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VR体験で理解・共感が深まるか?「社会課題の疑似体験」試験サービス開始へ

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株式会社Synamonは2020年6月4日(木)、株式会社日本総合研究所・特定非営利活動法人クロスフィールズと共同で、社会課題に対する探求心の強化・共感獲得におけるVR技術の効果を検証するための試験サービスを、2020年7月31日まで実施することを発表しました。


社会課題をVRで理解する試験サービスが開始へ

今回開始された試験サービスは、社会課題に対する探求心の強化と共感獲得におけるVR技術の効果を検証することを目的に行われるもので、6月4日~7月31日までの約1か月超実施されます。

国連の持続可能な開発目標である"SDGs"への理解が広がっている昨今、多くの組織では事業の成長と"SDGs"の達成を両立させるための取り組みが検討・推進されています。

"SDGs"を推進するには解決しようとしている社会課題の深刻さや解決の必要性について、関わる人員の多くが理解していることが必要となり、社会課題への理解を深めるにも「現場」を体感することが大きな役割を果たします。

しかしながら現場を訪問する時間と費用を人員に提供することが難しいのが現状で、多くの組織では人員間の知識や認識ギャップが埋まらずに、"SDGs"への組織的な対応を進めにくいということがあります。

この試験サービスはその課題を解決するべく、VRを活用して職場や自宅から、社会課題が発生している現場を疑似体験させることで得られる効果を検証するものです。

具体的にはVR空間での疑似体験によって、

参加者が社会課題の深刻さや課題解決の必要性に対する実感

より深く課題を知ってみたいという探求心の獲得

それらの課題に直面する人々への共感

を、どの程度獲得できたかを測定します。

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今回の検証では、日本総研とクロスフィールズが

「社会課題および撮影場所の設定」

「360度映像の撮影・編集」

「ワークショップの設計およびファシリテーション」

「効果検証および発展方法の検討」

を、Synamon社が

「VRプラットフォーム"NEUTRANS BIZ"の提供」

「機器操作方法等のサポート」

を担当しています。

また検証結果をもとに、デジタル・テクノロジーの活用による新しい共感の形を実現するプログラムを開発・提供と、他業界からの新たな参画を得ながら社会課題解決の促進を目的とするプラットフォームの形成を目指していくということです。



VRを使ってのワークショップで検証

この試験サービスには株式会社日立システムズなど数社(計20名程度)が参加する予定で、各参加企業の会議室かクロスフィールズ会議室で、リモート接続のオンライン・ワークショップで行われます。

使用される機材はVRヘッドセットとVRサービス「NEUTRANS BIZ」で、参加者は

社会課題の現場を体験したことはないが、SDGs等の認知・理解がある参加者

社会課題の現場を体験したことはなく、SDGs等の認知・理解もない参加者

社会課題の現場を体験したことがあり、SDGs等の認知・理解がある参加者(統制群)

の3つの属性に分かれて、それぞれVR空間での社会課題がどの程度共感の醸成に寄与するかを検証します。

ワークショップでは、まず

「カンボジアの農村での住居内の生活」

「インド・バラナシ周辺の都市・農村での生活」

「フィリピン・マニラの住居を持たない方等向けのコンテナハウスでの生活」

の3コンテンツを、VR空間内で現地の人々の目線から「暮らしの現場」を視聴します。

それによって現地の人々がどのような課題を抱え、どのような思いを持ちながら生活をしているのかを実体験に近い形で体験します。

次にそれらの体験結果をもとに、参加者が映像から得た気付きをファシリテーションによって引き出し、さらに参加者同士の対話を通じて理解を深めていきます。

そして最後は体験やワークショップの効果検証が予定されていますが、検証の方法は

ディスカッションワークの実施、対話内容を集約

社会課題に対する感度についてのアンケート調査を実施

の2通りの検証方法が想定されています。

まとめ

今回Synamonら3団体が、VRに関する試験サービスを開始しました。

この試験サービスは、VR体験がどれだけ社会課題に対する理解や共感に影響を与えるか検証するもので、6月4日~7月31日までワークショップの形で行われます。

自分がまるでその場にいるかのような体験できるのがVRの特徴で、現地の人と同じ目線で体験するということは、課題の理解や共感にかなり影響を与えると思われます。

この検証の結果がどんなものになるか、今後の発表に注目が集まります。

ソース:「社会課題の疑似体験」試験サービスについてのプレスリリース[PR TIMES]








VRInside編集部


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