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サムスン、Windows MRヘッドセットを開発中か デバイスの画像が非公式に公開

2017/09/27 13:52

現在、マイクロソフトは様々なメーカーと協働して独自のWindows MRデバイスの開発を行なっている。先日はAcerとマイクロソフトが共同開発したMRヘッドセットが出荷され、話題になったのは記憶に新しい。

AcerをはじめDell、Asus、Lenovoなど複数のメーカーがWindows MRヘッドセットの開発に携わっているが、どうやらサムスンも独自のWindows MRヘッドセットを開発している可能性が高い。同社が開発中とされるヘッドセットの写真がツイッターにおいて公開されている。

概要

サムスン、Windows MRヘッドセットを開発中か

今回の情報はツイッターユーザーのWalkingCatによりもたらされたもので、同氏はサムスンが開発しているとされるWindows MRヘッドセットの画像を複数枚アップロードしている。

この画像は公式に発表されたものではないので真偽は定かではないが、サムスンはこれまでにもグーグルやOculusと提携してVR開発を行なってきた実績があり、同社がマイクロソフトとの協働によってWindows MR市場に参入する可能性は高い。

デバイスについて

公開された画像をもとにデバイスの特徴を挙げてみると、デバイスは全面黒で、ディスプレイ前面に2つのセンサーを搭載している。これによって他メーカー製のWindows MRヘッドセットがそうであるように、インサイド・アウトの位置トラッキングが可能になるものと予測される。

装着部分はPlayStation VRに似たデザインのヘッドストラップを搭載しており、後部にはサムスンのロゴが刻印されている。また、本デバイスの大きな特徴としてヘッドフォンを内蔵しているという点が挙げられる。

コントローラー同梱版も登場するか

また、Windows MR用コントローラーを備えた画像も公開されており、他のWindows MRヘッドセット同様、コントローラー同梱版がリリースされる可能性がある。

Windows MR用コントローラーは2017年末の発売を予定しており、様々なメーカーのWindows MRヘッドセットのコントローラー同梱版が発売される予定だ。

続報に期待

現在、本デバイスに関する公式な情報は発表されていないが、マイクロソフトは10月3日にプレス向けのWindows Mixed Reality関連のイベントをサンフランシスコで開催する。

サムスンのWindows MRヘッドセットの情報がこの場にて公表される可能性もあり、続報に期待したい。

パートナー提携によりVR事業を進めるサムスン

上記でも述べたが、サムスンはこれまでにも複数の企業との協働によってVR開発を進めている。同社とグーグルとの協働によってスマートフォンVR「Google Daydream」をリリースした他にも、Oculusとの協働によって「Gear VR」を世に出すなど、おもにスマートフォンVR事業において活躍している。

また、同社は独自のVRデバイスの開発も進めており、先日はVRヘッドセット「Exynos VR III」のリファレンスデザインを公開している。これはスタンドアロン型のVRヘッドセットで、ハイスペックPCやトラッキングセンサーなどの外部デバイスを必要とせず、デバイス単体で動作するものだ。

マイクロソフトとサムスンが協働してMRヘッドセットを開発しているという情報が確かであれば、複数のメーカーが発売するWindows MRヘッドセットに新たな機種が加わり、Windows MR市場の成長の追い風になる。

先日はWindows MRがSteamVRへの対応も発表されており、今後の発展に注目できる市場だ。

様々なメーカーからWindows MRヘッドセットが登場

現在、すでにAcerとHPからWindows MRヘッドセットが発売されているが、10月17日に公開されるWindows 10の大型アップデート「Fall Creators Update」を皮切りに、様々なメーカーのヘッドセットが発売を開始する予定だ。

Dell

「Dell Visor」はDellとマイクロソフトが共同開発したWindows MRヘッドセットだ。本デバイスはディスプレイを上に刎ねあげることができる「フリップアップ機能」を搭載しており、人との会話やキーボードを打つ際などにデバイスを着脱しなくて済む。

本デバイスは解像度1440 x 1440のLCDディスプレイを2つ搭載し、90Hzのリフレッシュレート、2.89インチのディスプレイを2つ搭載している。ケーブル接続によって動作し、デバイス前面のカメラによってインサイド・アウトのトラッキングが可能だ。

「Dell Visor」の価格は349ドル(約38,000円)と、他のハイエンドVRヘッドセットに比べても低価格で購入できる。

モーションコントローラー同梱版の価格は449ドル(約49,000円)だが、コントローラーの発売日に関しては情報が発表されておらず、同梱版の発売は10月17日よりも後になる可能性がある。

Lenovo

LenovoのMRヘッドセット「Lenovo Explorer」は、スペック的には他社製のヘッドセットと大きな違いはない。

内臓カメラによるインサイド・アウトのトラッキング機能を搭載しており、ディスプレイ解像度は1440 x 1440、重量は380グラムと軽量だ。(HTC Viveは500グラム)

価格は349ドル(38,000円)で「Dell Visor」と同価格で、コントローラー同梱版は449ドルで発売予定。コントローラーはBluetooth接続を用いて使用する。

ASUS

ASUSのWindows MRヘッドセットの大きな特徴は、そのデザインだ。ポリゴン状のスタイリッシュなデザインがディスプレイに施されており、フリップアップ機能も備えている。

基本スペックは他のWindows MRヘッドセットと共通しており、解像度1440 x 1440のディスプレイを2つ搭載しており、リフレッシュレート90Hz。視野角は95度で、インサイド・アウトのトラッキングセンサーによって外部センサーを用いずに空間認識が可能だ。重量は400グラムで、PC接続して使用する。ヘッドセットには4メートルのケーブルが同梱される。

価格は現時点ではユーロ価格のみが発表されており、449ユーロ(約59,000円)と、他のWindows MRヘッドセットの平均価格が4万円前後であることを考えると高価格のデバイスだ。

価格から判断して、ヘッドセットにはWindows MR対応のモーションコントローラーがバンドルされている可能性が高いが、この点に関してASUSは現時点で詳細を公表しておらず、続報に注目したい。

参照元:Upload VR Report: Samsung Windows 10 VR Headset Coming, Images Leaked

Daisuke


フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

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