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認知症体験VRに新コンテンツ「運転編」が追加!交通事故防止の促進へ

凸版印刷株式会社は、2020年5月から提供しているVRを使い認知症体験ができる「認知症体験VR」に、軽度認知障がいドライバーによる運転体験が可能な新しいコンテンツ「運転編」を追加し、2021年6月14日より、自動車関連業を中心にサービス提供を開始したことを発表しました。



認知症体験VRとは?

サービス概要

凸版印刷社が2020年5月からサービスの提供している、VRを使って認知症体験ができるサービスで、コンテンツとして”本人体験編”と”業務応対編”の2種が提供されています。

「認知症体験VR」はユーザー自身のスマートフォンにアプリをダウンロードするだけで利用することができ、紙製組み立て式のHMD「VRscope」を使ってリアリティのある映像を安価に体験することが可能です。

スマートフォンのジャイロ機能を活用し、VR空間内を360度見回すことも可能で、コロナ禍におけるリモートでの集合研修やイベントにおいても手軽に個々人で視聴することができます。

そんな同システムに今回、新しいコンテンツとして認知機能が低下したドライバーによる

”交差点の右折”

”車庫入れ”

のふたつの運転体験ができる「運転編」が追加され、2021年6月14日よりサービス提供が開始されています。

価格は利用数や利用コンテンツに応じて変動となっていて、利用者1人当たり年間3,100円程度となっています。

新コンテンツ「運転編」について

新コンテンツ開発の背景

内閣府「平成29年版高齢社会白書(概要版)」によると、国内の認知症患者数は推計で2015年に500万人を超え、2025年には5人に1人が認知症になると推計されています。

この推計によると、65歳以上の高齢者の約7人に1人が認知症であり、高齢化に伴う認知症患者の増加への取り組みは喫緊の社会問題となっています。

このような社会情勢を背景に、道路交通法の高齢運転者に関する法令は累次にわたり改正が行われ、加齢に伴う身体機能や認知機能の低下を踏まえた対策の強化が実施されています。

そんな背景から凸版印刷社では、以前より提供してきた簡便に認知症を体験・学習できるサービス「認知症体験VR」のスキームを活用し、認知機能が低下した高齢運転者をテーマにコンテンツを制作することとしています。

「運転編」の特徴





認知機能に障がいが認められる方の疑似体験によって「症状の共感」を実現

軽度認知障がいはMCI(Mild Cognitive Impairment)とも呼ばれ、「認知機能に軽度の障がいがあるが、日常生活への影響は軽度のもの。」「正常な状態と認知症の中間の、認知症とは診断できない状態。」と規定されていますが、

・認知機能低下は本人が気付きづらい

という特徴があります。

高齢ドライバーが増えていく中、本コンテンツでは認知機能に障がいが認められるドライバーの運転による危険な運転シーンを、VRの没入感ある映像で疑似体験することで注意を促しています。

このことは、

・ユーザー自身に考える機会を提供する

・「認知症のサイン」を映像を通じて学ぶ

という改めて運転について考える機会の提供と正しい理解をユーザーに与え、症状の理解や共感の促進に繋げていきます。

大きな事故へとつながりやすい車の運転について、当事者からの気付きだけに頼ることなく「認知症のサイン」に早期に気が付く環境を整えることが可能となります。

専門機関の協力で、より実態に即した体験が可能

本コンテンツの監修は、認知症ケアの研究と臨床経験の豊富な専門機関である一般社団法人日本意思決定支援推進機構が担当しています。

また運転シーンの企画や撮影には、高齢者運転に知見を有する特定非営利活動法人である高齢者安全運転支援研究会が協力しており、軽度認知障がいドライバーの運転をリアルに体験できるようになっています。

今後の展開

凸版印刷社は今後も、「認知症体験VR」のコンテンツやテーマの拡充を進め、認知症の正しい理解を通じて、安全で安心な社会の実現を支援すべく、”自治体”、”小売店舗”、”公共交通機関”といった様々な業界に向けた展開を予定しています。

まとめ

凸版印刷社が2020年5月から提供している、簡便に認知症を体験・学習できるサービス「認知症体験VR」に新コンテンツ「運転編」が追加され、2021年6月14日より提供開始されています。

新コンテンツでは、認知機能に軽度の障害か認められるドライバーによる「交差点の右折」と「車庫入れ」を没入感のあるリアルな映像でVR体験することができ、認知機能低下に対する理解と自身の運転を再考する機会を提供することで、自動車事故防止の一助となることが期待されています。

超高齢化社会と言われる現代、高齢者の自動車事故をニュースで見る機会も増えてきています。

VRを活用して危険な運転を疑似体験することは、自身の小さな変化に気づき、重大な事故を未然に防ぐ第一歩となりそうですね。

ソース:プレスリリース[PR TIMES]









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