VR Inside

VR/AR/MRの未来を創るビジネスニュースメディア

VR Inside > ニュース > 米軍のMR導入が着々と進む。2021年には実戦配備も視野に

米軍のMR導入が着々と進む。2021年には実戦配備も視野に

2020/11/15 18:00

米軍のMR導入が着々と進む。2021年には実戦配備も

この数年、陸軍と海兵隊を中心に米軍はARやMRといった最新テクノロジーの導入を着々と進めていることは広く知られています。

これまでに少なくとも25回の演習が行われ、早いところでは2021年には実戦配備することを目指すとのことです。


米軍によるAR/MRの導入に向けた動き

米軍によるAR/MRの導入に向けた動き

米軍が導入を目指しているMicrosoft HoloLens2を使った統合視覚増強システム(IVAS)は、現場での兵士が効率よく動けるように設計されたさまざまな戦術オーバーレイを備えています。

デバイスは完全なスタンドアロンではなく、

HoloLens2

サムスンのスマートフォン

無線通信機

8時間の連続使用が可能なバッテリー

とで構成されています。

重量は2.5ポンド(約1.13kg)と現在軍で利用されている暗視ゴーグルや実際に流通しているHoloLens2と変わらない重量です。

しかし、デバイスをより現場で利用しやすくなるように1.8ポンド(約0.81kg)までの軽量化を目指すことが研究チームには求められています。

また、IVASには

味方と敵を判別する顔認識ソフト

コンパスの方向

サーマルビジョン

ナイトビジョン

などが搭載されており、兵士が戦場で有利に立ち回ることが可能です。

それだけではなく、ドローンなどの偵察による3D地図も確認することができます。



2021年後半には現場での着用も

2021年後半には現場での着用も

このように非常に有用なIVASですが、最初のうちは全てのデータが一度に全て表示され兵士の混乱を招きました。

そこで、特定の任務に必要な情報を優先して表示したり、個々の兵士が希望する情報のみを表示する機能も搭載されるなど、バージョンアップされ使いやすくなっています。

米国陸軍はIVASを使った訓練施設を用意し兵士の訓練に活用しており、兵士の習熟までにかなりの時間を節約できると手応えを感じているようです。

さらに米軍はIVASデバイスをさらに頑丈にすることで実際の作戦現場で活用できるようにすることを試みています。

これまでに陸軍特殊部隊、レンジャー部隊そして海兵隊などが参加したテストが少なくとも25回行われていて、最新のものではバージニア州フォートピケットでの72時間の大規模な演習が行われたといわれています。

陸軍はMRゴーグルを約40,000個購入する予定であり、2021年後半に現場への投入を検討しているとのことです。

まとめ

米軍がHoloLens2を使ったMRシステムの導入への動きが進んでいると報じられています。

科学技術の軍事利用は議論が分かれるところですが、事実として軍事利用が科学技術の発展に大きく寄与することは知られています。

今回のIVASでもあまりに多くの情報を一度に表示すると混乱を起こしてしまい、有用な情報でも任務遂行に支障をきたすおそれがあることが報告されているようです。

こうした知見は人命救助などの現場でMRを活用する際にも大いに役立つのではないでしょうか。

これからもMR技術の有効活用に大いに寄与するデータ収集や周辺技術の開発に期待したいですね。

参考:US Soldiers Could Be Wearing These Militarized AR Headsets In The Field By 2021[VR Scout]








XRマッチョ


筋トレとVRを愛するライター。VRでマッスルを実現できないか現在思案中。

最新ニュースを読む