VR Inside

VR/AR/MRの未来を創るビジネスニュースメディア

風景・天気・高さを活かした体感型展望台「SKY CIRCUS サンシャイン60展望台」が目指す動的施設とは?

2017/10/19 14:21

サンシャインシティが仕掛けた次世代型展望台「SKY CIRCUS」をご存知だろうか?

今までの展望台と言えば、景色を楽しむ” だけ ”だったが、「景色x最先端技術」を掛け合わせることで展望台から新たな施設に生まれ変わった。

「おののくか おののかないか おのののか」のキャッチコピーがインパクト大だったタレントの「おのののか」さんの体験動画でも話題になった本施設だが、なぜここまで大きな方向転換を行ったのか?

前例のない試みのため、一歩間違えれば顧客のニーズに反し、集客に悪影響が及びかねない。そこまでしてなぜ、チャレンジに踏み切ったのか、株式会社サンシャイン シティ 展望台プロジェクトチームリーダーの経営企画部課長 稲垣 正和氏に本施設の企画経緯やコンテンツのこだわりなどについてお話を伺ってきた。

 

展望台の概念を覆す動的な施設を目指す

----初めまして。さっそくですがまず「SKY CIRCUS」の開催目的をお教えください。

稲垣氏:”展望台の魅力を上げたい” と考えたのが最大の理由です。基本的には展望台なので、オールターゲットを狙い、幅広い方に来訪していただくことを期待していますが、今回の企画では戦略ターゲットとして20代の女性をメインに置いています。

理由としては、口コミでの拡散が期待されるからです。自費でCMなどのプロモーションを打つよりも、インフルエンサーと呼ばれる方々が「SKY CIRCUS」に来て、見て、体験したことをSNSを通じて拡散してくれれば、結果的に施設全体の認知度もあがり、幅広い層のお客様に来訪してもらえると考えたからです。

 

----コンテンツも戦略ターゲットである20代 女性を想定して作られたのでしょうか?

稲垣氏:その通りです。例えば、切り絵アーティストのタナカマコトさんによって描かれた天空にいる仮想の生き物モチーフの切り絵が壁面にはめ込まれた「天空251」や、まるで万華鏡の中に入ったような「無限スケープ」など、かわいさやキラキラ感を随所に押し出すことで女性がカワイイ!と感じる空間作りを行いました。夜だけのコンテンツですが、カップルが手をつないだまま、片方の手を設置された機器に置くと窓の外に二人の相性が表示される「フォーチュンウィンドウ」も、お奨めです。

狙い通り、女性ウケは抜群です!

フォーチュン・ウィンドウ

フォーチュンウィンドウ

無限スケープ

無限スケープ

 

----狙い通りの結果が出ているのですね。そもそもなぜ、今までの展望台とは違う「体感型展望台」を作ろうと思ったのでしょうか?

稲垣氏:展望台はその名の通り、景色を楽しむ設備であり言わば ”静的な施設”だったのですが、そうなると自ずと天気が悪い日や雨の日はお客様の数が激減してしまいます。また、天候の悪い中でも遠方から足を運んでくれるお客様はいるのですが、結果的にあまり展望台を楽しめず、残念な思いをさせてしまうことが多々ありました。

そこで、天候が悪くても楽しんでもらえる展望台。風景だけじゃない+αを組み込んだ ”動的な施設” を作ろうと思ったのがきっかけです。

しっぽり癒される空間であれば水族館があるので、どうせ変化を付けるならもっと面白いほうがいいと思い、今回アクティブなコンテンツをバラエティよく取り揃えました。

 

----他の展望台とは全くイメージが違いますよね。

稲垣氏:フックとなる付加価値は、一般的な展望台と全く関係ない形にしたかったんですよね。そのぐらい攻めて面白いことやらないと展望台の概念って覆せないと思ったので。

ただし、ただ面白いものは世の中溢れているので、コンセプトは明確にして作りました。我々は展望台なので「風景・天気・高さ」という特徴は外さず、「展望台にあってこそ活きるコンテンツ」を意識して、こだわりを持って作りました。

 

最先端技術x景色

----VRを使ったコンテンツは始めから選択肢にありましたか?

稲垣氏:正直、言うと企画当初からはありませんでした。いろんな方々にお話を聞きに行ったりする中で、今の最先端技術は”VR”というキーワードが多々出てきたので、試す価値があると感じ、「景色x最先端技術」でVRコンテンツを作ることにしました。

 

----「TOKYO 弾丸フライト」の筐体はこのために作ったのですか?

稲垣氏:はい、完全オリジナルです。ゴーグルを装着してVR体験をするモノは他でもあると思いますが、映像に合わせてここまで筐体が動くものは現段階で他にはないと思いますね。そもそもこのコンテンツのスタートが、「どう未来の東京を遊ぼうか」という所から始まっていて、バスに乗ってもいいし、船でもいいけどそれだと面白くない。いっそのこと人が空を飛んでいく、人間大砲が面白いんじゃないかと言うことになり、だったら筐体(大砲)を作らないとという話になり、作り始めました。

特にこだわったのは「高さから落ちる恐怖感」です。

体験した方皆さん、口を揃えて「落ちるかと思った!」と言うのですが、実は傾斜15度しかついていないので、物理的に落ちないように設計されています。もちろんですが(笑)

筐体は株式会社ハシラス様にご協力いただいて映像と筐体の連動性を高め、映像のリアルさに加え、本当に落ちそうになる臨場感を最大限出せるようにしました。

今回の目玉コンテンツだったので、多くの人が酔ってしまってネガティブな印象を持たれないよう調整しつつも、臨場感や恐怖感を演出するのは大分、骨が折れました。

TOKYO 弾丸フライト

TOKYO弾丸フライト

 

----目玉コンテンツなだけにお客様の多くが「TOKYO 弾丸フライト」を体験しにくるのでしょうか?

稲垣氏:はい。ただ、残念ながら体験いただける人数が限られているのは申し訳ないと思っています。

1人5分の想定で作っているのですが、単純計算で1時間に12人しか体験できない。1日フル稼働でも140名弱のお客様にしか体験してもらうことができません。また、施設のキャパシティーの問題で全員並ばせることができず、泣く泣く販売枚数を限定するという形を取らせていただいております。

 

----体験するにはいつ頃がオススメでしょうか?

稲垣氏:土日は自ずと混雑することが予想されるので、平日の夜がオススメです。

夜は展望台らしく夜景も素晴らしいですし、夜しか楽しめないコンテンツも用意しています。また、それぞれのコンテンツも昼・夜バージョンが用意(※一部を除く)されているので、夕方以降~夜にかけて来ていただくと倍楽しめると思います。

営業終了も22時、最終入場は21時と遅い時間まで開いておりますので、ぜひ会社帰りなどに来てほしいですね。アルコールを飲んでしまうとVRコンテンツを体験できないので、飲み会の前にぜひ(笑)

天空251(昼)

天空251(昼)

天空251(夜)

天空251(夜)

 

----今後のコンテンツの追加予定はありますか?

稲垣氏:まだOPENしたばかりなので、すぐには予定していませんが準備はしております。

映像を利用したコンテンツが多いため、ハードを変えずソフトのみ変えることで、同じ筐体でも体験に変化を付けることができるのでマイナーチェンジ(写真・映像)はどんどん行っていく予定です。皆さまのご来場、お待ちしております。

 

 

次世代型アミューズメント施設として注目を浴びている「VR ZONE」の次は、体感型展望台「SKY CIRCUS サンシャイン60展望台」と今までの概念を覆すようなエンタメ施設が次々にできている。

当たり前だった施設に新たな技術を加えるだけで、新たな「遊び場」が生み出されている昨今。テーマパークはもちろん、水族館や動物園などもVR技術で新たな変貌を遂げる可能性も高い。

動きが激しすぎて先が読めないまさにVR元年な本年だが、エンタメ施設はどのような変貌を遂げていくのか?VR普及の一つのカギであるエンタメ施設の動向を今後も追いかけていこうと思う。

 

余談だが、用意された体感型コンテンツ以外にも至る所に遊び心溢れる仕掛けが用意されている。1つだけこっそりご紹介すると男性トイレのどこかに入るとアップテンポなBGMが流れる場所がある。意外と見つかりにくいポイントなので、行った際にはぜひトイレも見てほしい。

突然、BGMが流れるトイレが(笑)

突然、BGMが流れるトイレが(笑)

SKY CIRCUS イベント概要

営業時間 10:00 - 22:00
※B1チケットカウンターでの当日チケット販売は、
9:30〜20:50となります。
会 場 東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ サンシャイン60ビル・60F
チケット料金 大 人:1,800円
学 生(高校・大学・専門学校):1,500円
こども(小・中学生):900円
幼 児(4才以上):500円
シニア(65才以上):1,500円
公式サイト http://www.skycircus.jp/


2012年よりスマホゲーム専門メディア「アプリ★ゲット」で記事執筆・編集・メディア運用・アライアンスなどを担当。

最新ニュースを読む