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火災の熱をリアルに体感できる防災訓練用VRシステム登場!

株式会社理経は2020年12月23日(水)、TEGWAY社と共同で、VR映像に連動して温度を体感することが可能なVRシステムを開発し、自治体や企業の災害訓練向けに納入している「防災訓練用VR ~火災避難編~」に、熱体感デバイスを組み合わせたVRシステムを来年1月から提供開始することを発表しました。

また、理経社は本発表に先んじて、TEGWAY社と事業展開における戦略的なパートナシップを締結しています。


防災訓練用VRの市場背景

VRを活用した災害訓練では、どんなに高精度な映像や音声を利用したとしても、実際の火や煙の怖さを体験してもらうには限界があるという課題があります。

開発の経緯

TEGWAY社が開発した触覚を通じて情報を伝達する〈VRハプティクス〉装置「ThermoReal」は、CES(Consumer Electronics Show:世界最大の技術見本市)アワードでイノベーション賞を受賞するなど、高い評価を得ている技術です。

今回は、「ThermoReal」の価値をさらに高めるVRシステムを理経社が構築し、年明けからの提供開始に至っています。

新システムの概要

VR映像と連動して、装着したデバイスに10~45度の範囲で温度変化を起こすことができます。

リアルタイムな温度変化

従来の温度デバイスは、熱くすることはできても急激に温度を下げることに課題がありました。

TEGWAY社の技術では、温度上昇・下降を数秒間の間に変化させることが可能です。

また、熱くなり過ぎた場合には自動的に加熱が停止するセキュリティシステムも組み込まれています。

VR映像との連動によるリアリティの向上

VR空間内の映像と連動して、温度デバイスの温度が変化します。

例えば、VR内で燃え盛る炎に近づくとデバイスは熱くなり、離れると温度は下がります。

また複数のデバイスを装着した場合は、火に近づいた部位のみが熱くなる、といった変化もできます。

また温度変化は段階的に設定ができ、「火に近づくほど徐々に熱くなる」といった感覚が再現可能です。

活用シーン

・VR内で火や煙の近くにいる時に、リアルな熱さを再現できます。

・熱を伴う危険な作業体験研修におけるリアリティが向上します。

・デバイスの温度を下げることで、寒冷地での作業シミュレーションを再現できます。

・VRを活用した心理計測などの際に、温度再現との組み合わせでより効果的な結果を得られます。

・アミューズメントパークなどのエンターテインメント分野での利用も広がります。

・実写VR映像に温度デバイスを連動させることができます。

防災訓練用VR ~火災避難編~

今後の展開について

TEGWAY社の技術と組み合わせ『温度の再現』が加わることで、より没入感の高いリアルなVR体験が可能となりました。

今後、理経社が提供している火災の避難体験以外の安全教育や自動車分野においても、温度体験の要素が追加され展開されていく予定になっています。

詳細:理経社 VR特設サイト

まとめ

理経社は、2017年から防災訓練用VRの提供を行っており、リアリティのあるVRコンテンツは多くの自治体の防災訓練などに活用されています。

今回、TEGWAY社の技術を組み合わせることで、火災による熱も体感できる訓練VRが開発されました。

TEGWAY社は、韓国に本社があるフレキシブル熱電デバイス(FTED)とそのアプリケーションの製造を専門としている会社です。

熱電デバイス(TED)は、冷却、加熱、または発電に使用されるデバイスであり、本技術を応用してVR用の熱体験装置が開発されました。

装置の詳細は明らかにされていませんが、機会があれば体験してみたいですね。

ソース:プレスリリース[PR TIMES]

VRInside編集部


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