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ジョリーグッドらがうつ病向けVR共同研究の安全性を検証!国際学会で発表へ

株式会社ジョリーグッドは、日本国内最大の認知行動療法研究機関である国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センターと共同で、国内のうつ病患者を対象にVRを活用した認知行動療法の有効性を検証し、その結果として対象となったうつ病患者のスコア改善が認められたこと及び、VRによる有害事象はなく、うつ病に対する認知行動療法の中でVRが安全性に問題がないことを示しました。

なお本研究の結果は、2021年9月11日(土)北アイルランドで開催された国際学会「欧州行動認知療法学会(EABCT)」にて発表されています。



うつ病向けVR共同研究の内容

本研究では、うつ病患者7名を被験者として、PoCot(Positive Valence System-Focused Cognitive Behavioral Therapy for Depression)のコンセプトに合った57のコンテンツを選択し、週1回の対面セッションとセッションの間にVRを活用して快い体験をじっくりとあじわう練習をしてもらいました。

これによりVRの有効性について、うつ病評価尺度BDI-Ⅱのスコアの変動により検証されています。

治療中の患者を対象とした先端的な取り組み

治療VRについての研究は、これまでも様々な取り組みがされてきましたが、健康な人を対象にしたものや不安症に関するものがほとんどである一方、本研究では医療機関において、実際に通院しているうつ病患者を対象として実施されており、世界的にも先端的な取り組みとなっています。

研究結果

研究結果として有害事象は認められず、VRを活用した治療はうつ病患者に対して安全面でも問題なく活用できることが分かっており、うつ病評価尺度BDI-Ⅱのスコアが改善されている患者は、VR介入前後を比べ全体の半数以上認められています。

また、重度の抑うつを示していた被験者4名は治療後に全員改善を示し、その内の3名は追跡期間後には軽症以下という結果になっていて、中等度の抑うつを示していた3名は、追跡評価後には最小限のうつ症状となっていることが認められるという結果になっています。

出典:Feasibility of Virtual Reality-Assisted Positive Valence System-Focused Cognitive Behavioral Therapy for Depression[発表者:駒沢あさみ、学会名:欧州行動認知療法学会(EABCT)]

今後の展開について

本研究の結果を受けてジョリーグッド社では、各パートナーと協力して、うつ病に対するVR治療の有効性の検証をさらに進める予定となっています。

また、ジョリーグッド社は、精神疾患や生活習慣病領域においてデジタル治療の開発・研究・販売を手掛ける事業パートナーを募集しています。



ジョリーグッド社の「DTx 事業部」について

ジョリーグッド社は、2020年4月に精神科専門医や薬事戦略の専門家をはじめとしたデジタル治療開発の専門チーム「DTx 事業部」を設立しており、今後はVRDTxシステムを基盤として、複数の精神疾患や生活習慣病にパイプラインを拡大し、国内外でデジタル治療事業を展開していくとしています。

VRDTx 公式サイト

「認知行動療法センター」について

今回共同研究を行った国立精神・神経医療研究センター「認知行動療法センター」は、日本初の「認知行動療法(CBT)」の研究開発や研修を専門とする国立機関で、国内最先端の認知行動療法の研究と研修を通じて、日本の精神医療技術の向上とよりよい精神医療サービスを患者に提供できる社会の実現を目指しています。

認知行動療法センター

まとめ

発達障害支援VR「emou」や医療現場での教育VRを開発するジョリーグッド社が、世界的にも先端的な取り組みとなる、現在うつ病の治療を行っている患者を被験者とする研究を認知行動療法センターと共同で行い、VR治療によりうつ改善と安全性が認められたことを発表しました。

まだまだVRが人間に与える影響は未知な部分も多いですが、今後の研究でもっと新たなことが分かってくることに期待したいですね。

ソース:プレスリリース[@Press]









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