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米国オリ・パラ委員会がVR脳震とう教育シリーズを発表!続発するスポーツ事故を受けて

米国ウェストバージニア州の脳損傷研究所によって行われた研究によると、推定160〜380万のスポーツおよびレクリエーション関連の脳震とうが米国で毎年報告されています。

スポーツ関連の怪我の中で脳の負傷は特に重大な悪影響を及ぼすことから、懸念する声が各種スポーツ団体に広がっている状況です。

そこで、脳震とうなど脳関係の怪我に関する教育VRコンテンツが制作されました。


脳震とう教育コンテンツCrashCourseシリーズ

 

2018年、米国スタンフォード大学の非営利ベンチャーTeachAidsは、特に脳震とうが多いアメリカンフットボールに関してCrashCourse Footballを制作しています。

2年後の2020年には、

・野球

・サイクリング

・レスリング

・ホッケー

など米国オリンピック・パラリンピック委員会の17の政府組織と共同で新たな教育コンテンツCrashCourse Brain Fly-Throughを制作しました。

Brain Fly-ThroughはOculus Rft(S)、Oculus Go、YouTubeで無料で利用できるVRコンテンツです。

血管からの人間の脳の360度のツアーを通じて、脳震とうが神経系から脳脊髄液腔などに及ぼす身体的な影響、さらには感情に及ぼす影響も学ぶことができます。

スタンフォード大学の脳神経外科VRセンターが制作した3DCGコンテンツは、自身もクラッシュ経験があるMTB世界女王ケイト・コートニーのナレーションにより体験可能です。

Brain-Fly-Throughのビデオ

スポーツ医学の教授であり、米国ホッケー協会の最高医療安全責任者であるマイケル・スチュアート博士は

USOPCの国家統治機関全体でリーダーシップを発揮し、エビデンスに基づく教育を取り入れてスポーツをより安全にすることを期待しています

とBrain Fly-Throughの高い教育効果に期待を寄せています。



新たなCrashCourseのエピソードが制作中

TeachAidsによると、Brain Fly-Throughはスタンフォード大学の教育プログラムの一部として、

・米国脳損傷協会

・ヘッドウェイ財団

・国立インターハイサイクリング協会

などのCrashCourseパートナーや全米の10,000を超える学校に提供されるとのことです。

また、TechAidsによるとCrashCourse Symptoms Story Wallと題された新しいエピソードシリーズの制作が進んでいます。

Symptoms Story Wallは過去に脳震とうに関連した怪我をした600人以上の症例をまとめた巨大なVRデータベースです。

怪我の原因、症状の説明、症例の紹介のほか、専門家のアドバイスなど役立つ回復のヒントや患者本人だけでなく家族やコーチ、主治医向けのコンテンツも含まれる予定となっています。

まとめ

激しいスポーツは観ている者に大きな感動を与える一方、プレイヤーに深刻な身体的な影響を及ぼします。

その中でも特に深刻なのが、脳関連の負傷で全米のみならず世界中で問題となっています。

こうした事態を予防するためにも、脳震とうなどに関する知識が不可欠ですが、複雑な構造の脳を理解することは並大抵なことではありません。

そこで、VRコンテンツという形で学ぶことで直感的な理解ができるようになります。

今後もCrashCourseは新シリーズの制作を続けるということなので、VRがスポーツの不幸な事故予防のソリューションとして定着していくのではないでしょうか。

参照:CrashCourse[TechAids公式サイト]

参考:U.S. Olympic And Paralympic Committee’s Launch VR Concussion Education Series ‘CrashCourse’[VR Scout]








XRマッチョ


筋トレとVRを愛するライター。VRでマッスルを実現できないか現在思案中。

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