より多くの企業でVRトレーニングが可能に!Immerseの仮想エンタープライズプラットフォーム

2020年8月4日、英国のImmerseはバーチャルリアリティトレーニングを作成、スケーリング、測定できる仮想エンタープライズプラットフォーム(VEP)の立ち上げを発表しました。
これまでは限られたクライアント向けに公開されてきましたが、他の企業でも利用できるプラットフォームとなります。
ImmerseがオープンVRプラットフォームを立ち上げ
Immerse VEPとは、企業が独自のトレーニングソリューションを作成し、必要に応じて測定およびスケーリングできるように設計されたオープンVRプラットフォームです。
クライアントは、
・既存のVRコンテンツをインポート
・ソフトウェア開発キット(SDK)で独自のVRコンテンツを構築
するなどして利用できます。
スタッフを効率的にスキルアップし、トレーニングとプロセスを改善するために必要な重要なデータを集めるのが可能です。
トレーニングコンテンツは、Oculus QuestやHTC Viveなどの数百のヘッドセットを通してスピーディーに展開できます。
Immerseによると、Immerse VEPを通して「ユーザーごとに1秒あたり30データポイントが取得される」、パフォーマンスをさらに向上させることが可能です。
VRソリューションとして期待が高いImmerse VEP
Immerseは過去6年間、仮想現実(VR)トレーニングソリューションであるVirtual Enterprise PlatformまたはImmerse VEPに取り組んできました。
BPやShell、Facebookなど限られた企業に向けてVEPを提供し、フィードバックを得ながらVRトレーニングがビジネスソリューションとしてブラッシュアップを重ねています。
Immerse共同創設者兼COOであるJustin Parry氏は、
VRは非常に強力な学習ツールであり、特に効果的なリモート学習のテクノロジーが非常に重要であり、企業が労働力の回復力を構築する方法を模索しているときに、できるだけ多くの企業が利用できるようにしたいと考えています。
と語っています。
より高いクオリティを求める企業にとってはスタッフが可能な限り最高のトレーニングを受けられるようにすることが最も重要です。
VRヘッドセットを介してすべてのスタッフに安全にトレーニングを展開できるVRは、多くの企業が注目している技術でした。
そして、Justin Parry氏によると
このプラットフォームは、VRを企業の中心に押し込み、まったく新しい規模でアクセスできるようにする可能性を秘めています。
とのことです。
まとめ
これまで石油採掘や防衛、原子力を扱うような大企業に限定されていたImmerseの仮想エンタープライズプラットフォーム(VEP)の提供が開始されました。
VRを使った従業員教育の有用性は企業の大小を問わず共通します。
その意味ではImmerse VEPの一般リリースは世界中の様々な企業がVRを活用するきっかけとなるのではないでしょうか。
また、ImmerseはRワークスペースへの需要の高まりを予想して、このほかにも企業向けのVRソリューションを開発しているようです。
どのようなものが登場するか楽しみですね。
参考:Immerse’s Virtual Enterprise Platform Opens Its Doors To Companies Worldwide[VR Focus]

筋トレとVRを愛するライター。VRでマッスルを実現できないか現在思案中。