MR/VRでリハビリに革命!現実とバーチャルを融合した「リハまる2」リリース

株式会社テクリコは2020年8月17日(月)、最先端のリハビリソフトウェア「リハまる2」をリリースしたことを発表しました。
「リハまる2」について
「リハまる2」は、Microsoft社の最新HMD「HoloLens2」を実装したリハビリ用のソフトウェアです。
HoloLensを実装する「リハまる」からリニューアルしたものです。
リニューアル点
「リハまる2」は「リハまる」より以下の点が大きく変更されました。
・機器の重量バランスが改善、帽子を被る感覚で装着感を感じないほどの快適さになり、負担が大幅に軽減。
・視野角が倍程度になり、MR空間によるリハビリ実施時の没入感が向上。
・ハンドトラッキング(両手)が可能となり、オブジェクトを実際に指でつまんで移動させることが可能に。
・ヘッドトラッキングに加え、アイトラッキングが可能となり、より詳細なデータ収集やアイトラッキングを使用した操作が可能に。
新しい機能を踏まえて、
・既存のコンテンツのアップデート
・遂行機能のトレーニング等の新コンテンツ
も実装されました。
得られるデータや操作方法の幅が広がったことで、日常生活に近い動作で実施できるようになり、研究やリハビリツールとしてグレードアップしています。
臨床現場では、装着の容易さと快適さから患者の負担が軽減され、ハンドトラッキング機能により「つまむ」や「触る」など実動作に近いアクションで操作できるようになったことで、患者の操作方法の理解も容易になりました。
「リハまる」とは
「リハまる」は2017年から関西医科大学との共同研究により開発されたものです。
VRを応用したMR技術を利用することで、脳血管疾患をはじめとした高次脳機能障害の患者さんに対して楽しくリハビリを実施することができます。
MRは現実空間に仮想ホログラムを浮かび上がらせる技術で、VRの仮想空間とは違いシースルーなため、VR酔いもなく、より日常生活空間でのリハビリを可能にしています。
■ サービスサイト:リハまる
特徴
3D空間内でのリハビリテーション
紙と鉛筆による2次元空間内でのリハビリから、現実空間とヴァーチャルが融合した3次元空間内での立体的リハビリへ進化しています。
実際にホログラムを選択したりすることで認知機能のトレーニングになり、動きながら実施することで身体機能のトレーニングにもなります。
業務量軽減効果システム
スタッフによる添削業務や入力作業が自動化されることで、業務量が軽減され効率化が期待できます。
また、リハビリを実施するための物品の準備等も簡略化できます。
医学的エビデンス
関西医科大学との度重なる臨床を通じて生まれたリハまるを用いた研究は、2017年度第一回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会において、最も優れた演題に贈られる「優秀演題賞」に輝くなど、医学界からも高い注目を集めています。
治療だけでなく評価においても有効であるというエビデンスが出始めており、今後の新しいコンテンツによってより一層新しい効果が期待されています。
まとめ
IT技術を使って、リハビリを楽しく・効率良く行なえる新しいスタイルを提案する「リハまる」が、1対1が当たり前だったトレーニングが1対複数へ可能となり、自宅など遠隔地でもトレーニングができるようになりました。
今回のリニューアルによって、実動作に近いアクションで操作がわかりやすくなり、認知機能だけではなくリーチ動作等の身体機能のリハビリなど、それぞれの患者さんに合った設定ができるようにもなっています。
病気や怪我の回復ほか、超高齢化社会においても、この新しいスタイルによってひとりひとりにあった能力を獲得して、多くの人が豊かな人生を送れるようになることを望みます。
ソース:「リハまる2」に関するプレスリリース[PR Times]

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