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VRで漫画が読める。「結婚指輪物語」をVR化した「プロジェクトHikari」2018年にリリース予定

2017/10/10 11:25

ゲーム企業スクエアエニックスは現在、漫画「結婚指輪物語」をバーチャル空間で読むことができるVR漫画「プロジェクトHikari」を開発している。

VRを用いたアニメーションや映画は複数の作品がリリースされているが、VRを用いて漫画を読むという体験は新規性が高く、リリースに期待したい。

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「プロジェクトHikari」について

スクエアエニックスによる「VRマンガ」プロジェクト

本プロジェクトは2016年の東京ゲームショーにてアナウンスされたもので、同社のPSVRタイトル「乖離性ミリオンアーサー VR」と共に発表されたものだ。

「プロジェクトHikari」は従来の漫画をバーチャル空間で読むことを可能にするもので、2018年のリリースを予定している。HTC ViveとOculus Riftに対応するとのことだ。

漫画「結婚指輪物語」がベース

「プロジェクトHikari」の歴史は長く、2013年にスタートしている。まだフェイスブックがOculusを買収する前の話で、Oculus Rift開発者版の最初のバージョンが発売された頃にまで遡る。

スクエアエニックスのテクノロジー推進部がRift開発者版をハンズオンした頃から「プロジェクトHikari」開発が始まったとのことだ。本作は漫画「結婚指輪物語」をベースにしており、ゲームエンジンであるUnreal Engineを用いて同漫画を3Dのバーチャル空間で読むことができる。

同プロジェクトのリーダーを務めるKaei Sou氏はニューヨークにて開催されたサブカルチャーイベント、コミコンにて「ユーザーに漫画のストーリー内部に没入してほしい」と語っている。

漫画の世界をバーチャル空間に構築

2Dの漫画を3Dのバーチャル空間に移植するにあたって、開発チームは手描きの漫画をキャプチャし、漫画作品にはなかったバーチャル環境を追加したという。

環境アーティストであるHisami Miyamotoによると、「プロジェクトHikari」で視聴できるコンテンツのうち70%は開発チームが新しく構築したものとのことだ。

同氏は「目標は、コンテンツの再生中にスクリーンショットを撮ると、それがアートワークのように見えること」と語っており、クオリティの高さが期待できそうだ。

2018年にリリース予定

現在、「プロジェクトHikari」に関する詳細なリリース予定は発表されていないが、2018年中にリリースすることが明らかになっている。

Oculus RiftとHTC Viveに対応する予定だ。

漫画、アニメをテーマにしたVR/ARコンテンツが複数登場

「おそ松さん VR」

総合エンターテイメント事業を展開するアドアーズ株式会社は、2017年11月より、人気TVアニメ「おそ松さん」のVRコンテンツである「おそ松さん VR」を提供する予定だ。

赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」を原作として、主人公の6つ子が大人になったという設定で、27年ぶりにアニメ化された「おそ松さん」は、日本全国で大きな反響を呼んだ。

そして2017年10月から開始されるテレビアニメ第2期の放送に合わせて、完全オリジナルのVRコンテンツとして「おそ松さん VR」が登場する。本コンテンツではTVアニメに登場する6つ子のドタバタな日常に巻き込まれる視聴型コンテンツとして現在開発が進められているとのことだ。

参考:アドアーズから2017年冬『おそ松さん VR』が登場

「カイジVR ~ 絶望の鉄骨渡り ~」

福本伸行氏の大人気漫画「賭博黙示録カイジ」をVRゲーム化した「カイジVR ~ 絶望の鉄骨渡り ~」は、同漫画の「絶望の城編」から、鉄骨渡りのストーリー部分をPlayStation VR向けにゲーム化した作品だ。

プレイヤーは主人公のカイジとなり、佐原や石田といった作中の個性豊かなキャラクターたちと共に鉄骨渡りにチャレンジできる。

さらにゲーム内では、VRならではの臨場感から、高所での鉄骨渡りの恐怖感はもちろん、原作での名シーンの数々が展開され、実際に作品の世界に入り込んだかのような体験が可能だ。

参考:福本伸行が鉄骨渡りに挑戦!PSVRソフト『カイジVR ~ 絶望の鉄骨渡り ~』の体験動画を公開

人気漫画原作アニメ「弱虫ペダル」とARアプリ「COCOAR2」のコラボ

また、先日はアニメ「弱虫ペダル」のARコンテンツが登場した。「弱虫ペダル」は、累計発行部数1,700万部を超える渡辺航の人気漫画を原作とした自転車ロードレースアニメだ。

同作をテーマにしたARコンテンツはスターティアラボ株式会社が開発したもので、7月に東京スカイツリータウンにて開催されたコラボイベント「弱虫ペダル NEW GENERATION 夏祭in 東京スカイツリータウン」にて、同社のARアプリ「COCOAR2」を通して体験する。

会場限定販売のキーホルダーに「COCOAR2」を起動してスキャンすると、キャラクターが浮かび上がるという仕組みだ。

またアプリ内のカメラボタンを利用することで、AR表示されたキャラクターと共に好みの風景を背景にして、記念撮影することも可能だ。

参考:人気漫画原作アニメ「弱虫ペダル」と東京スカイツリータウン®のコラボイベントにARアプリ「COCOAR2」が採用

参照元:VRFocus Square Enix’s Manga VR Comic Project Hikari To Be Released In 2018


フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

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