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VRでどこからでも音楽フェスに参加!『TheWaveVR』がSteamのアーリーアクセスにお目見え

2017/04/13 17:19

    VR空間でオーディエンスとも交流できる

    VR動画やVRゲームを一人で楽しめるだけでなく、他のユーザとの交流ができるVRコンテンツも登場している。マルチプレイが可能な人気VRゲームもあり、交流がメインでミニゲームができるようなタイトルも人気だ。

    いきなり知らない人と一緒のVR空間に放り込まれただけではコミュニケーションしにくいが、BigscreenのVR内ディスプレイやRec Roomのミニゲームのような「ちょっとした共通のネタ」があればすぐに会話が始まるものだ。

    個人の趣味が強く出る音楽も、そういった要素の一つである。音楽の好みが近い者同士であれば、きっとこのアプリで楽しめるだろう。『TheWaveVR』は音楽と派手な光の演出を用いたバーチャル・フェスでユーザに一体感を与えてくれるソーシャルプラットフォームだ。

    TheWaveVR

    TheWaveVRの公式サイトでは、「音楽を愛する人々のためのプラットフォーム」として紹介されるTheWaveVR。これまではUpfront Venturesの主導で400万ドルの資金調達を行っていたが、4月12日をもってこれを終了。ついにアーリーアクセス段階に移行した。

    TheWaveVRはVR空間で自由にドラムを叩いたり、自分だけのオリジナル音楽を作るためのアプリケーションではない。むしろ、他のユーザと一緒にVR空間で音楽を共有するアプリだ。

    運営サイドが主導して行う音楽ショーに世界中の好きな場所から参加したり、自分自身がDJとしてショーをホストしたり、あるいは単に音楽好きのユーザとのコミュニケーションを楽しんだりといった使い方が想定されている。

    大規模なライブイベントでは、アーティストの背後にある巨大なスクリーンに、くらくらするような派手な映像が映し出され、深く音楽を楽しむ助けとなっていることがある。VR空間ではスクリーンの大きさのような物理的な制限がないため、映像効果がさらに自由に使われている。

    アーティストが思いのままに操れる光の表現が音楽と組み合わせられることで、本物のナイトクラブさながらの、あるいはそれ以上の音楽体験を作り出す。もちろん、自分がホスト側になるときにはビジュアルエフェクトも設定可能だ。

    一般的なVRコミュニケーションアプリのように、ユーザ同士でチャットしたり、踊ったり、ハイタッチしたりといった動作ももちろん用意されている。重量に逆らって、現実ではできないようなアクションをしながらターンテーブルを回せるのはVR空間ならではだ。

    コミュニティを持続させるために

    コミュニケーションを重視したアプリやオンラインゲームでしばしば問題になるのが購入のタイミングだ。アプリの発売直後はユーザ数が多くて楽しめても、時間が経つにつれて過疎化が進むのが一般的である。

    あまりに人が減りすぎると、広大な空間を歩き回ってもほとんど他のユーザに出会えなかったり、そもそもマッチングしなくてゲームが開始しなかったりと、本来タイトルが持つポテンシャルが損なわれる結果が待っている。

    一人でも遊べるタイプのゲームならば「セールで安くなってから買う」というのも一つのスタイルだ。特にマルチプレイが好きではないとか、回線の都合でできないといった事情もあるかもしれない。だが、コミュニケーション重視のアプリではとにかく人が居ないと始まらない。

    TheWaveVRも音楽を通して他のユーザと交流を楽しむアプリなので、長期的にユーザがログインしてもらえる仕組みを作らなくてはならない。そこで、運営は毎週VRコンサートを開催することを予定している。毎週異なるエレクトロニック・ミュージックのアーティストが参加するようなので、ファンにはたまらないのではないだろうか。

    運営サイドのイベントでユーザが増えれば、一般からも有名無名のアーティストがオリジナルのショーを展開するようになるだろう。本当に普通のユーザから人気のVRDJが生まれるかもしれないし、リアルDJをやっているユーザがファンを増やすツールとしてVRを活用することもありそうだ。

    TheWaveVRの制限

    TheWaveVR

    現時点(2017年4月13日)では、TheWaveVRで使用できるトラックはアプリ内であらかじめ用意されたものだけとなっている。楽曲の権利問題なのか技術的問題なのかは不明だが、公式サイトのFAQによれば将来的にはDJデッキの拡張も予定されているようだ。

    自分のトラックを使えるようになれば、自分の曲を広告したいプロ・セミプロのアーティストにとっても有効な舞台としてTheWaveVRが使われることになるだろう。

    また、Steamでの対応ヘッドセットはHTC Viveのみとなっている。FAQでもHTC Viveのみサポート(Oculus Riftは保証なし)となっている。無料なので「購入したのに起動しない」ということはないが、Riftユーザはサポート対象外であることを覚えておこう。

    Vive、またはRiftを持っている音楽好きなら試してみてはどうだろうか。アプリ内のソーシャルロビーでは、公式が開催予定のショースケジュールもチェックできる。

     

    参照元サイト名:TheWaveVR
    URL:http://thewavevr.com/

    参照元サイト名:Tech Crunch
    URL:https://techcrunch.com/2017/04/12/thewavevr-is-a-mesmerizing-trippy-take-on-the-future-of-music-festivals/

    参照元サイト名:Steam
    URL:http://store.steampowered.com/app/453000/

    ohiwa


    ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。

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