DNPが「ローカル5G」オープンラボにVR接客を提供
2020/06/24 22:00

大日本印刷株式会社(DNP)が運営するDNPクリエイター共創サービス「FUN'S PROJECT」は、株式会社オプテージの「ローカル5G」実験試験局でのオープンラボ『OPTAGE 5G LAB』に、「DNPバーチャル接客サービス」を提供したことを発表しました。
DNPバーチャル接客サービスとは?
「DNPバーチャル接客サービス」は、6月17日(水)に大阪のオプテージ本社ビル3階と21階に開設された『OPTAGE 5G LAB』に導入されたサービスです。
LABでは、5Gによる映像伝送・遠隔操作などのデモを通して「ローカル5G」環境を見学できるほか、実際に稼働している5G用の無線基地局や5G端末(モバイルルータ)などが展示されています。
また、これらを使用した双方向コミュニケーションを体験が可能で、体験コンテンツのひとつとして、「DNPバーチャル接客サービス」が設置されました。
「バーチャル接客サービス」は、ビル3階に設置されたディスプレイにキャラクターが映し出され、21階からバーチャルキャラクターを操作して来場者に対して施設の案内をします。
スムーズなキャラクターとのコミュニケーションを通して、5Gの「高速・大容量」「低遅延」と最新のVR技術が体験できます。
開発の背景
小売業界でも、人手不足が深刻な課題となっており、店舗で接客を行う販売員の雇用確保が難しくなっています。
またネット通販(電子商取引:EC)の利用が増えるなか、リアルな店舗では、実際の商品に触れたり、試したりするような『コト体験』を利用者に訴求し、ECとの差別化を図ることなどが求められています。
こうした課題に対して大日本印刷社では、SNS等に投稿される動画で、製品やサービスなどを紹介するバーチャルキャラクターが人気となり、ネット上やリアルイベントでも多く活用されていることに着目しました。
このバーチャルキャラクターを遠隔操作して小売店舗や商業施設などで接客やデモンストレーションを行うサービスのプロトタイプを、株式会社エクシヴィの開発したVR技術を用いて共同開発しました。
サービスの概要と特長
「バーチャル接客サービス」は、VR技術でバーチャルキャラクターと、これを操作する人物の動きをシンクロさせ、オフィスや自宅などの遠隔地からキャラクターを操作し、ディスプレイに表示し、商品紹介などの接客やデモンストレーションを実施します。
今後の展開
今後について大日本印刷社は、小売業界や金融機関、日用品・食品メーカーなどと共同で、店舗での検証やマーケティング調査を実施予定です。
新型コロナウイルスの影響により、企業は営業活動のオンライン化を推進しており、「DNPバーチャル接客サービス」は、感染リスク防止と業務効率化をサポートできることから注目を集めています。
大日本印刷社では5Gをはじめとした通信環境の向上、映像表現技術とデバイスの進化と普及を見据えながら、「新しい生活様式」における「働き方の新しいスタイル」を提案するサービス体制を強化していく予定です。
『OPTAGE 5G LAB』について
オプテージの本社オプテージビル3階および21階が『OPTAGE 5G LAB』施設となっています。
オプテージビル21階では、実際に稼働している「ローカル5G」の周波数帯・28GHzおよび2.5GHzの無線基地局で構成した「ローカル5G」環境を見学することが可能です。
また、併設のセミナールームでは、「ローカル5G」を実現したネットワーク構成の仕組みや電波特性・通信性能の測定など技術的な知見を深めることができます。
オプテージビル3階にも、5G用の無線基地局と5G端末が展示されています。
「5リアルタイム4K映像伝送・遠隔操作」は、「ローカル5G」の特長である「高速・大容量」通信や「低遅延」を体験できます。
展示は3階受付スペースに設けられているので、待ち合わせの間などに自由に体験可能です。
詳細:OPTAGE 5G LAB
まとめ
『OPTAGE 5G LAB』は、西日本初の「ローカル5G」が体験できるオープンラボ施設です。
「バーチャル接客サービス」は、『OPTAGE 5G LAB』に導入されたサービスです。
5Gによる通信環境の向上だけでなく、With コロナ時代の「新しい生活様式」としてVR接客も発展しそうですね。
ソース:DNPバーチャル接客サービスに関するプレスリリース[PR TIMES]

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