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視聴者がコンテンツを操作できるVRアニメーション「So Let Us Melt」が登場

2017/09/22 15:52

VRアニメーション「So Let Us Melt」が登場した。本作は遥か未来の地球を舞台にした作品で、SFとファンタジーを融合したようなストーリーが特徴だ。また、本作は視聴者がコンテンツの内容を操作できる仕組みを用いており、従来にはなかったストーリーテリングを体験できる。Google Daydreamで視聴可能。

イギリスのブライトンに拠点を置くコンテンツスタジオ、The Chinese Roomは同社初となるVR作品を公開した。

タイトルは「So Let Us Melt」、ファンタジー要素を織り交ぜたSFVRアニメーションで、Google Daydreamで視聴できる。

「So Let Us Melt」について

概要

本作は1,000万年後の遥か彼方の未来の地球を描くVRアニメーションで、「Custodian 98」というロボットが主人公だ。

Custodian 98には妹と弟がいて、新しい世界を建設する任務に就くという内容だ。

ストーリー

Custodian 98が暮らすのは極地(南極なのか北極なのかは定かでない)で、氷の下に建設されたPolar Cityが舞台だ。

人々は眠りについており、その間にCustodianロボット達が彼らのための楽園を建設している。Custodianは庭を建設するために作られた機械で、そのうちの一人であるCustodian 98も毎日仕事をしており、この状態を数百年以上も維持していた。

彼には雲を作ることができるドローンの友人がおり、新たな世界の幕を開ける準備を進めていた。

そして、上空に新たな星が昇ったときにすべてが変わるという、SFとファンタジーを融合したようなストーリーだ。

特徴

The Chinese Roomの公式ブログによると、本作はチャプターごとに分かれており、それぞれのチャプターは5〜7分前後、合計して1時間15分の作品とのことで、隙間時間を利用して視聴することもできる。

また、「インタラクションが可能なアニメーション映画」とのことで、ユーザーが作品の展開を操作することができる。

視聴者がコンテンツを操作できる

どのようなアクションを行えるのかは不明だが、公開されている作中の画像(トップ画像)を確認する限りでは、視聴者がコントローラー操作によって作品の展開を操作できるようだ。

The Chinese RoomのクリエイティブディレクターであるDan Pinchbeck氏は本作のインタラクティブ性も含めて、作品全体について以下のように語っている。

「So Let Us Melt」はインタラクティブなVRアニメーションで、シンプルなSFをテーマにしています。しかし本作は普遍的な人間性を扱う作品です。作中では友情や親の愛情、また喪失や再発見をテーマにしています。しかし基本的には、本作は大きな冒険に出る小さな機械の話です。

Google Daydreamに対応

「So Let Us Melt」はGoogle Daydreamで視聴可能で、Google Playからダウンロードすることができる。価格は750円。

ストーリー展開を操作できるVRアニメーション

VRを用いた映画やアニメーションの特徴として、視聴者がコンテンツの展開を操作できるという点が挙げられる。

これは従来の映画にはなかった鑑賞方法で、現在、様々な方法で視聴者がコンテンツの展開を操作できるVR作品が登場している。

「Manifest 99」

VRアニメーション「Manifest 99」では、視聴者はVRを通して作品の世界に没入できるだけでなく、視聴者自らがコンテンツを操作して物語を進めるというシステムが導入されている。

本作の舞台となるのは死後の世界で、プレイヤーは死後の世界を走る不思議な電車に乗り込んで、同乗する様々なキャラクターたちが終着地点までたどり着けるようにアシストするという、ミステリアスで幻想的な内容だ。

「Manifest 99」は、視聴者がコンテンツの進行を操作できる点が特徴だ。操作は視線を用いて行い、車内にいるそれぞれのキャラクターたちに視線を合わせると、それぞれのキャラクターたちの身体にプレイヤーが乗り移り、そこからキャラクターの主観視点の物語を体験するという仕組みだ。

「Raising A Rukus」

「Raising A Rukus」はファミリー向けのアクション、アドベンチャー作品だ。

主人公である双子の兄弟、AmyとJonas、そして彼らのペットであるやんちゃな性格の犬、Rukusが有史以前の恐竜時代にタイムスリップする。

本作には"Branching Narrative"という、ユーザーの選択によって物語の進行が変化するシステムが採用されている。

物語の特定の部分において、AmyもしくはJonas、どちらかのキャラクターの冒険を選ぶことが可能で、「Manifest 99」と同様、視線操作で選択肢を選ぶことができる。

「Wingnut AR」

ARもまた、従来のストーリーテリングを大きく変える可能性を秘めている。

好例として、6月に開催されたアップルの開発者イベント、WWDCにて披露されたARストーリーテリングのデモ「Wingnut AR」を挙げることができる。

本作は約1分30秒ほどの短編コンテンツだが、iPad Proを机の上にかざすと、机の上に3DSFアニメーションの舞台がAR表示され、地球に襲来したエイリアンの船団が地上に爆撃を行い、地上にいる人々が逃げ惑う様子が精巧なグラフィックによってAR表示される。

エイリアンの空爆から逃げる一心で机から地面にめがけて飛び降りるキャラクターの様子も描かれるなど、現実世界を舞台にしたAR映画の特徴を活かしている。

参照元:VRFocus The Chinese Room Release So Let Us Melt For Google Daydream

daisuke


ライター兼翻訳家。2016年12月にプレイステーションVRを体験したことをきっかけにVRに関心を持つ。ARやドローン、AIなどの先端テクノロジー全般に興味があり、SF化する世の中にワクワクしています。

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