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就労トレーニング用VR「JobStudio」提供開始!効率の良い就労支援へ

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VRソフトウェアを開発する株式会社ビーライズは2020年10月14日(水)、株式会社LITALICOが運営する障がい者就労移行支援事業所「LITALICOワークス」と、就労トレーニング用VRソフトウェア「JobStudio(ジョブスタジオ)」を共同開発したことを発表しました。

このソフトウェアは、全国の就労支援・福祉施設・医療機関・企業などへの提供が開始されます。


「JobStudio」とは

「JobStudio(ジョブスタジオ)」は、障がい者向け就労支援事業や子どもの可能性を拡げる教育事業を全国展開するLITALICO社の運営する、障がい者のための就労移行支援事業所「LITALICOワークス」とビーライズ社が共同開発した就労トレーニング用VRソフトウェアで、VR空間内で実際に体を動かしながら職業トレーニングができます。

就労移行支援事業において、VRを活用した就労トレーニングを行うのは前例のない初めての試みとのことで、実戦さながらの感覚でトレーニングできることもあって、絶大な効果が期待できそうです。

最近は年を追うごとに障がいのある方の雇用数は上がっており、2021年3月までには障がい者雇用の法定雇用率が2.3%へ引き上げられるなど、今後さらに障がいのある方の雇用は進むと想定されています。

そんな中で"LITALICOワークス"では年間1,000名以上の方の就職支援を行っており、訓練を受ける方のなかには就労に対する不安感や失敗体験が強いために、就労すること自体の見通しが立ちにくい方もいるということです。

一方で、障がい特性によっては事業所内の訓練と実習先での訓練の間にスモールステップがあることで安心して実習に臨める方も存在しています。

このような訓練生一人ひとりの特性や苦手に対して、VRを活用しながら普段は体験できないような環境をより簡単に・身近に実現、楽しみながら体験することで自分自身に合った働き方と可能性を拡げるサポートができるという考えから、今回のソフトウェア開発に至っています。

3つの特徴で効率的な就労トレーニング

「JobStudio」には、効率の良い就労トレーニングをするために、3つの特徴があります。

<能動的にVRトレーニング>

本ソフトウェアのVRコンテンツは、今までのような受け身の動画視聴タイプではなく、能動的に学べる6DoF式のVRコンテンツです。

フル3DのVR空間の中で、

・歩く

・しゃがむ

・物を持つ

・物を移動させる

などの身体の動きがリアルに反映されるようになっており、受け身になりやすい動画視聴タイプのVR(3DoF VR)とは違い、自由度が高く能動的に学ぶ事が可能です。

VRゴーグルもPC不要のスタンドアロン式に対応しているため、持ち運びも簡単にできます。

<実践形式のリアルなトレーニング>

例えば、注文内容を確認して必要な商品を手に取ってお客様に渡すという訓練では、プレイヤーの動きがそのまま仕事の成果に繋がるようになっています。

このようなVRによる実践形式での就労トレーニングでは、詳細な設定項目により自分にあったレベルや内容で何度でも行うことができます。

<職業能力を客観的に評価>

トレーニングの結果データに基づいた、客観的な職業能力の評価ができることも特徴の1つです。

仕事のスピードや効率的な動き・物を持った際の丁寧な所作といった細かいところは、これまでは評価者の主観でしか記録できませんでした。

本ソフトウェアでは指示方法や視覚・聴覚から入ってくる情報量の調整といった環境設定の情報と、3次元的なプレイデータを記録するようになっており、個と環境の相互作用から成り立つ職業的な得意不得意を、客観的なデータに基づいてフィードバックできる職業評価機能が実装されています。



選べる3つの就労シーン

トレーニングVRコンテンツには3つの就労シーンを再現したモードがあり、それぞれに詳細な設定ができる機能が付いています。

<設定項目>

・制限時間(1分~10分)

・作業難易度(初級、中級、上級)

初級:注文が客1人につき1個、など

中級:注文が客1人につき2個、など

上級:注文が客1人につき3個以上、など

・人の多さ(視覚刺激の大中小無の4選択)

・環境音の音量(聴覚刺激の大中小無の4選択)

・指示のバリエーション(言語(音声・文字)、記号、絵図のマッチング)

・作業台の高さ(立ち作業、座り作業:身体障害の方向け)

・作業プロンプト(正解、不正解時のヒント)

RPGショップ(武器屋)

チュートリアル的な位置づけのモードで、シンプルなピッキング作業を行いながらゲーム感覚でVRに楽しみながら慣れることができます。

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パフェ作り

このモードは、複数の作業工程と複数の選択肢から順序立てて遂行するトレーニングができます。

効率化するためには複数のレシピを把握することや順序立てて仕上げる必要があるため、より高い作動記憶が求められます。

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空港仕分け作業

制限時間を意識し、優先順位をつけて行う作業のトレーニングができます。

終わり時間から逆算して見通しを立てながら、効率よく作業する必要があるため、より多くの認知機能を駆使して作業する必要があります。

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まとめ

就労トレーニング用VRソフトウェア「JobStudio」が提供開始されました。

このソフトウェアはVR空間で就労体験ができるとういうもので、3つの作業シーンの中から就労トレーニングを行うことができます。

現実さながらのリアルなトレーニングができるだけでなく、作業結果から客観的な評価をすることもでき、まさしく効率的かつ有益なトレーニングが実施できます。

今までのVRトレーニングでは受動的な動画をみるものでしたが、VR空間で能動的に作業体験ができるのは、体験する本人にとっても非常に効果がありそうですね。

ゲーム感覚でできるトレーニングというのも、ポイントが高いように感じます。

ソース:「JobStudio」プレスリリース[PR TIMES]








VRInside編集部


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