キヤノンが最新MRデバイス「MREAL Display MD-20」を発表!IVRで展示予定
2020/02/09 18:00

2020年2月4日、キヤノン株式会社は最新のMRデバイス「MREAL Display MD-20」を発表しました。
さらに、2020年2月26日(水)〜28日(金)に幕張メッセで開催される第28回3D&バーチャル リアリティ展(IVR)にて、「MREAL Display MD-20」のほか開発中のハードウエアやソフトウエアの技術紹介を行うことも発表しています。
目次
最新のMRデバイス「MREAL Display MD-20」が登場
「MREAL Display MD-20」は、ビデオシースルータイプで現実とCGを融合させ高い臨場感を提供する「MREAL」という独自MRシステムを搭載したMRデバイスです。
2016年5月に発売されたキヤノンのMRデバイス「MREAL Display MD-10」の後継機で、
両眼5K(2,560 x 1,600ピクセル)の高解像度ディスプレイ
歪みの少ない映像を実現する独自開発の自由曲面プリズム
sRGBカバー率99%以上の広色域
によって現実とCGの融合を違和感なく表現できるようになり、さらに
水平70°および垂直40°の視野角
を実現することでより現実に近い作業姿勢や感覚で確認や検証ができるようになりました。
さらに、頭部装着型と手持ち型を切り替えられる機能も新たに付け加えられています。
製造業などにおける操作性やメンテナンス性の検証・確認のように両手が自由になることが必要な用途にも、ショールームや展示会など短時間に多人数が利用する用途にも、それぞれ柔軟に対応可能です。
より高度な空間特徴位置合わせ技術も登場
空間特徴位置合わせ技術を用いた映像例(左側は実物の車、右側は3D CGの車)
「MREAL Display MD-20」では、現実世界の映像を歪みなく正確にキャプチャできるグローバルシャッター搭載CMOSセンサーも新たに開発されました。
さらに、別売りの最新ソフトウェア「MREAL Platform」を使うことによって、CMOSセンサー捉えたブレの少ない映像から特徴点を抽出し、リアルタイムの空間マップを生成してユーザーが動いた場合でも3Dオブジェクトを正確に配置できます。
3次元の位置や姿勢を計測する別売りのマーカーや光学式センサーを周囲に設置せずに利用できるため、より幅広い目的で「MREAL」デバイスを活用可能です。
「MREAL Display MD-20」などをIVRにて展示
キヤノンは020年2月26日(水)〜28日(金)に幕張メッセで開催される第28回3D&バーチャル リアリティ展(IVR)に出展し、「MREAL Display MD-20」を展示することも発表しています。
また、さらなる小型・軽量を目指し開発中の「MREAL」シリーズのエントリーモデル(ヘッドマウントディスプレイのプロトタイプ)を参考出品するなど、開発を進めているハードウエアやソフトウエアの技術紹介を行う予定です。
第28回 3D&バーチャル リアリティ展の概要
会期:2020年2月26日(水)~2月28日(金)10:00~18:00
*最終日は10:00~17:00
会場:幕張メッセ
主催:リード エグジビション ジャパン株式会社
入場料:5,000円
*展示会公式ホームページからの事前登録などにより招待券を持っている場合は無料
まとめ
キヤノンより新しいMRデバイス「MREAL Display MD-20」が発表されました。
従来機の「MD-10」よりも大幅に機能が向上し、利用しやすいモデルへと進化しています。
ただ、ネックとなるのが価格で、「MD-10」では900万円だったのが機能の進化に伴いさらに高価になるかもしれません。
その一方、キヤノンでは一般消費者向けに安価な「MREAL」モデルも開発を進めているとのことなので、性能面とコスパ面でバランスの良い機種が登場するのではないでしょうか。
国産メーカーによるMRデバイスの開発がさらに進むことに期待したいですね。
ソース:キヤノン株式会社プレスリリース

筋トレとVRを愛するライター。VRでマッスルを実現できないか現在思案中。