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VRゲームに合わせて動く!Roto VRチェアの少数生産が進行 - VR Inside

VRゲームに合わせて動く!Roto VRチェアの少数生産が進行

     

Roto VRチェア

ユーザの操作に合わせて動くVRチェア

自分の足でVR空間を歩くことのできるルームスケールVRやロケーションVRはゲームへの没入感を高めてくれるが、全てのプレイヤーが全てのゲームでそうしたVR体験を望んでいるわけではない。

立った状態でVRゲームを長時間プレイすれば疲れてしまう(VRゲームには走り込みくらいの運動量があるものも存在する)し、自動車レースゲームや戦闘機に乗り込むシューティングゲームなどではむしろ椅子に座っている方が自然だ。

座ったままゲームの世界に入り込む体験がしたいなら、Roto VRチェアが最適なハードウェアかもしれない。

Roto VRチェア

Roto VRチェア

オプションパーツも用意される予定だ

ゲームやパソコンでの作業で長時間座ったままになると、首・肩・腰や腕に負担がかかる。こうした負担を軽減するために、人間の身体に合わせて設計されたゲーミングチェアも存在している。

Roto VRチェアのシートは一般的なゲーミングチェアに近いデザインで座り心地も良さそうだが、このハードウェアの目玉はそこではない。

電動チェア

おそらく一番重要な機能はプレイヤーを乗せたまま回転する基礎部分にある。プレイヤーの視線の方向に合わせて、椅子ごと方向を変えるのだ。

身体の向きが変わるだけでも没入感を高める助けとなるが、ゲームによってはオプションパーツを使うことでさらにゲームに入り込むことができるだろう。オプションパーツとしては、足を使って「歩行」や「乗り物の操作」を行えるフットペダルや肘掛け部分に取り付けることのできるテーブルなどがある。

フットペダルを使えばコントローラーでの操作よりも実際に自動車を運転しているように感じられるはずだ。テーブルはキーボードとマウスやハンドルコントローラー・フライトスティックを置くために利用できる。

フットペダルはRoto VRチェアのパッケージに含まれているが、テーブルは別売(90ドル)となっている。

ケーブルマガジン

90ドル(9,800円)のテーブルの他にも、オプションパーツは存在する。

ケーブルマガジンは、HTC Vive、Oculus RiftPSVRといった有線のVRヘッドセットを使うときにケーブルに煩わされることを避けるためのデバイスだ。

Roto VRチェアは360度回転するので、VRゲームの種類によってはヘッドセットとパソコンやPS4を繋ぐケーブルが邪魔に感じる可能性がある。直接ヘッドセットと繋ぐ代わりにケーブルマガジンを経由させることで、ケーブルに引っかかることもなくなるだろう。

Vive用とRift用はいずれも150ドル(1.6万円)だ。当初PSVR用も計画されていたが、発売の可否や時期について発表されていない。

先日HTC Viveを無線化するTPCastのアダプタがアメリカで予約の受付を開始したが、あちらは300ドルだ。ほぼ半額で購入できることを考えれば、ケーブルマガジンの需要もあるだろう。

振動パック

Roto VRチェアは360度回転するが、椅子が傾いたり、上下に移動したりするわけではない。

椅子の背もたれとベース部分に振動パックを取り付けることで、テーマパークのライド型アトラクションのようなVRゲーム体験が可能になるだろう。

オーディオアンプと二つの振動パックがセットになって価格は190ドル(2.1万円)だ。

非常ボタン

商業用途向けのアクセサリと保証が組み合わされたパッケージには、非常ボタンの付いた特別な肘掛けが含まれている。

このボタンを押すことで、利用者がVR体験中に気分が悪くなったときに体験を強制的に終了させることが可能だ。

生産の計画

Roto VRチェア

商業用途向けの非常ボタン

2016年7月出荷予定

Roto VRが最初に製品の予約受付を開始したのは、昨年5月のことだ。同社は7月に製品を出荷予定としていたが、その時点ではCGによって作られたコンセプトビデオしかなく、製品の画像が存在していなかった。

出荷予定の2ヶ月前に製品の画像が無いことからも想像できる通り、Roto VRチェアの出荷は送れることになった。

2017年1月出荷予定

当初の出荷予定を3ヶ月過ぎた10月になると、試験的に生産された製品を実際に使用している様子が公開された。

また、同社の創業者であるElliot MyersはTom's Hardwareに対して(来年の)1月には製品版を出荷する用意ができているだろうと語っている。

さらに遅延

クラウドファンディングで資金を集める例も多い野心的なハードウェアプロジェクトの例に漏れず、Roto VRチェアの製造もさらに遅れた。Roto VRからの情報もしばらく途絶えてしまったが、プロジェクトは進められていたようだ。

同社は既に製品の先行生産に入っており、この先数週間をかけて製造上の問題を取り除くという。これが済めば、いよいよ製品の製造が開始される。

正確な時期は発表されていないが、「予約内容の変更を希望するユーザはこの先に2週間以内に」とのことなので今月末には製造がスタートするのではないだろうか。

また、1ヶ月限定で100ドル引きの発売前クーポンが利用できる。このことからも、発売は遠くないと思われる。

 

本体のみでも999ドル(10.9万円)と高価なRoto VRチェア。全てのオプションを含めたパッケージだと1,500ドル(16.3万円)となる。

価格は高いが、体験の質を高めてくれるデバイスには違いない。個人での購入よりも、VRアーケードやエンターテイメント施設での利用に向いているかもしれない。

 

参照元サイト名:Roto VR
URL:http://www.rotovr.com/

参照元サイト名:Tom's Hardware
URL:http://www.tomshardware.com/news/roto-vr-chair-pilor-production,35380.html

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ohiwa

Writer: ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。