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SIEプレジデント吉田氏が発言「PSVR本体と発売予定のゲームのプロモーションを再開する」

2017/06/21 11:21

SIEプレジデントの吉田氏は、E3 2017で受けたインタビューにおいてPSVR本体とゲームのポロモーションを再開するとコメントした。発売当初PSVRの部品不足からプロモーションを控えていたが、部品不足が解消したようだ。

海外メディアVRFocusは、SIEプレジデント吉田氏のPSVRマーケティングに関する発言を報じた。

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供給体制が整ったPSVR

同メディアは、先日開催されたE3 2017において海外メディアGameSpotが行ったSIEプレジデント吉田修平氏へのインタビューに関して、PSVRに言及した箇所を抜粋して紹介した(インタビューのフルバージョン動画は以下を参照)。

同氏はPSVRのマーケティングに関して、以下のように発言した。

PSVRのセールス&マーケティング・チームは、PSVRの部品不足のためプロモーションを抑制していました。

しかし、時間が経過して小売業者にPSVRを供給できるだけの部品が調達できたので、PSVR本体と発売予定のゲームのプロモーションを再開します。

以上の発言における「発売予定のゲーム」とは、おそらくE3 2017で発表されたPSVRタイトルだと思われる。そうしたタイトルには、本メディアがすでに報じたように、「The Elders Scrolls V: SKYRIM」や「DOOM VFR」といったビックタイトルも含まれている。

また、インタビューで言及されている「PSVRの部品不足」は以前から知られていたことでもある。この件に関しても本メディアではすでに報じており、部品不足がなかったら、Sonyはもっと大々的にプロモーションを行っていただろうと推測される。にもかかわらず、2016年10月に発売して半年足らずで世界セールスが100万台近くとなったことからも、PSVRの注目度がうかがえる。

eBayでのセールスは一瞬で完売

同氏のプロモーション再開発言との関連性は不明だが、2017年6月20日アメリカ・インターネットオークションサイトのeBayでは、通常価格より$100ディスカウントされた$299でPSVRが売りに出された。「日本への出荷はせず」という但し書きがあるにもかかわらず、一瞬にして1,130台が完売したようで、現在は「完売」の文字が表示されている。

数字で見るPSVRの強さ

PSVRはその価格の手頃さと豊富なゲームタイトルから、スマホを使わないVRヘッドセットのなかでは抜群の人気を誇っている。以下にPSVR人気を裏付ける数字を紹介する。

世界販売台数で大健闘

2017年6月6日、本メディアが報じた調査会社IDCの発表によると、2017年第1四半期(1~3月)に販売されたAR/VRヘッドセットのうちSonyはSamsungに次いで約43万台を売り上げ、シェアも18.8%で2位につけている。詳細なデータは以下の通り。

メーカー 売上台数 マーケットシェア
Samsung 489,500 21.5%
Sony 429,000 18.8%
HTC 190,900 8.4%
Facebook 99,300 4.4%
TCL 91,300 4.0%
その他 980,000 43.0%

ちなみに、TCLとはAlcatel VRヘッドセットとAlcatel Idol 4/s スマートフォンのセットを販売している中国メーカーである。

日本国内のVRヘッドセットシェアはPSVRがダントツ

また、調査会社IDC Japanが2017年6月14日に発表した日本国内のVRヘッドセットのシェアによると、SonyのPSVRが83.6%と圧倒的な数値で1位を占めている。この数値は、スマホを使わないVRヘッドセットのユーザーの5人のうち4人以上がPSVRを所有していることを意味している。

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同調査会社のシニアマーケットアナリストである菅原啓氏は、以上のような調査結果に対して以下のようにコメントしている。

スマートフォンに装着するだけで簡易的なVRが体験できるスクリーンレスタイプ(モバイル型VRヘッドセットのこと)が市場を牽引する海外と異なり、日本のVRマーケットを主導しているのはPlayStation VRを擁するSony(ソニー)である。

PlayStation VRはエコシステムの完成度の点で際立っているが、同時に手軽さの点で勝るスクリーンレスタイプのヘッドセットによるVR体験の裾野がさらに拡大することが期待される。

菅原氏がコメントしているように、Gear VRの対抗馬であるGoogle Daydream Viewが未だリリースされていない日本においては、少なくとも現時点ではモバイル型VRヘッドセット市場がVRヘッドセット市場をけん引するようになるとは考え難い。日本では、今後もPSVRがVRヘッドセット市場を主導していくと見て間違いないだろう。

SIEプレジデント吉田氏のPSVRマーケティングに関する発言を報じたVRFocusの記事
https://www.vrfocus.com/2017/06/sony-held-back-on-playstation-vr-marketing-because-of-supply-issues/

上記記事のソースとなったGameSpotが吉田氏にインタビューした記事
https://www.gamespot.com/videos/kinda-funny-talks-playstations-e3-lineup-with-shuh/2300-6439467/

     

     

吉本幸記


千葉県在住のフリーライター。ITエンジニアとしてスマホアプリの開発等に携わった後、 フリーライターとして独立。VRをはじめとした最新テクノロジーがもつ社会変革の可能 性に注目している。 http://resume21century.blog.fc2.com