ローカライズを待ち望む「スタートレック」のVRゲー「Star Trek™: Bridge Crew」プレイレビュー | VR Inside

VR Inside

VR/AR/MRの未来を創るビジネスニュースメディア

ローカライズを待ち望む「スタートレック」のVRゲー「Star Trek™: Bridge Crew」プレイレビュー

2017/06/10 17:45

    UBIソフトが制作したスタートレックのVRソフト「Star Trek™: Bridge Crew」のプレイレビューです。

    img7375_01

    世界的人気SFドラマ「スタートレック」をVR化したゲーム「Star Trek™: Bridge Crew」を紹介する。PSVR、Oculus、HTC Viveに対応。価格はSteamでは6480円。

    「 スタートレックVR」とも言うべき本作。開発はUBIソフト。否が応でも注目が集まるというものだ。

     

    VRゲームの中でもかなりの高価格なので、プレイしたいが、どんなゲームか気になっているトレッキー(※『スタートレック』の熱心なファンのこと)も多いだろう。

    本記事ではプレイレビューしながらも、6480円という価値があるのか?という点でも厳しくジャッジしていきたい。

    「Star Trek™: Bridge Crew」とは

    「Star Trek™: Bridge Crew」(スタートレック・ブリッジクルー)は、UBIソフトが開発したスタートレックのVRゲームだ。

    プレイヤーは宇宙艦U.S.S. Aegisのブリッジクルーの一人となって様々な困難に立ち向かい、未知の宙域「The Trench」を探索し、絶滅の危機に瀕したバルカン人の新たな故郷となる星を探していく。

    協力モードでは4人のプレイヤーでキャプテン、操舵手、参謀、エンジニアからなるクルーを結成できる。ダイナミックなストーリーに加えて「Ongoing Missions」モードでは長く遊べるミッションを自作することが可能だという。

    40時間以上遊べる壮大なボリュームとマルチプレイ対応

    352269で、実際どんなゲームなの?と疑問に思うユーザーも多いと思う。

    実際、数時間ほどプレイした筆者も、日本語未対応なところもあって不明な点が多い。だが、多くの宇宙を舞台にしたゲームのように、シューティングやアドベンチャーじゃなく、かなり精細に宇宙船の操作を行う、「司令室シミュレーション」というのが最も近いのではないかと感じた。

    役割に応じて。移動する方向やワープ設定などを行ったり、整備を行う。その細かいディテールの再現、ハンドコントローラーの丁寧な使いっぷりはハンパではない。

    正直、理解がトレーニングモードだけでは及ばないくらいである。

    また、超精細に行えるキャラメイク、マルチプレイなど、VRゲームの中では膨大なボリュームだ。「ヤバイ」の一言に尽きる。

    STBC-ss-new-03-aegis_interior-01-fullsize_289313

    女性ユーザーになった場合は、うつむくと胸の膨らみや生足も見事に拝むことができる。まあ、筆者の好みのタイプではないのだが…(失礼)。

    VR酔い、なし〜UBIからのVRゲームへの一つの解答

    0002

    本作はVR酔いは発生しないと断言してよい。

    司令室に座り、宇宙船を操作するというゲーム内容は、VR酔いを起こさないよう徹底されている。

    ss_380ff3420f6895d0a45a8c35bf3a2c56f8d656e4.600x338

    「バイオハザード7」等のビッグタイトルでも、VR酔いには徹底して対策を行ってたと思う。だがやはり主観カメラで自由に移動できるスタイルでは、現在のVRゲームではプレイヤーの耐性をどうしても要求してしまう。同じくUBIが開発したPSVR「イーグルフライト」ほどの解像度とフレームレートでも、やはり筆者はVR酔いしてしまった。

    現状のヘッドマウントディスプレイの解像度では、視点をある程度固定しないと万人がプレイするのは難しい。自分はVRゲームをレビューする度にそう思っている。

    椅子に座り司令室を操作する本作はUBIがVRゲームならではの没入感、臨場感を演出しながらも、VR酔いを起こさない、一つの模範解答になっていると感じた。

    若干高さの調整やトラッキングが不自然だと思う事もあったが、多くのVRゲームにとっては許容範囲な点が、粗探しのように目立っただけだと思う。

    さすがのUBIソフト、驚愕のグラフィック!

    「アサシンクリード」「ゴーストリコン」「ファークライ」「Trials」…VRゲームの分野でも「イーグルフライト」「トラックマニア ターボ」など、数々の名作を生み出してきたUBIソフトの新作。

    ss_526ff1b39a62baaf662f46f779e05be7ed6e1152.600x338

    そして、50年もの歴史と人気を誇るSFドラマ「スタートレック」シリーズである。

    泣く子も黙る、世界的人気コンテンツ。

    日本で言うところの「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」のようなものだろうか?

    いや、それ以上かもしれない…。

    開発をしたUBIソフトに寄せられた期待、あるいは、課せられたハードルは非常に高かっただろう。更に言わせてもらうと、値段だって高い。6480円。

    アラブの石油王ならともかく、小市民が惜しみなくポンポンと出せる価格ではない。まして、ただでさえ情報が少ないVRゲーである。鬼が出るか蛇が出るかわかったものではない。

    ここは公明正大に厳しいジャッジをさせていただこう。

    いやー…すごいグラフィックだ。
    STBC-ss-new-05-aegis_interior-03-fullsize_289315

    参りました。と言わんばかり。

    とくにハンドコントローラーを人間の手に見立てたグラフィックには驚愕した。この没入感。
    現状、「バットマン:アーカム VR」や「バイオハザード7」に並ぶ、VRゲーム最高品質のグラフィックだと言えるだろう。

    VRゲームは広い視野角とフレームレートを要求されるのと、ヘッドマウントディスプレイの解像度の問題で、グラフィックはPS4やXbox Oneのゲームより落ちることが多いのだが…宇宙船の操作を精細なまでに行えるこの没入感は、もはやインディーゲームとは比較できない、壮絶なクオリティと言えるだろう。

    言語の壁が最大の課題

    常時インターネットに接続する必要があるのはまだよいが、本作は残念ながら、いまだ日本語はサポートされていない。これは非常に残念である。というのも、ゲーム内容が、完全に英語でのプレイ必須だからだ。

    宇宙船をマニアックなまでに原作準拠につくり込んだシミュレーション部分は内容は驚愕、畏敬に値する。

    だが、現状日本語未対応のままでは、その面白さを享受するにはあまりにもハードルが高いと言えるだろう。マルチプレイについてもそれは同様だ。

    まぎれもないクオリティ、名作であることは間違いない。
    だが、現状、6480円(Steam版)の価値があるか?というジャッジに関しては、「熱心なトレッキー」でない限りは、英語力がないならオススメできない、という結論になってしまうだろう。

    本作の真価を日本が知るのは、ローカライズされてからになるだろう。渇望して待つ。

    「Star Trek™: Bridge Crew」詳細

    タイトル Star Trek™: Bridge Crew
    ジャンル シミュレーション
    発売元 Ubisoft(ユービーアイソフト)
    発売日 2017年5月31日
    対応プラットフォーム PlayStation4(PSVR),Oculus,Steam
    価格 4,990円(Oculus)、6,480円(Steam)、7,776円(PS4)
    プレイ人数 1人~4人
    CERO A(全年齢対象)

    UBI公式サイト
    https://www.ubisoft.com/en-US/game/star-trek-bridge-crew/

    PSVR ダウンロードページ
    https://store.playstation.com/#!/ja-jp/%e3%82%b2%e3%83%bc%e3%83%a0/star-trek-bridge-crew%ef%bc%88%e8%8b%b1%e8%aa%9e%e7%89%88%ef%bc%89/cid=EP0001-CUSA05761_00-JPPS400000000001

    Oculus ダウンロードページ
    https://www.ubisoft.com/en-US/game/star-trek-bridge-crew/

    ウェブサイト
    https://www.startrekbridgecrew.com/

     

    Takanomerde


    1984年生まれ。多感な時期にファミコンから家庭用ゲームの黎明期・黄金期を体験して過ごす。ゲーム音楽に多大な影響を受けたギタリストでもある。

    最新ニュースを読む