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ソニー、組み合わせて使うカメラRX0を発表 - VR Inside

ソニー、組み合わせて使うカメラRX0を発表

     

Sony RX0

RX0は複数台組み合わせて使う

360度あらゆる方向を撮影できるカメラを使えば、VRデバイスでの視聴に適した360度映像を撮影することができる。最近では複数のメーカーが安価な360度カメラを販売しているので、専門のスタジオに限らず個人が思い出を360度で残したり、観光地のPRでVR映像を取り入れることも可能になってきた。

ホームユースに向いた安価な360度カメラは小型で、広い角度を撮影できる広角レンズを前後に二つ備えたものが多い。一方、プロ向けのカメラはより多くのレンズを搭載することで歪みが少なく解像度の高いVR映像を撮影できるようにしているが、価格は高くて本体も大型になってしまう。

ソニーが発表したRX0は単体で高画質な普通のカメラ(360度カメラではない)として使うこともできるが、複数組み合わせれば360度映像の撮影も可能という新しいタイプの製品だ。VR映像とリモートカメラの市場で、今までにないものとして受け入れられることを狙っている。

RX0

RX0

EngadgetによるRX0の写真

高品質な映像

RX0は小型だが、カメラメーカーとしての技術があるソニーの製品らしく質の高い映像を記録することが可能だ。

1インチで15.3メガピクセルの積層型CMOSイメージセンサ(Exmor RS)と24mmF4広角レンズを搭載しているので、サイズからは想像できない映像が実現する。その映像は、より大型のカメラであるRX100Mark Vに並ぶほどだという。

4K動画の撮影が可能なほか、静止画はフルHDならば240fps、RAW形式で16fpsでの撮影が可能だという。

小型・頑丈

撮影する映像の質が高いだけでなく、本体は非常に小さい。

重さはちょうど3.9オンス(約110グラム)しかなく、寸法も2.38×1.63×1.19インチ(6×4.1×3センチ)と超小型だ。

カメラは密封されているため、ほこりや雨にも強い。カメラ本体だけでも水深10メートルまで耐えられるだけの防水性があり、さらに別売のハウジングMPK-HSR1を使えば防水性を強化して水深100メートルの場所にRX0を沈めることも可能だ。

頑丈なフレームに守られたカメラは単純な耐久性にも優れており、最大で6.5メートルの高さからの落下による衝撃や440ポンド(200キロ)の圧力にも耐えられるという。

価格

2017年10月に発売予定のRX0は、700ドル(7.7万円)だ。

単体のカメラとしてはそこまで高価なわけではないが、最高の360度映像を撮影するために15台のRX0を集めると1万ドル(110万円)を超えてしまう。価格も性能に見合ったものとなっている。

VR映像への適正

複数のRX0を組み合わせる

RX0を組み合わせて360度映像を撮影する(Engadgetより)

単体では小さくて高性能なカメラでしかないRX0だが、複数組み合わせることでVR映像の撮影に適した性質を持つカメラとなる。

複数台での使用

RX0は単独でも高い性能を持つカメラだが、単独で使用するだけではない。複数台のRX0を組み合わせ、VR映像に使用する360度の映像を撮影する機材の一部とすることも想定されている。

電波式のワイヤレスコマンダーFA-WRC1Mを使えば、最大15台(2018年に同時接続台数が増加する予定)ものRX0を無線で同期させることが可能だ。あるいは、ソニーのPlayMemoriesアプリを使う方法でも5台までのRX0を同時に扱うことができる。

15台のRX0を使えば、他社が販売するプロ向けのVRカメラと同等の高品質な360度映像を撮影することができるだろう。

頑丈なカメラ

撮影する映像の質が優れている点だけでなく、本体が頑丈な点でもRX0はVR映像の作成に適した機材だと言える。

映画の撮影では、迫力ある爆発シーンを撮影するためにカメラが爆風を受けるような距離で撮影を行うことがある。しかし高価なカメラを爆発シーンの度に犠牲にするのは中小規模のスタジオには予算的に難しく、金銭的理由を抜きにしてもカメラを使い捨てるのはあまり褒められたことではない。

RX0ならば、爆発で少々の衝撃を受けても耐えることができるだろう。

小型のカメラ

また、ドローンに搭載するカメラとしてもRX0は適正がある。

本体が軽くて小さいのでドローンの機動力を落とすことがなく、防水なので空撮だけでなく水中生物の撮影などにも利用できる。

ワイヤレスでシャッターを操作できるのでケーブルを接続する必要もなく、ドローンの移動を妨げることがない。

 

一般的な写真や動画を撮影する目的に適したカメラではないが、高画質な映像を撮影できるアクションカムがほしい、ドローンに搭載して空中や水中の映像を撮りたいといった要望を叶えてくれるRX0。

最新技術を駆使してVR映像やドローンからの映像を撮影するスタジオでは、マルチに使えるRX0を導入するところが出てきそうだ。

 

参照元サイト名:Engadget
URL:https://www.engadget.com/2017/08/31/sony-rx0-vr-multi-camera/

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ohiwa

Writer: ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。