VR Inside

VR/AR/MRの未来を創るビジネスニュースメディア

VR Inside > ニュース > FOVEがVR視線追跡技術を活用した『認知機能セルフチェッカー』を調剤薬局に導入!

FOVEがVR視線追跡技術を活用した『認知機能セルフチェッカー』を調剤薬局に導入!

株式会社FOVEは、VRヘッドセットを覗き込むだけで認知機能評価が可能な『認知機能セルフチェッカー』のサービスの設置・提供を大手調剤薬局チェーンである株式会社アイセイ薬局にて開始したことを発表しました。


首都圏30店舗に『認知機能セルフチェッカー』を設置

FOVE社は、国内に370店舗以上の店舗ネットワークを展開するアイセイ薬局と連携し、首都圏を中心にアイセイ薬局グループの30店舗に『認知機能セルフチェッカー』を設置しました。

薬局への来店者が処方薬を待つ時間等を利用して、認知症予防の一環として定期的・継続的な認知機能のセルフモニタリングを可能とするサービスとして展開されます。

開発の背景

日本における2020年の認知症有病数は約600万人とされ、また認知症の一歩手前の状態であるMCI(軽度認知障害)の人も含めると既に1,000万人を超えるといわれています。

さらに厚生労働省の発表では2030年には世界で約8,000万人、日本国内でも約700〜800万人程度に有病数が増加すると推計されています。

2015年には厚生労働省が『新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)』を策定し、認知症との共生と予防に対する指針が発表され、高齢化の進む日本では大きな社会問題として捉えられています。

『新オレンジプラン』では、【共生(環境づくり)】と【予防(早期診断・早期対応)】を車の両輪として取り組むとしており、本取り組みは早期発見の機会を提供するものとなっています。

認知症は、発症・進行の前段階において適切な措置を講じることで一定の回復が見込めるとの報告もあり、対策・治療は、早期であればあるほど効果が高いとされています。

MCI(軽度認知障害)について

MCI(Mild Cognitive Impairment)は、認知症とはいえないが、知的に正常ともいえない発症の一歩手前の状態です。

物忘れはあるが、日常生活には支障がない状態です。

認知機能セルフチェックプログラムとは?

認知機能セルフチェックプログラムは、FOVE社が製造する視線追跡技術を搭載したVRヘッドセット(認知機能セルフチェッカー)を使用し、利用者の『目の動き』を追跡し、取得したデータを解析することで、わずか3〜5分程度で認知機能を測定することができる世界初の取り組みです。

『認知機能セルフチェッカー』に用いられているFOVE社の視線追跡技術の精度は世界最高峰の技術水準となっていて、精度の高い測定結果の提供を可能にしています。


本サービスは、アイセイ薬局に来店する認知症発症前(MCI除く)で視力の著しい低下がない人あれば、無料で利用することができます。

さらに、測定後に専用WEBサイトへ登録することで、認知症専門医のコラムや測定結果の履歴等、有益な関連情報を閲覧することが可能です。

専用サイト:フォーブヘルスケア

今後の展開について

今後の展開についてFOVE社では、アイセイ薬局グループでのサービス導入店舗数の拡大を検討するのと合わせて、他の調剤薬局チェーンをはじめとした様々な施設への設置を広げることを予定しています。

日本社会の大きな課題となっている認知症への対策についてFOVE社は次のようにコメントしています。

認知症の早期発見を促す機会を多くの方々に提供していくことで、将来、認知機能の低下によって苦しむ方々を低減させることに少しでも貢献できるよう、今後ともサービスの向上に努めてまいります。

まとめ

「MCI」という言葉は、松坂桃李さんが出演するCMで耳にし、気になった人も多いのではないでしょうか。

厚生省の資料によれば、MCIについて「年間10~30%が認知症に進行する」としています。

正常な状態からの認知症発症率は年1~2%だそうで、MCIの状態に気付けるかどうかは、重要だと言えそうです。

今回の発表では、首都圏30店舗ということなので、全国にひろがり、誰でも気軽にチェックできる環境が整うことを期待したいです。








VRInside編集部


VR・AR・MRからVTuberまでXRに関連して最新情報を配信します。

最新ニュースを読む