NEWVIEW AWARDS 2019受賞作品」に関するプレスリリース[PR Times]

■ ne.mui

作品名:ne.mui

作者:オノ夏キ(USB人間 |日本)

「無意識の中の境界線」について考察した作品。

タイトル「ne.mui」の意味、「ne.」はNetwork、「mui」は「無意」。

【審査員コメント】

作品の制作目的と結果としての着地感としては詰め切れてない点も多く、未完成な作品という印象も受けましたが(特に操作面)、誰に何を与えるわけでもない個人的な妄想世界を奇抜なビジュアルと圧倒的に広い空間としてこれでもかと表現していた様に好感が持てました。

空間を進むごとに変化していくビジュアル感は飽きることなく楽しめましたし(が、操作感が悪い、、、)、ビジュアルアートとして「カッコイイな」と思える部分があったのが印象的でした。

未完成さが良い意味で次に期待したくなる要因とも感じていますので、次作があったら体験者を意識して、更なる圧倒的奇抜なビジュアル世界にスムーズに没入させてくれることを期待しています。

――大月壮(映像作家・映像ディレクター)

「無意識の中の境界線」をテーマに、広大な空間で構成された熱量の高い作品でした。

抽象度の高いテーマでありながら、「境界線」とその内と外での世界の変化を丹念に繰り返し作り出すことで独自の解釈や、それに基づく世界観を生み出すことに成功していたと思います。

それはまた、夢うつつのなかで現実と夢のなかを彷徨うな体験でもあります。

このVRという表現手法と、その技術が、作者自身の個人的な体験とその身体に分かち難く結びつき、まるで絵の具や粘土といったフィジカルな素材のように身体化し、無意識的に用いられていることが強く感じられました。

そこに新しいVR作品のあり方の可能性を感じました。

――谷口暁彦(アーティスト)

引用元:NEWVIEW AWARDS 2019プレスリリース[PR Times]

PARCO Prize

■ ne.mui

作品名:ne.muis

作者:オノ夏キ(USB人間 |日本)

※SILVERとダブル受賞

【審査員コメント】

「無意識」というコンセプトを空間で表現するというチャレンジ、また空間を歩いていて、終わりがどこにあるのか、完成が最後まで予想できないことに面白さを感じました。

渋谷PARCOでは、昨年PARCO Prizeを獲得したDiscontさんの作品展示がとうとうスタートしました。

オノ夏キさんにも、渋谷PARCOをキャンパスに、我々が思いもよらないような魅力的な空間作品を創り出してほしいと思います。

――林 直孝(パルコ 執行役 グループデジタル推進室)

引用元:NEWVIEW AWARDS 2019プレスリリース[PR Times]

HIDEKI MATSUTAKE Prize

■ Merging Memories

作品名:Merging Memories

作者:平井 健一郎(アート/広告 プランナー |日本)

SNSを通じてさまざまな人の写真で作り上げた「呑んべ横丁」。

制作協力した人の写真と撮影日とともに記録。

【審査員コメント】

フォトグラメトリによって再現されたノスタルジアな空間は、過ぎ去った時代の匂いを鮮明に感じると同時に、単に懐古に浸るだけではなく、そのVR空間に潜在意識が引き寄せられるような新しい感覚に面白さがあった。

レトロな酒場に種々様々な音楽が響き渡りそうな作品である。

――松武秀樹(音楽家、シンセサイザー・プログラマー)

引用元:NEWVIEW AWARDS 2019プレスリリース[PR Times]

KMNZ Prize

■ C'est la vie, SHOGYO-MUJO

作品名:C'est la vie, SHOGYO-MUJO

作者:SAKI TAKEGAWA(3DCGデザイナー |日本)

C'est la vie「これが人生さ」と、仏教用語の諸行無常がテーマ。

アーケードゲームを入り口に現実と虚構が交錯する。

【審査員コメント】

受賞、おめでとうございます。

KMNZは音楽/ファッションを通じて、仮想と現実を繋ぐ存在を目指して活動しています。

我々とは違った切り口で、仮想と現実を接続させたこの作品にシンパシーを覚え、受賞作品として選出させていただきました。

アーケードゲーム機を用いた、2つの世界を行き来する演出から生まれる世界観が秀逸で、仮想に入る前/後での現実の差分から

感じられる美しさと、そもそも“この世界自体が仮想(STYLY)によって作られている”というメタな儚さに感動しました。

素晴らしい作品を世に生み出してくださり、ありがとうございました。

改めて受賞おめでとうございます!

――KMNZ(VTuberのガールズHIP HOPユニット)

引用元:「NEWVIEW AWARDS 2019受賞作品」に関するプレスリリース[PR Times]

Media Ambition Tokyo Prize

■ Piece of String

作品名:Piece of String

作者:Wyatt Roy(クリエイティブ・ディレクター |United States)

※SILVERとダブル受賞

【審査員コメント】

作品は、無機質な空間ではなく、作者の自邸を模した日常の一コマから始まるため、空間の中に自然に入りこむことが出来る。

空間構成とストーリー進行のルールはとてもシンプルで明確だが、空間の抑揚 、ドラスティックな場面転換によって、連続的に驚きを与える作品になっている。

VRが現実と切り離された仮想空間でありながら日常の延長のように感じさせるこの世界は、人間の創造的な表現を拡張しているように感じられた。

――杉山央(Media Ambition Tokyo )

引用元:NEWVIEW AWARDS 2019プレスリリース[PR Times]




作品の展示情報

NEWVIEW EXHIBITION 2019 -DIFFUSION-

受賞作およびファイナリストに選出された作品を中心にVR体験できるエキシビジョンです。

DIFFUSION=拡散をテーマに、拡がりを見せる3次元表現と体験の新世界が表現されています。

期間:2019年12月22日(日)まで

時間:10:00~21:00(最終日は19:00終了)

料金:無料

会場:渋谷PARCO 9F クリエイティブスタジオ(東京都渋谷区宇田川町15-1)

NEWVIEW STAND

NEWVIEWプロジェクト、昨年の成果作品を中心に、気軽にVR作品を楽しめるVRスタンドが設置されています。

期間:2019年12月22日(日)まで

時間:10:00~21:00

料金:無料

会場:渋谷PARCO 5F特設会場(東京都渋谷区宇田川町15-1)

NEWVIEW AWARD 2018 PARCO賞「World’s end supernova」常設展示

昨年実施のNEWVIEW AWARD 2018でPARCO賞を受賞したVR空間デザイナーDiscont氏が手掛けるARインスタレーション作品「World’s end supernova」が、渋谷パルコ5F「SHIBUYA XR SHOWCASE」での常設展示されています。

会場:渋谷PARCO 5F エスカレーター横吹抜け

詳細:SHIBUYA XR SHOWCASE

NEWVIEW AWARDS 2019について

NEWVIEW AWARDSは、すべてのクリエイターがVRを手にする近未来に先駆け、新たな表現やカルチャー/ライフスタイルを追求し、「超体験のデザイン」を牽引する次世代クリエイターを発掘することを目的とした、ファッション/カルチャー/アート分野のVRコンテンツを募るグルーバルアワードです。

NEWVIEW AWARDSは2018年に初めて開催されたもので、「NEWVIEW AWARDS 2019」は第2弾となります。

■ 賞について

・ゴールド / Gold Prize (1作品) 賞金 20,000USD

・シルバー / Silver Prize (3作品) 賞金 5,000USD

・PARCO Prize (1作品) PARCOとタイアップした3D作品を制作し、渋谷PARCOに展示する権利

・KMNZ Prize(1作品) コラボ作家デビューができる権利

・HIDEKI MATSUTAKE PRIZE(1作品)松武秀樹氏とVRコンテンツを共同創作できる権利

・Media Ambition Tokyo PRIZE(1作品)Media Ambition Tokyoに作品出展できる権利

■ 審査員

夢眠ねむ(ゆめみねむ):夢眠書店店主・キャラクタープロデューサー/ Keiichi Matsuda:デザイナー・映像作家/ Nick

DenBoer:映像作家/ Lu Yang:アーティスト/ Keng-Ming Liu:Bito創業者兼クリエイティブディレクター/倉本美津留:放送作

家/大月壮:映像作家・映像ディレクター/豊田啓介:建築家(noiz )/谷口暁彦:アーティスト

■ 公式サイト:NEWVIEW AWARDS 2019

まとめ

今年で2回目となるNEWVIEW AWARDS。

「超体験をデザインせよ」というテーマのもと、145作品の応募の中から「新しさ/独自性」「体験」「インパクト」という審査項目をクリアした、クオリティの高い25作品が先月ファイナリストとして選出されていました。

そして今回その25作品の中から、ファッション/アート/カルチャー分野のVRシーンを牽引するポテンシャルが秘められ、新たな表現フォーマットの可能性を提示した作品に賞が授与されました。

この機会にぜひ展示イベントに立ち寄って、新しい表現の世界に触れてみてはいかがでしょうか。

ソース:「NEWVIEW AWARDS 2019受賞作品」に関するプレスリリース[PR Times]








VRInside編集部


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