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過去最大のRiftソフトウェアアップデート「Rift Core 2.0」が12月にリリース

2017/10/12 10:20

Oculus Rift用のソフトウェアアップデート「Rift Core 2.0」のベータバージョンが12月にリリースされる。Rift Core 2.0ではVR体験中に利用可能なDashインターフェイスが追加され、Oculus Homeのカスタマイズ機能も強化されるという。

Rift Core 2.0

Rift Core 2.0でUIが再構築される

OculusはOculus Riftのリリース以降もそのソフトウェアを精力的に更新し続けており、これまでに19回もアップデートが提供されている。Riftの発売直後には頻繁に不都合修正のためのアップデートが行われていたが、最近ではシステムが安定したことで定期的にパフォーマンスの向上を中心としたアップデートが提供されるようになっている。

Oculus Connect 4で発表された「Rift Core 2.0」は、過去に行われたRiftソフトウェアのアップデートの中でも最大のものになるという。

Dashインターフェイス

Rift Core 2.0の新要素としては、新しいユーザインターフェイスである「Dash」が挙げられる。

VR体験中に表示できるメニュー

アプリケーション次第でVRデバイスを使って巨大な仮想スクリーンでのPC作業も可能だが、一般にVRデバイスは単一のコンテンツを実行するのに適したデバイスだ。

これはパソコンとスマートフォンやタブレット端末の性質の違いとも似ている。WindowsやMac OSではマルチタスクに適したウィンドウをベースとするインターフェイスが採用されているが、AndroidやiOS、あるいはWindows Phoneはシングルタスク向きだ。

スマートフォンでも素早くアプリを切り替えることはできるが、複数のアプリを同時に使うような(地図を見ながら旅行情報サイトを調べる、スケジュール帳を表示しつつメッセージを書くなど)操作に対応している端末は少ない。

Rift Core 2.0で新しく利用可能になるDashインターフェイスの特徴は、VR体験中にメニューを開けることだ。メニューはオーバーレイ表示されるため、VRゲームやコミュニケーションアプリを利用している最中にDashメニューを開くことができる。

マルチタスクの支援

Dashメニューからは、現在のRiftに存在する全てのメニューを利用できるようになるという。これまではVRアプリを一度終了させて別のアプリケーションを起動して…としていた操作を、Dashメニュー経由で簡単に行えるようになるのだ。

VRゲームの最中にフレンドとのやり取りをする場合や、ゲームを中断してパソコンを操作したいときに便利になるだろう。

特にこの機能の恩恵を受けると考えられるのは、VRコンテンツを開発するデベロッパー・クリエイターだ。マルチタスクが行いやすくなることで、作業の効率が上がるだろう。

独立したバーチャルディスプレイ

Dashインターフェイスの各ウィンドウが完全に独立していることも特徴だ。十分なマシンスペックさえ確保されていれば、複数のVRアプリや通常のPC用ソフトを同時に実行し、VR空間でユーザにとって使いやすいようにウィンドウを配置することができる。

デベロッパーは、Unity、Unreal、Visual Studioを使ってVR空間で自作VRアプリケーションのデバッグを行うことも可能だ。ヘッドセットを付けてアプリケーションをテストし、またヘッドセットを外してPCのディスプレイで修正という作業を繰り返す場合と比べて手間を減らすことができる。

直感的な操作

また、Dashメニューの操作にはTouchコントローラーを使用する。

直感的なコントロールが可能なため、初めてVRヘッドセットを使う人にとっても扱いやすいメニューとなるだろう。メニューの利用法については、実際にRift Core 2.0がリリースされればユーザによってさらに拡大していくとみられる。

Oculus Homeの強化

Rift Core 2.0での変更点は、Dashインターフェイスの追加だけではない。Oculus Homeのカスタマイズ機能の強化も含まれている。

ユーザ独自のカスタマイズ

パワーアップしたOculus Homeでは、自分の部屋を飾り付けるようにHomeを自由にカスタマイズすることが可能となる。個人のセンスでHomeを飾れるので、友人とはまた違った過ごしやすい空間を作ることができるだろう。

Touchコントローラーで触れることのできるインタラクティブな家具や装飾品を自由に配置し、お気に入りの部屋を作ることができる。

また、ゲーム内のトロフィーを飾ったりゲームソフトをカートリッジのコレクションという形で並べ、そこから実際にゲームを起動することもできるという。先日Steam Homeに追加されたトロフィーを飾る機能と類似するシステムになるようだ。

カスタマイズしたHomeに友人を招待したり、逆に友人のHomeを訪れて楽しむこともできる。

コミュニティのフィードバックやパートナー企業との協力により、さらにOculus Homeはパワーアップしていくという。

 

DashインターフェイスやOculus Homeの強化を含むアップデートRift Core 2.0は、今年の12月にベータ版として提供が開始される予定だ。Riftユーザならば無料でRift Core 2.0を利用できる。

 

参照元サイト:Oculus Blog

ohiwa


ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。

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