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ポケモンGOイベントでのトラブルが訴訟に発展

2017/07/31 18:06

ARアプリポケモンGO初の公式リアルイベントとなる「Pokemon Go Fest」がシカゴで開催されたが、会場では大規模な通信障害が発生した。このトラブルでゲーム内通貨での補償やイベント内容の変更が行われたが、賠償を求める訴訟も起こされている。

伝説のポケモンが登場したポケモンGO

http://www.pokemongo.jp/topics/73/

6月に世界でのダウンロード数が7億5,000万回を突破したことが伝えられたARアプリ、ポケモンGO。

その後の大規模アップデートでは各地のジムで発生する「レイドバトル」が追加され、ボスモンスターとの戦闘が可能となった。さらに、最新バージョンでは伝説のポケモンがボスとして登場、倒せば伝説のポケモンを仲間にするチャンスもある。

だが、レアなポケモンが出現すると予告された初の公式イベントでは大規模な通信障害が発生し、そのトラブルに対する訴訟まで起こされているという。

伝説のポケモン

テレビゲームのポケモンシリーズではおなじみの存在となった「伝説のポケモン」たち。彼らはアニメ映画でも重要なキャラクターとなることが多い。

ポケモンGOの一周年を記念してシカゴで開催されたPokemon Go Festイベントを皮切りに、アプリにも伝説のポケモンが登場し、仲間にすることも可能となっている。

伝説のポケモンの登場

シカゴで7月22日に行われた公式イベントPokemon Go Festでは

「Pokémon GO Fest」に参加するトレーナーたち、そして世界中のトレーナーたちが協力してたくさんのポケモンを捕まえることで、ある伝説のポケモンがシカゴのイベント会場内に出現します。

シカゴ会場内のトレーナーたちがその伝説のポケモンを倒すことができれば、日本時間の7月23日から世界中のレイドバトルにもその伝説のポケモンが姿を現すようになるのです!

と予告されており、実際に7月23日から日本でもルギアとフリーザーが確認されている。

伝説のポケモン登場スケジュール

伝説のポケモンは世代ごと(またはバージョンごと)に複数存在するので今後も追加されるとみられる。しかし、単純に数が増えていくというわけではないようだ。

現在ゲーム内に登場、または公式サイトで登場が予告されている各ポケモンは登場期間が限定されている。

  1. ルギア
    ルギアは7月23日から出現しており、出現終了日時は未定だ。
  2. フリーザー
    フリーザーはルギアと同じく7月23日から出現しているが、7月31日で出現が終了する。
  3. ファイヤー
    フリーザーと入れ替わる形で、8月1日から8月7日まで出現する。
  4. サンダー
    ファイヤーと入れ替わる形で、8月8日から14日まで出現する。

Pokemon Go Fest

Pokemon Go Fest後のファン

Pokemon Go Fest後のトレーナーたち(非公式のアフターフェス)

7月22日にシカゴで行われたPokemon Go Festには事前に参加チケットを購入した2万人のトレーナーが集まった。

通信障害

彼らは強力な伝説のポケモンと戦うために共闘し、ゲーム内のチーム毎にポケモンを捕まえた数を競うはずだった。しかし、実際に彼らを迎えたのは大規模な通信障害だった。

ソフトウェアとネットワークの問題のために、多くのプレイヤーはポケモンを捕まえるどころかログインすらできない有様だった。

チケット代の補償

Pokemon Go Festは有料のチケット(20ドル)が必要なイベントだったため、このトラブルについてCEOが謝罪して100ドル相当のポケコイン(ゲーム内通貨)をイベント参加者に付与することを発表した。

金額を見れば十分な補償がなされたように見えるが、会場を訪れた全ての参加者がこれに満足したわけではない。80ドルの差額以上の金額を費やして、ことによっては泊りがけでシカゴを訪れた参加者も居たからだ。

また、このイベントのチケットは発売から数分で完売してしまっていた。需要の高いこのチケットにはオークションサイトのeBayで400ドルもの値が付けられており、定価以上の金額でチケットを購入したファンもいただろう。

購入ルートが公式からではない以上自己責任ではあるのだが、転売屋を利用してでも参加したかったファンにとっては悲しいイベントになってしまった。

対応

アプリを運営するNianticの対応(サーバ構成の変更、会場となった公園以外のエリアにもポケモンを登場させてユーザを分散)やケータイ回線を提供する事業者の努力によって問題は徐々に解決に向かった。

Nianticのブログによれば、土曜の終わりから日曜日にかけてのイベントでシカゴのダウンタウンでは7万回近いレイドバトルが行われ、44万匹の伝説のポケモンを含む770万匹のポケモンが捕獲されたという。

同期間に世界では460万回以上のレイドバトルが戦われ、捕まえられたポケモンは5億匹(190万匹の伝説のポケモンを含む)に上る。

訴訟

イベント後半には状況が改善していたとはいえ、イベントの予定が変更されてしまったのは事実だ。

この問題によって「Nianticが広告していたような内容のイベントが提供されなかった」としてNianticが訴えられているという。

訴状はイベントに参加するためにカリフォルニア州からシカゴを訪れた男性によって提出され、イベントに不満を持つ他の参加者を代表するものだ。

Nianticは訴状に対してコメントを発表していない。

 

イベント会場で他のプレイヤーと一緒にゲームをして、レアなキャラクターを手に入れられると思っていたら接続障害に見舞われた参加者たち。

チケットを販売しているNianticが事前に参加者数を把握できていたことを考えれば、準備不足を指摘されても仕方ないだろう。

通信回線に余裕がある会場を選ぶ、サーバを増強するといった対策を取ることもできたはずだ。

Nianticは、このイベントの教訓を取り入れて横浜やヨーロッパの各地でこの夏に計画されているイベントを開催するという。

人気のARアプリだけに、今後のイベントで同様のトラブルが起きないことを願う他ない。

 

参照元サイト名:Niantic
URL:https://nianticlabs.com/blog/gofestupdate072517/

参照元サイト名:『Pokemon GO』公式サイト
URL:http://www.pokemongo.jp/

参照元サイト名:Ars Technica
URL:https://arstechnica.com/tech-policy/2017/07/pokemon-go-fests-blunders-result-in-class-action-lawsuit/

参照元サイト名:Chicago Sun Times
URL:http://chicago.suntimes.com/news/chicago-pokemon-go-fest-draws-thousands-to-grant-park/

ohiwa


ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。

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