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「ARタイムカプセル」で911を振り返る。ReplayAR社が事件発生19年の節目に

2020/09/06 18:00

2001年9月11日、米国に対して同時多発的に行われた一連のテロ攻撃では約3,000人の死者、25,000人の負傷者、および多数の長期的な健康への影響をもたらしたと言われています。

特に大きな被害を受けたニューヨークの世界貿易センタービル周辺の当時の状況をARを使って振り返ることができるコンテンツが発表されました。


世界貿易センタービル攻撃当時の様子を伝えるARタイムカプセル

世界貿易センタービル攻撃当時の様子を伝えるARタイムカプセル

米国のスタートアップReplayAR社は911から19年が経とうとしている中、被害者と初動対応に当たった人々を称えるためにARコンテンツを制作したとのことです。

このコンテンツは同社のアプリ「ReplayAR」で見ることができる「AR タイムカプセル」シリーズの一つとなります。

iOSとAndroidの両方に対応したReplayARは、ジオキャッシングとARを組み合わせることで、特定の場所を訪れることでその場所に紐づけられた画像を見ることが可能です。

現在グラウンドゼロと呼ばれる被害エリア全体にARタイムカプセルを紐付けて、事件当日に撮影された実際の写真が確認できるようになります。

現在のニューヨークと当時のニューヨークが並置され、テロによる痛々しい被害が生々しい現実として蘇ります。



ARタイムカプセル化する意義

自身もニューヨークのヘルズキッチンに住む、ReplayARの開発者Jay Huddy氏は

今年も9月11日が近づくにつれて、あの想像を絶する事態に対応した緊急対応員や現場の労働者たちが払った大きな犠牲について思いを馳せていることに気付きました。

位置情報ベースのARビジュアルを利用して当時を思い出せるようにすることが、あの時ニューヨークで事態の対応に当たった人々の記憶を保存し、忘れないようにすることにつながります。

と語り、今回の911-ARタイムカプセルの意義を強調しています。

まとめ

2001年の米国同時多発テロ、特に世界貿易センタービルへの攻撃はニュース映像を見ていて衝撃的でした。

しかし、発生から20年が経とうとしており、米国内でももはや歴史的出来事として遠い記憶となりつつあるようです。

そのことから、ReplayARを「記憶で構成された仮想美術館」と位置付ける開発者のHuddy氏は、事件の風化を防ぐためにコンテンツ制作に踏み切ったとしています。

また、ReplaARの開発陣の中には、今年のニューヨークにおける新型コロナの感染拡大とそれに伴う都市封鎖の不気味な静けさを、当時のニューヨークの様子と重ねるスタッフが少なからずいたようです。

ARコンテンツとして時間を超越して911当時の様子を振り返ることで、ニュース映像では得られない違った見方ができるようになるのではないでしょうか。

参考:AR Time Capsule Explores The Hidden History Of The September 11th Attacks[VR Scout]

XRマッチョ


筋トレとVRを愛するライター。VRでマッスルを実現できないか現在思案中。

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