VR空間全体を使ってプレゼン!「キネトスケイプ」が発表に。Oculus Questに対応
2020/06/22 18:00

株式会社ハシラスは2020年6月19日(金)、VRプレゼンテーションツール「キネトスケイプ」を発表しました。
「キネトスケイプ」はOculus Questに対応しており、臨場感あふれるVR空間を使ったプレゼンテーションを簡単に作成・実行することができます。
「キネトスケイプ」とは
今回発表された「キネトスケイプ」は、臨場感あふれる"VR体験"を活用したプレゼンテーションを作成・実行ができるツールで、実際のビジネスの現場において大切な「真の理解と感動」を促すためのプレゼンテーションを可能としています。
ビジネスにおけるプレゼンテーションの目的は、相手に自社の事業やプロダクトへの理解と感動を得てもらい、何らかの意思決定を促すことですが、まだ存在しない(持ち運べない)プロダクトや建築物の「体験」は、従来の会議室では不可能なのが現状です。
このツールでは、そういったスライド資料や口頭説明だけではできない「体験」に根ざした「理解」を促すことができます。
3Dオブジェクトの持ち込みや360度映像の再生が可能
このツールはVR空間で行うプレゼンテーションを作成・実施するアプリケーションなので、プレゼンでお馴染みのスライド資料だけでなく、VRならではのメディア体験も可能です。
3Dオブジェクトを持ち込む
VR空間に3Dモデルを持ち込むことが可能で、小さいプロダクトであれば、実際に手にとってあらゆる方向からデザインを確認したりすることができます。
家具であれば、実際の部屋に設置した際のサイズ感を確認することも可能で、自動車であればドアを開けてインテリアを眺めたり、ボンネットを開けてエンジンを確認したりと、実車同様の体験ができます。
360度映像などの再生も可能
VR空間らしく、360度動画や両眼立体視の映像再生にも対応しており、まるで現実の風景に入り込んだかのような体験が可能です。
これによって、VR空間内に入ったまま、平面資料や3Dモデル等と地続きのシームレスなものとして実現することができます。
空間の切り替えもできる
プレゼンテーションの舞台となるVR空間自体の切り替えも可能で、プレゼンテーション対象の舞台に合わせることができます。
例えば、大学の講堂やクルマが行き交う駅前・静かな森の中といった現実を模したシーンはもちろん、建築予定の建物や未来都市などの、現実にはない空間もVRの中で体験してもらうことが可能です。
舞台となるVR空間を作ることで、空間そのものがプレゼンテーションとなりえます。
Oculus Questに対応!複数人の同時体験も
現実空間とVR空間を同期することで、同じ場所にいる複数人が同時に参加してプレゼンテーションを体験できます。
他の人と共に空間を動き回ったり、プレゼンテーションの内容について話したりと、体験を共有することで感動も大きくなります。
本アプリケーションはスタンドアローン型VRヘッドセット「Oculus Quest」に対応しており、VR空間内を自由に動くことが可能です。
また最新機能である"ハンドトラッキング"にも対応しており、コントローラーを持つことなく、手指のジェスチャーだけであらゆる操作ができます。
そのため両手を自由に動かすことができ、ボディランゲージによるコミュニケーションも促進されます。
オフライン動作にも対応しているため、万一プレゼンテーション中にネットワーク接続が切れても、他のユーザーとのインタラクションは失われるもののVR空間への参加を維持したまま、自身の操作でプレゼンテーションを継続することが可能です。
そのため、展示会などのネットワーク環境が不安定な場所でも利用することができます。
さらにVRヘッドセットごと相手に送付し、リモートでプレゼンテーションを体験してもらうことも可能です。
多目的ツールとしての展開も視野に!デモ体験会も実施
「キネトスケイプ」は今後、
360度映像などを利用した観光活用
自宅用のフィットネス、ヨガなど研修プログラムや学習カリキュラム
など、プレゼンテーションに止まらない多目的なツールとして展開していくことも予定されています。
また「キネトスケイプ」に関心のある企業向けに、実際に体験できるデモ体験会が7月に予定されています。
場所は東京都北区にある株式会社ハシラス本社で、日時は
7月2日 11:00-18:00
7月10日 11:00-18:00
7月16日 11:00-18:00
に、30分のデモ体験ができます。
なお、予約は専用フォームで受け付けられています。
まとめ
VRプレゼンテーションツール「キネトスケイプ」が発表されました。
このツールはVR空間でのプレゼンテーションを作成、行うことができるアプリケーションで、従来のプレゼンテーションではできなかった、プロダクトの体験・感動を実現可能にしています。
デバイスはOculus Questに対応しており、従来のスライド資料だけでなく、3Dモデルの配置やVR映像の再生など、VRならではのプレゼンテーションもできます。
VRで体験してもらえば、今そこに実物がなくてもプロダクトを体験してもらえるというのがうれしいですね。
より具体的に相手にプレゼンテーションの内容を分かってもらえるこのツールは、まさに画期的だと感じます。

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